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229 他の板にて親切な方に教えていただきここに来ました。

 先の大戦の特設巡洋艦で「西貢丸」という船があります。
(マニラ沖で米潜水艦に雷撃で沈められた までは判るのですが、、)

従事した作戦名、司令官名等、その他の詳細を調べたいのですが
ネットだと2件ほどのヒットしか有りません。(艦名のみ)
(空襲で沈んだとの間違いもありました。)

 この板の皆さんのお知恵を貸して頂きたく御願いいたします。



ANA

  1. 「第三次船舶改善助成施設」により、三菱神戸造船所にて建造。1937年9月30日竣工。大阪商船所属。
    総トン数5350t。重量トン数6540t。垂線間長113m、幅17m、深さ10m、喫水4,3m。主機はディーゼル2基1軸で出力3140馬力。最高速力16,4ノット。航海速力12,4ノット。船客定員一等20名、三等50名。
    1941年8月21日徴用。特設巡洋艦時の武装は12p砲4、7,7o機銃1、爆雷約500個。機雷敷設用の設備も備え、93式機雷なら数百個積める。
     以上が要目です。

     木俣滋郎氏の「日本軽巡戦史」によると、呉鎮守府の呉警備戦隊(呉防備戦隊?)に所属し、2日がかりの機雷敷設作業を昭和16年12月、17年1月に各1回行い、3月には九州南東岸の志布志湾方面に2回パトロールに出ています。帰ってからは呉潜水艦学校で標的艦任務に就き、潜水艦長の育成に協力。7月には九州北東岸の臼杵(うずき)や下関付近の吉見で行動。その後、姉妹艦の盤谷丸と共に豊後水道の哨戒に従事。ただし、盤谷丸は12月に輸送兼船団護衛の任にあたっている。18年1月19日にはまたもや潜水艦学校の教務訓練に協力。1月末には盤谷丸と一緒に朝鮮の木浦へおもむいたりしている。
     2月には盤谷丸と共に佐世保第7特別陸戦隊を横須賀からラバウルに輸送する任務に就き、2月28日横須賀を出航。護衛は駆逐艦海風、清波。3月8日途中でトラックに入港。ここで輸送先がタラワに変更になり、3月18日、新編の第31駆逐隊(駆逐艦大波、清波)の護衛で出航。17日タラワ着。3月20日タラワを出航。サイパンによって、4月3日北九州の佐伯に到着。
     その後、5月16日に瀬戸内海、17日には四国沖で航空隊の雷撃訓練に協力。併せて練習用航空魚雷の回収も行っている。また、18年7月から11月にかけて朝鮮の南から南西に向け延々158海里もある機雷堰の敷設に従事。これは黄海や渤海湾の防備のためのもの。
     19年1月、第一海上護衛艦隊指揮下の第十八戦隊が新編され、同隊に所属。司令官は水井静治少将(兵学校第40期、兵庫県出身。)同隊は19年1月〜3月にかけ、8回に分けて東シナ海での機雷堰敷設に従事。5月15日には台湾でも機雷堰を敷設。
     さらに、同隊はフィリピンでの機雷敷設のため西貢丸と高栄丸を分派。6月26日にはこの2隻は南西方面艦隊へ移される。19年7月13日門司を出航。ヒ69船団と同行して南下。ついでに台湾へ軍需品を輸送。この航海の出港時の積み荷は93式機雷750個、爆雷200個、医薬品3トン。7月20日マニラ入港。8月1日にはルソン島のラモン湾へ機雷を敷設。その後、台湾経由で佐世保へ帰港。この時、砂糖、木材などを内地へ輸送する。
     9月には同隊は高雄に移ってルソン海峡防衛に当たることになり、西貢丸は93式機雷と水際(すいさい)機雷を積んで9月8日門司を出航。ヒ75船団と同行して南下。9月18日マニラ湾で潜水艦フラッシャーの雷撃により大爆発を起こして沈没。機雷が誘爆したらしい。なお、フラッシャーは近く予定されていたマニラ湾空襲の際のパイロット救出のため待機していたと言う。
     となっております。後半辺り、いい加減になっていますので同書を一読されることをお勧めします。書き落としがあれば、ご勘弁を。
    tomo

  2. すいません。一つ訂正です。沈んだのはマニラ湾ではありませんでした。
    tomo

  3. 丁寧なご回答ありがとう御座います。
    他にも何かありましたら是非共カキコを御願いします。
    ANA

  4. 回答ではなく、お尋ねしたいのですが、船名は「サイゴンまる」とよむのですか。
    休莫

  5. http://www.asahi-net.or.jp/~xp9s-nshr/kuni.htmを読まれたし。
    BUN

  6. BUNさんありがとうございます。
    「西貢」と漢字で表記する地名がベトナムにあり、「サイゴン」と読み、現在のホーチミン市であることは以前より承知しております。私は「船名」を知りたいのです。
    休莫

  7.  はい、サイゴン丸であってます。姉妹船はバンコック丸です。日本の商船は船名に地名を使っていることが多いので、素直に読んで大丈夫だと思います。
    tomo


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