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279 ヒトラーの死後、どういった経緯でデーニッツが総統になったのでしょうか?
デーニッツはナチスにとっては外様だと思うんですけど、
どうせ敗戦処理だから誰でもよかったとか・・・
よこやま

  1. ジョン・トーランドのアドルフ・ヒトラー(集英社文庫)をめくってみました。ヒトラーは45年4月末、ベルリンの地下防空壕の中で後継者−ドイツ国大統領兼国防軍最高司令官としてデーニッツを、首相にゲッペルス、党大臣にボルマンを任命しています。
    この3人からなる新政権に後事を託そうとしたわけですが、デーニッツを最高位に置いたのは、彼がヒトラーの信任の厚い海軍大将であり軍を統率できると考えたからだと思いますが(他に裏事情があるのかもしれない)。前年のヒトラー暗殺未遂事件もあり彼は陸軍首脳を信用していない。しかしシュペーアのような民間人では軍を統率できない。ゲーリングは当てにならない。結局、彼が最も適任だったのではないかと思います。
    なお、ナチス党員の主要人物でSS長官ヒムラーが新政権メンバーに入っていないのは、この直前、彼が秘密裡に連合国に無条件降伏の申し入れを行っていた情報が漏れ、ロイター通信によってヒトラーも知るところとなり、裏切り者とみなされたからです。
    アリエフ

  2. ペーター・クレーマー著「Uボート・コマンダー」(ハヤカワ文庫)より
    >なぜヒトラーがデーニッツを後継者にしたのか、
    >推定するしかない。軍需相シュペアはそうするように
    >たびたびヒトラーに忠告していた。ヒトラーは側近たちに
    >裏切られ、見棄てられたと思い込んでいたので、直感的に
    >そうしたのだろう。彼は部外者を選んだ。デーニッツは
    >ポツダムの、プロシアの出身であった。

    ちなみにクレーマーはWW2のUボート艦長で
    このときはデーニッツとその司令部の護衛をしていたそうです。

    ひで

  3. ナチスにとっては外様たる名将デーニッツをあえて次期総統に任命するとは、
    ヒトラーと云えども最後の最後で理性があったと言うべきでしょうが、遅すぎ。
    犬夜叉


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