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437 海軍乙事件について教えてください。
パラオからダバオへの移動に、801,851空が急遽機体を供出しましたが、通常、艦隊参謀などが基地間を移動するときは、決まった航空機や艦船というものはなかったのでしょうか?(艦隊付の輸送機とか)
だとしたら長官がパラオへ来た手段は、航空機だったのでしょうか?艦船だったのでしょうか?そしてそれらはどこへ行ってしまっていたのでしょうか?
きゃび

  1. >パラオからダバオへの移動に、801,851空が急遽機体を供出しましたが、通常、
    >艦隊参謀などが基地間を移動するときは、決まった航空機や艦船というものはなかっ
    >たのでしょうか?(艦隊付の輸送機とか)

    「飛行機」に関しては、「聯合艦隊司令部付属輸送機隊」とかいうのが
    あったかもしれませんが(それが載っている文献が手元にないので確認
    できません)、もし存在したにせよこれらの飛行機の使用目的に関して、
    参謀等の移動目的に限定されていたかは知るところがありません。

    ちなみに、山本GF長官がバラレに行く際には七〇五空の陸攻を、豊田
    GF長官が比島方面を視察する際は、第三航空艦隊から派出された陸攻を
    使用したはずです。

    一方、「艦船」のほうですが、参謀が連絡などの為に移動することのみに
    用意された艦船というものは無いでしょう。強いて言えば、指揮官が座乗
    する旗艦がそれに当る訳ですが、ちょっとこの文脈に対する答にはそぐわ
    ないと思われます。

    >だとしたら長官がパラオへ来た手段は、航空機だったのでしょうか?艦船だったの
    >でしょうか?

    「だとしたら」という表現の意図が不明ですが、これは「艦船」です。当
    時聯合艦隊司令長官は、その旗艦を「武蔵」に定め、

    2月10日 トラック発
    2月10日 横須賀着
    2月15日 横須賀発
    2月24日 パラオ着

    により2月24日現在パラオに所在していました。然るに3月29日、米
    機動部隊発見の報を受け、聯合艦隊信電令作八三号にて、

    一(略)
    二 遊撃部隊ハ取敢頭空襲ヲ避ケル如ク機宜行動スベシ 武蔵、第十七駆逐
    隊ヲ遊撃部隊ニ編入ス 
    三  本職一四〇〇「パラオ」ニ一時将旗ヲ移揚シ指揮ヲ執ル

    として、パラオに在泊中の遊撃部隊(第二艦隊基幹)に「武蔵」編入した上で、
    避退するよう命令しています。

    「武蔵」はパラオを出港した直後に米潜水艦の雷撃を受けた後に呉に回航され
    ています。

    要するに、聯合艦隊旗艦でパラオにやってきて、そこで旗艦を降りて陸上に司
    令部を移したわけです。

    # これって、有名な話だと思いますが。
    今泉 淳

  2. 訂正です。

    >2月10日 トラック発
    >2月10日 横須賀着
    >2月15日 横須賀発
    >2月24日 パラオ着

    2月10日 トラック発
    2月15日 横須賀着
    2月24日 横須賀発
    2月29日 パラオ着

    に訂正します。資料を見るときに写し間違いました。



    今泉 淳


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