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言われているほど真珠湾攻撃を境にアメリカ機軍の建造計画は戦艦中心から空母中心に一気に変わったのでしょうか? ロックマン |
- そもそも、そのようには言われておりません。
大量建造されたエセックス級の計画は真珠湾以前に立てられています。
BUN
- それを言うなら、我が海軍の建艦計画の方がラジカルな変化を遂げたのでは?
tackow
- 強いて言うなら、モンタナ級とアラスカ級の建造を中止した1943年中期以降でしょうな。
大塚好古
- 真珠湾以前にエセックス級は、すでに11隻の建造が決定しています。
これにヨークタウン級ホーネットを加えた12隻が無条約時代の増強分といえるでしょう。
同時期に戦艦はノースカロライナ、サウスダコタ、アイオワ、モンタナ、
それにアラスカも一応加えれば23隻の建造計画がありましたから、
戦艦級の建造予定は空母の倍近いですね。確かに戦艦中心といえます。
開戦後の変遷ですが、
まず真珠湾直後、12月中にエセックス2隻の追加が決定されてます。
その後42年8月の戦時計画で、エセックス10隻とCVBミッドウェー級4隻が建造決定され、
以後エセックスとミッドウェーの追加建造が続々入ってくる、という感じです。
なおこの42年の戦時計画でモンタナの建造計画が取り消されてますが、
それ以外の戦艦建造は一応続行されていることに注意、てところですか。
勝井
- あ、以上の情報ソースは
雑誌「シーパワー」1991/12月号です。
勝井
- ↑↑ モンタナは1942年6月に鉄鋼の供給問題等から建造計画中断。1943年7月計画中止が
決定でありますよ。
大塚好古