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545  情報、資料、検索No.178の桃パパさんのご質問に便乗させていただいたのですが、お答えがいただけませんので、こちらで質問させていただきます。

 昭和16年12月8日の第三海軍航空隊の編成なんですが、向井一郎大尉を指揮官とする12機の零戦隊(2個中隊−1個中隊は3機編成の小隊2個)を第2大隊としている文献(例えば渡辺洋二氏の「零戦戦史 進撃編」など多数)と、先任分隊長黒澤丈夫大尉率いる12機を第2大隊としている文献(森史朗氏の「海軍戦闘機隊 2侵攻作戦」など)があります。防研所蔵の行動調書を見ればここで聞くまでもないのでしょうが、遠く離れたところに住んでおり、自由も利きませんので、どちらが正しいのかお教え願えませんでしょうか。

 台南空45機(3空第3大隊に編入された牧大尉の9機含む)の編成表はわりと多くの市販図書に載ってますが、3空44機の編成は私が知っている限りでは前記の「海軍戦闘機隊」(R出版)第2巻の巻末付録だけで、しかも向井大隊12機分の編成だけがなぜか記載されていません。

 できれば、編成についてもお教えいただければありがたいのですが。

土屋二飛曹

  1.  質問者からの補足です。よそでご紹介いただいた倉町秋次著「予科練外史」第3巻によると甲飛、乙飛出身者の配置のみ判明しています。
     同書と手持ち資料を比較すると、指揮中隊には予科練出身者がいませんが、第2,第3大隊及び後衛中隊の予科練出身者は一致していますので、結論は、向井大隊は第1大隊 ということになるのですが。先任分隊長の隊が第2というのも何となく違和感が残ります。

     編成の方は、

    1 1 1 向井大尉      2 1 1 ?
        2 徳地一飛曹         2 秀一飛曹
        3 ?             3 ? 
      2 1 杉尾一飛曹       2 1 中瀬一飛曹 
        2 ?             2 畠山一飛曹
        3 ?             3 ?

    ?の6人がわかりません。


    土屋二飛曹

  2. 第二大隊は指揮官向井一郎大尉が正解です。

    以下に編成を書きます。

    1 1 1 向井一郎大尉  (兵63)
       2 尾関行治二飛曹 (操32)
       3 古川信敏三飛曹 (操45)
     2 1 竹中義彦一飛曹 (甲1)
       2 中仮屋國盛二飛曹(乙8)
       3 伊藤文雄三飛曹 (操45)
    2 1 1 小泉藤一飛曹長 (乙2)
       2 手塚時春一飛曹 (乙7)
       3 小林勝太郎一飛 (操49)
      2 1 佐々木芳兒一飛曹(甲1)
       2 岡崎繁雄二飛曹 (乙8)
       3 田尻清治一飛  (操50)

    > ?の6人がわかりません。

    との事なので、順番が逆になりますが第一大隊第一、第二中隊の編成も書いて
    おきます。

    1 1 1 黒澤丈夫大尉  (兵63)
       2 徳地良尚一飛曹 (乙6)
       3 山舎初政二飛曹 (操40)
      2 1 杉尾茂雄一飛曹 (乙5)
       2 中納勝次郎二飛曹(操37)
       3 増山正男一飛  (操49)
    2 1 1 中原常雄飛特少尉(操12)
       2 秀 壽一飛曹  (乙7)
       3 八幡猪三郎三飛曹(操44)
      2 1 中瀬正幸一飛曹 (乙5)
       2 畠山義秋一飛曹 (甲1)
       3 鈴木金雄二飛曹 (操46)


    T.I

  3.  T.Iさん、いつもありがとうございます。
     どうやら、私の手持ち資料が間違っていたようです。今回お教えいただいた編成によると、列機は合っているのですが、大隊長の黒沢大尉と向井大尉だけが逆になっていたようですね。WarBirdsを知るまで長年ずっと疑問に思っていたのですが、やっとわかりました。厚くお礼申し上げます。
     ところで、佐々木芳兒一飛曹の名前ですが、「芳己(よしみ)」と記述している資料や、「芳包(よしかね?)」と記述している資料はみたことあるのですが「芳兒」というのは初めてです。厚かましいお願いですが、もし、よろしければ出典をお教えいただけませんでしょうか。
    土屋二飛曹


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