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712 オットー・スコルツェニーによるグラン・サッソのムッソリーニ救出作戦について質問させていただきます。
作戦後、スコルツェニーはムッソリーニとともにシュトルヒ連絡機で脱出しますが残された将兵はどのように帰還したのでしょうか? どなたかご存知ありませんでしょうか? よろしくお願いします。
ジョン・ウェイン

  1. >残された将兵=降下猟兵、SS特殊部隊員、捕虜にしたイタリア憲兵は山頂まで通じていたケーブルカーの5人乗りのゴンドラを何十回も往復して下山し、ゴンドラに爆薬をセットしてから陸路をローマに引き揚げたとのことです。
    むとぽん

  2. むとぽん様、早速の回答ありがとうございます。

    追加質問
    むとぽん様のおかげで陸路にて帰還とわかりましたが、そもそもスコルツェニーがシュトルヒで脱出した背景にはスコルツェニーの小規模な部隊では山のふもと(ケーブルカーへ続く谷間付近)に駐留するイタリア軍部隊に対抗できない為と本に書かれていました。
    彼らは帰路にイタリア軍と交戦したのでしょうか? それともムッソリーニを同行していなければイタリア軍は手を出さなかったのでしょうか?
    よろしくお願いします。
    ジョン・ウェイン

  3.  この前後のタイムテーブルを様々なソースからまとめて
    みました。確認が不十分なので訂正がありましたらよろしく。

    9.3 連合軍、イタリア本土上陸
    9.3 バドリオ政権、連合国と休戦
    9.8 イタリアと連合国の休戦発効
    9.9 国王ら国外脱出
    9.10 ドイツ軍、イタリアを占領(開始)
    9.12 ムッソリーニ救出作戦
    10.13 バドリオ政権、ドイツに宣戦布告

     救出作戦の時点で、ドイツ軍はイタリア全土に展開し、
    軍事占領に着手しています。イタリア軍は政府の主要メンバー
    が脱出したこともあり、誰の命令を聞いたらいいかわから
    ない状態です。たしか空からの攻撃と呼応して、地上からトラッ
    クで乗りつけ、ゴンドラの確保にあたった部隊もあったとルー
    カス「ストーミング・イーグルス」に書いてあったと思うので
    すが、現物が手元にありません。
     ですからドイツ軍部隊がイタリア本土内を移動しても、全滅
    に至るような危険はなく、シュトルヒでの脱出はひとえにムッ
    ソリーニ個人の安全のため、それに強引に同乗したのはひとえ
    にヒトラーに真っ先に報告しようと言うスコルツェニーの功名
    心、というのが私の理解です。

    マイソフ

  4. 当初からスコルツェニー達がグライダー降下すると共に
    地上からも空軍降下教導連隊(?)が麓の駅を押さえる予定でした。
    ただムソリーニとともに麓におりて、それから近くの飛行場にHe111を待たせ
    それに乗ってウィーンに行く予定だったので
    その間にイタリア軍に邪魔される危険性があったのです。
    まず麓の駅にシュトルヒを呼んだのですがそれが大破、
    次にシュトゥデント大将の専属パイロット、ガーラッハ大尉の
    別のシュトルヒを
    カンポ・インペラト−レ付近に着地させて以後ああなりました。

    Kleist

  5. みなさま回答ありがとうございました。
    イタリア全軍が敵になったわけでは無い曖昧な状況下であり、当初予測されたのもあくまで限定的なイタリア軍の抵抗だったという事ですね。
    よく調べてみるとスコルツェニーの部隊にもイタリア軍の将官が同行しているようですし、陸路でもそれほど危険ではなかったのでしょう。
    (思うにのちのミッキーマウス、パンツァーファウスト両作戦も似たような状況で行われていますね)
    どうもありがとうございました。
    ジョン・ウェイン


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