たとえば、普通のお金はその国の政府がこの国の通貨として発行したから、お金として使えるわけです。もちろん、経済自体がそのお金を認めることも必須条件ですけど。
　対して、軍票というのはその土地を占領した軍がその地域の通過として発行し、軍事力を背景に強引にお金として使ってしまうという代物です。
　軍と軍人が買い物をするのに使いますが、何分にもお金としての経済的根拠を持っていないので、こんなもので代金を払われても受け取った側はかなり困ったようです。民間では額面通りに使えることなどあまりない上、占領軍が出ていったらただの紙切れですから。

　で、日本軍ですが、部隊単位での徴発は軍票で支払うことになっていました。しかし、何分にもソ連軍と並び素行の悪いことで有名な日本陸軍なので、例外は少なからず存在するでしょう。
　個人単位では、いくらかの軍票を主計関係(陸軍でもこう言うんだっけ？)から貰えるはずなのですが………軍票すら支払わない人の話は、話半分で聞いてもかなり残っています。もっとも、軍票自体が本質的には紙切れなので、払えばいいというものではありません。
FIX

インドネシアでは戦争終結後，占領してきたオランダ軍に対して，インドネシア独立派軍隊がゲリラ戦を行いました。
そのさい，オランダ軍は本国の通貨を流通させようとしましたが，独立派はそうはさせじと日本軍のもちこんだ
軍票をそのまま流通させそうです。現地で何も買えなくなったオランダ軍は捕虜収容所の日本兵と軍票を交換してしのいだ，，とか
Navy