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122 東郷元帥曰く「百発百中の砲1門は百発一中の砲百問に勝る」この言葉を軍人はどう聞いていたのか。

A1 ふざけるな。  A2 言いたい事はわかるがそれだけじゃ勝んわい。 A3 ごもっともなご意見。身を引き締めて頑張ります。
コスモス長兄

  1.  たしか、この訓示があった直後、海軍士官学校の数学の授業で内容の妥当性が教材として取り上げられ「1ターンでこちらが負けて終わり」が正解である、と教えられたという話を聞いたことがあります。
    Schump

  2. どんなに沢山の砲があろうと、当たらなければ無いも同じだ、と言っているのですから、聞いた将兵は当然奮起したと考えるべきでしょう。
    百門と一門が向かい合って・・・との話はトンチの類であって本当にそう考える士官がいたとしたら恐ろしいことです。
    BUN

  3. 単純に考えて、『百発百中の砲』は最終的には100発の砲弾の直撃を食らうことになるわけで・・・子供向けの方便じゃないんですか?
    Ta

  4. 「百発百中の砲一門と百発一中の砲百門が打ち合えば、一発目で百発百中の
     砲は百発一中の砲一門は破壊出来るが、同時に百発一中の砲弾百発の中の
     一発は百発百中の砲にまず確実に命中する。すれば、一方は零になってい
     るのに他方はまだ九九門残っている勘定になる。したがって問題なく百門
     の砲が勝つ」
     と源田実大佐は自著の中で述べています。

    Ko

  5. 大部分の海軍士官はこの言葉を真に受けていたのではないでしょうか?疑問を持ったのは大井篤のような少数派。日本海軍は必ずしも合理的な思考の持ち主が主流を占めた組織では決してないし、状況を考えればそのように信じ込ませるべき理由もありました。
    舞弥

  6. この話は長い訓話の一節なので、ここだけ抜き出して
    東郷はなに言ってんだ、みたいな非難は当たらないような。
    訓話全体としては日本海海戦の勝利の理由は訓練に
    あり、次なる勝利のために不断の訓練を続けよと言う
    内容でなかなか感動的だと思います。
    「勝って兜の緒を締めろ」もこの訓話でしたっけ。
    と言うわけでA3でしょう。

    こういち

  7. ↑その通り。百は沢山との意味なのだから、この言葉のみを取り上げて、やれ、精神主義だのと言うのはちょっと無理があるというものです。
    「百戦危うからず」、といって負けたら「実は百一戦目でした」というのなら落語になってしまいます。こうした発言を残した人物は東郷元帥への批判者か、ちょっと頭の悪い人物ではなかろうか・・・。
    だって、諸君、命中率百%の砲隊一隊とたった1%の運用効率最悪の砲隊百隊とどちらを使いたいですか?
    BUN

  8. うろ覚えだけれどこれは「連合艦隊解散の辞」だったけな。
    日本海海戦の直後に行われた訓話です。そのときの状況から
    言えばこの訓話に疑問を持つ海軍士官はいなかったと思いますよ。

    後から批判的に取り上げられる事があるのは軍人勅諭のように
    何かというと暗誦させられたり、金科玉条として部分的に引用されたり
    したので悪印象を持つ人が出てきたっていう所ではないですかね。
    こういち

  9. うむ、なんというかとにかくこれを論理的にというか真面目に考えた人はあんまりいなかったんじゃないかと思いますね。
    舞弥

  10. 飛行予備学生を教えていた教官の手記に、兵術の時間に生徒から百発一中の砲百門の方が優勢では?と質問されて、
    『私も以前そんなことを考えたことがあるが、さりとて今私が東郷大将の訓示にケチをつけるわけにもいかず、しばし困惑したが、「これは精神力と技術の訓練で、このような優秀な一門がいいという譬えじゃないか」と苦しい答弁をした。』
    という記述があったりします。この方も1ターンで99対0になって終わり、という考察をしてますね。尤もこれは昭和19年か20年の話ですから東郷元帥の訓示よりずっと後の事です。みんな結構分かった上で、「心構えの問題だから」と受け止めていたのでは?

    ただこれを現代の目で皮肉に考えてしまうと、優秀なパイロットでも層が薄ければ2ターン目以降はジリ貧、という日本軍の末路を暗示しているようで恐ろしいですね。
    MITTU

  11. 「連合艦隊解散の辞」は、広島県江田島にある旧海軍兵学校の教育参考館(現海上自衛隊幹部候補生学校)に現存します。実は、「連合艦隊解散の辞」でサーチしていたところここに行き着いたので、駆け込み書き込みさせていただきます。
    皆さんの意見は、どなたかご指摘の通り、全文の一文に過ぎず、全体として読めば、まさに平時の戒めの文です。時の米国大統領セオドア・ルーズベルトは、この辞に感動し、訳文を大統領命令で全米海軍に布告し、戒めの参考としました。
    また、確かに確率論では、百門同時に撃たれたほうが負けでしょう。
    しかし、百門が、同時に1発揃うには、出ない確率の100の10乗回撃ったうちのたったの1回です。戦は、データを得るように繰り返しできません。
    したがって、ただ1回が勝敗を決する1弾になるということです。
    作戦で勝っても、弾が出なければ負けます。指揮官が撃ちたい時にあたりまえに
    弾が出るということが、重要なのだと思います。
    某海軍大尉


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