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276 湾岸戦争は民主主義アメリカがイラクの独裁政権に勝ったと報道されてましたが、単にクウェートが元通りになっただけでサダム・フセインは今も健在です。
これじゃどっちが勝ったのか分かりません。戦争の勝ち負けとは何で決まる?
またサダム・フセインは今なおアメリカと戦争やる気でいるんでしょうか。
犬夜叉

  1. 湾岸戦争のとき米軍はバグダッドまで進出すべきだった、前線から逃亡したイラク軍部隊を壊滅させるべきだったという批判は、米国内でもよく聞かれるところです。しかし、当時の米政府がそれを行わなかったのは、イラクを追い詰めすぎる、アメリカが中東に勢力を拡大しようとしているのではないかという、周辺イスラム諸国からの批判、さらにはアメリカの大規模介入を好ましく思わないソ連(当時)や中国との仲がこじれるのを恐れたためでしょう。特に、当時のソ連国内ではアメリカの行動をゴルバチョフが容認しているとして軍部や保守派からの突き上げがあったわけで、サダム・フセインをノックアウトしていたらソ連国内で一挙に反米ムードが高まり、同年8月の保守派勢力によるクーデターが成功してソ連崩壊は無かったかもしれない(代りに反米・共産主義独裁維持の政権ができる?)。
    また、仮にサダム・フセイン政権を排除するための大規模作戦を実施するとして、同政権無き後のイラクで政治的空白が生じたら、イラン、シリアなど周辺諸国をも含めた混乱・紛争が発生する可能性があります。特にイランはイラク南部の油田地帯を虎視眈々と狙っているだろう。そうならないためには、アメリカが一定期間同国を占領し親米的な政権を打ち立てるかしなくてはならない。しかしイスラム原理主義勢力の的にされるし、この場合も周辺イスラム諸国やロシアなどとの関係をこじれさせることにもなりかねない。
    要するに、アメリカの本音としては同国に立てつかない、おとなしいサダム・フセイン政権であればそれで十分なのです。サダム本人は、まだアメリカへの対抗姿勢を捨てていないが、国際世論を味方につけて経済制裁を止めさせ苦しい経済状況から脱却したいと考えているのでしょう。今後、同政権がリビアのカダフィやイランの現政権のような対米融和路線を取るようになるかは今後を見守る必要がありますが。
    アリエフ


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