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159 旧軍および自衛隊の正式な用語としての、あるいは英語表現の定訳としての、

階級をもらう
階級をあたえる

に相当する言葉というと何になるのでしょうか?

階級の受理?
階級の授与?

satoski

  1. 自衛官を含む軍隊関係者も公務員であり、法令用語を用いるならば、公務員への「採用」、上位の官職への「昇任」、その逆の「降任」、そして「転任」といった「任命」ということになります。一般的には「任官」という言葉も使われるようですが。「(より上位の)階級を貰う」としたら「昇任」ということになりますが。
    アリエフ

  2. わかりました。
    レスをありがとうございました。
    satoski

  3. 旧日本陸軍においては、任命とは別に「階級を与う」という制度もありました。
    これは士官学校の生徒が部隊で隊付教育を受ける際に、「上等兵の階級を与う」といった発令がなされ、本来の上等兵ではないが上等兵と同様に扱うということを意味しています。
    chuukichi

  4. 舊陸軍は、将校になる時は「任官」を使い、自己都合で官を返上する時は「依願免官」、辞めさせられる時は「免官」と覚えております。位が上がる時は「進級」。「二階級特進」の「進」は「進級」の「進」です。
    准士官下士官は将校に準じますが、将校のように終身官ではないので、「免官」と云うのは聞きません。何年か(下士官でたしか3年)ごとに現役志願を繰返して、いやになったら次期の志願をしなければ豫備役編入となって除隊になります。
    兵卒は徴兵で入隊すると同時に自動的に「兵」の階級となります(兵籍編入)。位を与える時は「命ズ」で、「陸軍歩兵二等卒何某、○月○日ヲ以テ陸軍歩兵一等卒ヲ命ス」と中隊長(自隊の兵の人事権を持っていた)が「命令」すると、その「等級」となります。兵卒の「上等兵」「一等卒(兵)」「二等卒(兵)」は、「階級」ではなく「等級」であって、「階級」としては兵卒の全等級をひっくるめて「兵(ないし兵卒)」と云う1階級しかありません。
    それで兵隊を辞める時は、どう云うかと云うと、それが辞められない仕組になっていて、例えばある現役「歩兵上等兵」が現役期間が終って除隊すると、在郷軍人の「豫備役歩兵上等兵」に自動的に移行し、5年たつと今度は「後備役歩兵上等兵」となります。40歳近くになると自動的に「第1國民兵役上等兵」となって、40を過ぎてやっとこ「免役」(兵隊ではなくなる)です。在役期間中に召集令状がくれば応召入隊する義務があります。
    階級が下がる事は犯罪を犯して罰せられる時以外は、あり得ないとされています。
    将校は定年前に除隊すると「豫備役編入」(前段階として「待命」「休職」あり)、定年退職は「後備役編入」、定年後何年かたって(たしか5年)応召義務がなくなると「退役」となります。定年は兵科と各部(軍醫など相當官)によって相違あります。(元帥は生涯現役です)
    英語はこころもとないのですが、将校任命辞令が「commission」なので、任官を「be commissioned」と云うようです。「Mr.smith was commissioned as a captain of 2nd. cavalry」と云うかんじと思います。進級は「be promoted」。くだけて「be raised」と云うのも聞きます。下士官兵は「be enlisted as a private(or noncommissioned officer)」(入隊)。お耳汚しまで。
    あるめ


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