QQCCMMVVGGTT
215  グラン=チャコ戦争について教えて頂ければ幸いです。
居眠り将軍

  1. 通常「チャコ戦争」といわれる、1928年から32年にかけてのボリビアとパラグアイとの国境紛争ですね。ボリビアとパラグアイ国境付近の平原をチャコ地方といいますが、グラン・チャコ(大いなるチャコ)ともいいます。1879年の「太平洋戦争」で海岸地方を失ったボリビアは、大西洋への出口を求めてチャコ地方に進出し、さらに同地方で油田が発見されたため戦争へと拡大していきました。戦闘領域は26万平方kmに及び、戦死者は一説に10万人、うち3分の2はボリビア人とされるそうです。(参考文献:平凡社刊、ラテンアメリカを知る辞典)
    Sampon

  2. ちょっと長文ですみません。

    1927/12 ボリビアに進出していたスタンダード・オイル社が、チャコで石油鉱脈を確認。
    このこともあり、ボリビア軍はチャコのパラグアイ河流域にバンガルディア要塞を設営。
    1928/12/ 5 ラファエル・フランコ大尉指揮下のパラグアイ軍がバンガルディア要塞を奇襲攻撃。
    ボリビア軍も各地で反撃を開始し、パラグアイ軍の拠点2箇所を占拠。
    1929/ 9/16 和平協定成立。パラグアイはフランコ大尉の罷免・ボリビア軍基地の再建を了承。
    1931/ 3 ボリビア大統領選挙で共和党保守のサラマンカが就任。ドイツから軍事顧問を招くなど軍事力を増強。
    1931/ 7/ 2 ボリビアとパラグアイが断交。
    1932/ 6/15 ボリビアがパラグアイに宣戦布告。ボリビア軍は兵力で優勢。
    1933/12 カンポ・ビアでパラグアイ軍がボリビア軍を撃破。これ以降はパラグアイ軍が優勢。
    パラグアイのアヤラ大統領が休戦を提案するが、ボリビアは戦線建て直しを図る。
    1934/ 1/ 6 国連の提示した停戦期限が切れ、戦闘再開。
    1934/12/11 ボリビア、中立地帯設定と動員解除を求めた国連勧告を受託。パラグアイは拒絶。
    パラグアイ軍は翌年初頭までにボリビア東部まで進出するが、ボリビア軍に阻止される。
    1934/12/21 ボリビアのサラマンカ大統領は軍部の停戦要求を拒否し、エンリケ軍最高司令官を解任。
    サラマンカは自らチャコへ督戦に赴くが、軍に逮捕されて辞任に追い込まれる。和平派のテハダ副大統領が大統領に就任。
    1935/ 2/23 調停に不満のパラグアイが国連を脱退。国連加盟各国はボリビアに対する武器輸出禁止措置を解除。
    1935/ 6/14 米国・南米各国による調停団が停戦発行を宣言。
    1936/ 2/17 停戦処理に不満のパラグアイで「二月革命」が発生。アヤラ大統領が辞任に追い込まれる。
    罷免された後、亡命していたフランコが大統領に就任。
    1936/ 5/17 ボリビアで軍部革新派によりテハダ大統領が解任され、国家社会主義体制へ移行。
    1937/ 3/13 ボリビアのトロ大統領、スタンダード石油を無償国有化。
    これに対し、社会主義化を恐れた鉱山財閥はファシズム政党を設立し、トロ大統領を追放。
    1937/ 8/15 パラグアイで軍部自由党派によるクーデターによりフランコ政権が打倒される。
    1938/ 7/21 ブエノスアイレス講和条約調印。
    1938/10/10 ボリビア・パラグアイの国境線が確定。
    パラグアイは係争地のほとんどを領有するが、停戦ラインからは後退する。
    ボリビアはパラグアイ川・パラナ川経由の大西洋ルートと、プエルト・カサド港を自由港として使用する権利を獲得。

    ざっと、こんな感じでしょうか。
    資料によって日付がえらく違っていたりしますので、参考程度にしてください(←いいかげん)。
    なお、パラグアイにはシェル社が進出しており、石油資本家による代理戦争という古典的左寄りの意見もあります。
    ある文献では、当時ボリビアの人口300万、軍25万で戦死65千・負傷/捕虜35千、戦費2億ドルとあります。
    最後に、結局チャコ地方ではたいして石油は出ませんでした。
    さいどわ

  3. あまり関係無い話かも知れませんが、1926年(28年だったかも)〜30年まで、ナチス突撃隊隊長として有名なエルンスト・レームが外人部隊の中佐としてボリビア軍の軍事顧問をやっていたと思います。
    ごまめ

  4. もっと関係ありませんが、
    1970年代後半、GDW社がこの戦争を扱った「Chaco」というボード・ウォー・ゲームを出していました。
    カンタニャック

  5.  ありがとうございました。
     何というか、すさまじい戦争ですね。国際連盟の無力ぶりやウラで糸を引いていた国がありそうだということが分かりました。
    居眠り将軍


Back