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312 BUNさんの真実日記(11/27)に,
「厳密には軍歌ではないけれども、陸軍機甲本部選歌なので記す。」という記述があるのですが,軍歌には文部省唱歌のような,お上による「お墨付き」があるのですか?
また,日本以外で軍歌というものをあまり知らないのですが,この種の歌が多数存在するのは日本だけでしょうか?


ウマシカオ

  1. 日本以外で、ということで、「ポリュシカポーレ」とかは、あれはどういう類いの歌ということになるのでしょうか?


  2. あれは部内のみの非売品雑誌「機甲」に掲載された歌なのですが、恐らく、士気高揚目的の戦時歌謡として官が主導して作られた歌なのではないかと思います。
    BUN

  3.  軍歌をどう定義するかはともかく、
    フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」も、アメリカの[星条旗よ永遠なれ」も
    戦時に流行した戦意高揚歌が定着したものだそうです。
    便利少尉

  4. 軍歌であるか、軍歌でないかは明確に区別されています。軍歌と戦時歌謡は全く違うものです。
    BUN

  5. >3便利少尉様

    「星条旗よ永遠なれ」はスーザ作曲のStars and Stripes Forever の邦題で,たいへん有名なマーチですが,歌詞はありません.アメリカでは準国歌扱いされている曲で,何故か日本でも小学校の運動会でよく使われる曲です.アメリカ国歌のタイトルは「星条旗」Star-Spangled Banner です.よく混同される紛らわしいタイトルです.

    国歌の歌詞が建国の理念とか歴史とかに関するものであるのは,ある意味当然なことで,ある意味で軍歌に似て無くもないですね.

    >4BUN様
    日本では,軍部の依頼で作られた唱歌類がありますが,これらを軍歌と考えてよろしいんでしょうか?

    ウマシカオ

  6. 軍歌は基本的には行軍しながら歌う軍隊の歌のことで、正規の軍歌集に収められて軍隊内で軍歌演習等で歌われるものです。軍が関与しても、軍隊内で歌われなければ軍歌ではありません。
    BUN

  7. 余談
    ’軍歌’「戦友」(ここは〜お国の何百里〜)は戦中、「軟弱きわまりない」という理由で歌うことを禁止されたということを新聞で見たことがあります。それでも今だ歌詞が受け継がれているところをみると「戦意高揚」よりも「哀歌的」のほうが日本人の心に響くんでしょうね。 私的には「これを見捨てておけようか〜」の部分が好きです。

    白熊

  8.  ウマシカオ様
     すみません。ご指摘の通りでした。

    便利少尉

  9. >1
    旧共産圏の歌に対しては、「革命歌」という便利なカテゴリーが適用できそうです。メロディヤレーベルから出ているこの種の歌を集めたレコードでも、題名は「Revolutionary Song」となっています。それにしてもポルシュカ・ポーレ、「いざコルホーズ 祖国を守れよ ♪」なんて勇ましい歌詞がありましたね。

    さて確かに、ウマシカオさんの疑問には同感です。英語圏の War Song や Soldiers' Song といえばジョニーが戦争に行ったとか凱旋したとか、独立革命や南北戦争期の歌が連綿と歌い続けられてるようにみえます。第二次大戦期アメリカの War Song といえば、もはやポップスが大半となります。
    日本の場合、とくに昭和期に入って流行歌の1ジャンルとして商業軍歌が沢山作成されましたので、かくも多数の歌が存在するもののようです。この時期のドイツの Soldaten Lied も相当な数になりますので、大衆社会化と対外進出と音楽メディアの普及時期が一致する後発帝国主義国家に共通する傾向といえるのかも知れません。
    お楽しみチケット

  10. ↑『ポリュシカポーレ』には、潜水艦も出て来る、戦車も疾駆する。とにかく勇ましい歌です。


  11. ↑は「↑↑」でした。


  12. あ、やっぱり「↑」でよかった。一人で混乱しててすみません。
    『戦友』については、某文学作品の中で、代々木練兵場に行き帰りする隊伍が歌っていた描写があったのですが、そもそもはやはり「軍歌」だったのでしょうか。


  13. >9
    ご指摘の「革命歌」はイメージとして「労働歌」に近い物と認識しておりました.お勧めの文献などあれば紹介していただけませんか?

    和英辞典で「軍歌」を引くと,war song/ military tune/ army song / barracks ballad / martial air / martial song などの訳語がならんでいるんですが,どれも説明的な訳語で(戦争の歌,軍隊の歌),日本の軍歌に相当する語とはちょっとちがうようです.war song はオンライン辞書の onelook.com でヒットしたんですが,
     a song of or pertaining to war; especially, among the American     Indians...
    と定義してあって,安易に war song の訳語に「軍歌」を当てるのはちょっと抵抗を感じます.アメリカにおける軍隊に関する歌といえば,私も お楽しみチケットさんと同じような歌しか思いつきません.唯一「軍歌」っぽい性格のものといえば,訓練中の海兵隊がグループでジョギングしながら「りくぐんののへーたいは...」と歌ってる曲(ドドドドドド↓ラソ↑ドドドドミ<ややフラット>)ですね.(なんかの映画で見たんですが,元々の歌詞は知りません)
    日本の場合,日清,日露戦争時にすでに軍歌類が相当作られているようですので,むしろ明治期の唱歌教育との関連を考えた方がいいかもしれません.

    ウマシカオ

  14. 軍歌とそれに類する歌を区別して「Military Song」「Wordroom Song」と書く場合があるようです。
    (我が家のアメリカ軍軍歌集にはそう書いてある)。「Wordroom Song」の中には「旧型駆逐艦戦隊の歌」
    「水雷科士官の歌」「B-36」とかタイトル的には軍歌ですが,内容は軽い歌が結構入ってます<うちの本
    大塚好古

  15. >14
    military song と wardroom song なら、陸軍,海軍という区別の可能性も出てきますね。そういえばイギリスは伝統有る軍楽隊とその背景にアイルランドとスコットランドの民謡があるので、ちょっと調べたらお宝箱が出てくるかもしれない。sailor に関する曲も多いし。
    洋楽譜屋さんに行って調べてみます。みなさんありがとうございます。

    ウマシカオ

  16. >13 西尾治郎平 氏の諸作はいかがでしょうか。「日本の革命歌」一声社 などがあります。もはや大きな図書館にしか残って居なさそうですが・・・
    お楽しみチケット


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