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430 他国の兵器のコードネーム(自分の国での愛称?)の命名の由来は主に何ですか?(例:桜花のコードネーム「BAKA」(ぢつはこれコードネームで一番受けました)零戦「ジーク」、Tu−160「ブラックジャック」など)
ぱるぱる

  1.  第二次大戦中の日本機については「戦闘機=男性名」「その他の機体=女性名」でした。桜花の「BAKA」は例外ですが、連合軍はこれを飛行機として認めていなかったのかも知れません。また鍾馗の「Tojo」は東条英樹に由来しているようですが、なぜこの機種だけ日本人名なのかわかりません。
     大戦後の東側コードネームについては「戦闘機=F(Fighter)」「爆撃機=B(Bomber)」「輸送機=C(Cargo)」「ヘリコプター=H(Helicopter)」など、機種と同じアルファベットではじまる単語を適当に付けていたようです。だから意味について特に基準も統一性もないのですが、「ファーマー」「フィッシュベッド」「フロッグフット」といった選択には「精一杯罵倒しようとしている」意図を感じます。
    ささき

  2. (ゴミ)
    Tu-22爆撃機が出現したとき、コードネームを検討する席上、そのスタイルから「Beautyにしよう」という提案が「それじゃカッコ良すぎる」と却下され、”Blinder”(目隠し、転じてまやかし)になったという出所不明のエピソードがあります。
    Schump

  3. >1
    ささきさんにはいつもお教えていただいておりますが、今回はあえて異論を立てさせていただきます。
    私には、ソ連機のNATOコードネームの中には確かに罵倒名もあるが、それは少数で、コードネームの多くは中立的あるいは一定程度好意的な符号であるように思えます。

    NATOのコードネームについては、私もこの質問を読むまで「精一杯罵倒しようとしている」という印象を持っていたのですが、考えてみるとフェンサー(フェンシング選手。それとも垣根修理人か?)とか、フランカー(側面部隊というよりフットボールのフランカーでしょうね)とか、フォックスハウンド(狐狩り用の猟犬)、コンダー(コンドル)など、NATO軍が自軍の航空機に付けてもおかしくないような名前も結構あります。ハボック(大荒れ)なども攻撃的でいい名前ではないでしょうか。ハインド(雌鹿)も悪くない名前だと思います(攻撃ヘリにあえてハウンド(猟犬)でなくハインドと名付けたのには悪意が感じられなくもありませんが)。

    たしかにフォージャー(偽造犯、鍛造工という意味もあるが)とかフロッグフットとか、確かに喧嘩売ってるとしかいいようのない名前もありますが、あらためて考えるとそういう名前は思ったほど多くはないのではないでしょうか。
    ブラインダーは確かに視野の狭い人、目隠し、まやかしという意味もありますが、俗語ではファインプレーの意味にもなりますし、フロッガーも酷使する、むち打つという意味とともに、駆り立てるという意味もあります。すくなくとも、スピットファイアやデファイアントといい勝負の名前のような気がします(ここでイギリス人の命名センスを取り上げるのは不適切か?)。

    その他の名前の多くは特別の価値判断を含まない単なるコードといえそうです。ファルクラム(てこの支点)、へリックス(螺旋)、ホーモン(ホルモン)、フィッター(整備工、仕立屋)などなど、こうみていくとファーマーなども「ドン百姓」という意味でなく単に「農場主」という意味と考えた方がいいのではないでしょうか(私もこの文書くまではドン百姓の意味だと思っていましたが)。

    カンタニャック

  4. >3
    12行目、15行目の「確かに」を削除。ベタ打ちしたため校正不十分で申し訳なし。
    カンタニャック

  5.  Farmerにはどうやっても百姓の意味はないでしょう。農場経営者(自作農)ですね。
    貧農を指すのなら別にpeasantと言う言葉があります。
    便利少尉

  6. >命名基準
    一体「誰」が決めてたのでしょうかね。毎回違う担当者が思い付きで決めてたのか、軍や政府の偉いさんが集まって会議でも開いてたのか(ブラインダーだのファーマーだの真剣に議論してる姿を想像すると笑えます^^;)。ま、基本的には無意味な単語なんでしょうけど、やっぱり冷戦という時代を背景にした意図が意識的ないし無意識に入ってるように思えるのです、私には。
    ささき

  7. >6
    結局のところ決定者の個性が反映しているのでしょうね。
    誰がどう決めたのか? は実に興味あるところです。

    以下ゴミレス
    「今回偵察衛星が確認したソ連のUFO型戦闘機をフリーホイール(ハズミ車)と命名したいのですが。」
    「なに!共産主義者の飛行機にフリーなんて付ける気か。断固ゆるさん!」
    「しかし、すでにフリーハンドもありますし…」
    「ワシの赴任前だろ。ワシならそんな名前は認めん!」
    「でしたらフリスビーに。」
    「我が国の国民的遊技の名をアカの飛行機に付ける気か?」
    「では、フライ(はえ)では。」
    「おおいいぞ。それでいこう。」
    「いや、そんなに短くて、しかもフライなんて名前ですと通信上混乱を招くおそれがあります。」
    「それでは、ええと…、CIAの報告では東ドイツに配備が予定されているとのことですから、フリードリッヒ・デア・グロッセでは。」
    「長すぎる!それに仮想戦記みたいだ!」
    というような会議に是非参加してみたいものです。

    ごめんなさい。ごめんあさい。ミリタリーウソ特集に回そうかとも思ったのですが、ウソじゃなしにこんな話がどこかで交わされただろうということには、さきさんに激しく同意(いやささきさんはそこまではいっていないか)。
    菌斉ュク

  8. >8
    「菌斉・ク」の正体は「カンタニャック」です。文字化けしました。すみません(最近おわびばっかり)。



    カンタニャック

  9. >3,5 farmer この場合、「小作、地主」の意ではなく、単純に「田舎者、カッペ」のニュアンスだと思います。
    ウマシカオ

  10. >いったい誰が
    コンピュータが無作為に選んでいるという説もありますが、コンピュータが発明される前からその種のコードネームはあったわけでやっぱり命名会議でしょうか?

    ちなみにフィッシュベッドの原型デルタ翼機Ye―4と対抗比較を行った後退翼機Ye−2のコードネームはフェイスプレート(皿顔?)だそうです。西側はこちらのほうが本命視していたようですが不採用。Mig―21はデルタ翼になりました。
    フェイスプレートという言葉に他に何か意味あるんでしょうか?
    ゆゆゆ

  11. ますます謎だなぁ。Fのつく言葉を適当に用紙に書いてかき混ぜ抜き出した一枚で決めてたりして。ダダイズム芸術家の間で流行った無作為創作詩みたい(^^;)
    ささき

  12. >10
    Faceplateだと、旋盤の鏡板とか、スイッチ類の表面カバー、ヘルメットなどの顔面覆いですね。
    意味なしグループの一員かなあ。

    NATOコードネーム原則意味なし(一部悪意あり)説の補強論拠
    第二次大戦中の日本機のコードネームも、バカ(トージョーはどうかな)などのごく一部の例外を除けばみんなジャック&ベティに出てくるような普通の名前ばかりですよね。この点から考えると、ジャップがコミーに替わったからといって、急に蔑称が増えることはないのではと思うのですが、いかがでしょうか。

    ところでNATOコードネームって、アメリカだけで付けてるんでしょうか。ブリュッセルにアメリカからトルコまで各国のお歴々が集まって議論する情景を考えるとますます笑えます(ことによると悪意名はイギリス人がつけたりしてて←偏見 (^^ゞ )。
    カンタニャック

  13. ありがとうございます。旧ソ連の軍用機の命名の由来を知った時、「あ、そういえば戦闘機のコードネームはすべてFで始まっていたか!」と言う気持ちでした。でも、攻撃機にもFがついているのはなぜでしょう?Su−24はF−111に対応する機種なのでFで始まっても不思議ではありませんが(それにしても旧ソ連の飛行機は民間も含めて西側のパクリが多いような気がする。陸上兵器、艦船にはパクリはないようですが)
    ついでに旧ソ連の艦船、陸上兵器のコードネームの由来も教えて下さればありがたいのですが。(バルコムI、タイフーンなど。陸上兵器のコードネームはなかったような気がする)
    あと、他の国でもコードネームの命名合戦があったら何となく危ないような気が・・・・・
    ぱるぱる

  14. >陸上兵器のコードネーム
    自走SAMには「ガスキン」だの「ゲッコー」「ゴーフル」だのGで始まるコードネームが付いていたような気がします。出典が「大戦略」なんであてになりませんが(笑)
    ささき

  15. Tu-95=ベア、Tu-22M=バックファイア、Tu-160=ブラックジャックとかはかっこいいと思います。
    この差は何なんでしょうね?

    >14
    たしかそうでしたね。
    詳細はミサイル情報サイトの大御所「MISSILE.INDEX」辺りで。
    だーくまたー

  16. NATOコードネームの命名ルールの一つに、プロペラ機(ターボプロップも含めて)は一音節で、ジェット機は二音節の用語にするということがあります。例えばターボプロップのTu−95/20はベア、ジェットのTu−16はバッジャーと言うように。ヘリコプターとなるとKa−25ホーモン、ka−26フッドラムとあったりして良く分からないが。発音のし易さも重要なポイントになっていると思います。
    また、フィッシュ(SU−9/11フィッシュポット、Mig21フィッシュベッド)、バック(バックフィン:ツポレフの試作に終わった攻撃機、Tu−22Mバックファイア)など、複数のコードネームが同じ接頭語で始まっているケースも見られる。Su−7フィッターも、フィッシュベッド等との語呂合わせから来ているのではないかとも思える。
    アリエフ

  17. ↑それで、ついでにスキがあればちょっとバカにしてやろう、なんて気持ちも見え隠れしているような気がします。
    ウマシカオ

  18. ところでロシア潜水艦のコードネームは今まで「デルタ」級や「ウィスキー」級だの無線英語集だったのが、ここ最近「タイフーン」級などと言うまともな艦名になっていますが、これは何か理由があるのでしょうか?まさか単にネタ切れじゃないですよね。
    jas1

  19. ↑過去ログにありました。申し訳ない。
    jas1

  20. ネイティブのアメリカ人に言わせると、零戦のZEKEは多分に田舎者の表現だそうです。向こうの当時の映画などに出てくる、ぼろを纏い前歯の欠けたようなのがジークって名前がおおいと伺いました。TOJOはもろに悪者(アメリカ人にとっては)でしょう。このあたり、ネイティブでないとなかなかつかめない感触なのでは。
    オンブー

  21. >20
    飛燕の「トニー」はイタリア系ファーストネームの代表ですが、飛燕のシルエットが MC.202 と酷似している事と無関係ではなさそうです。
    ささき


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