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491 英語では船をSHEと女性のように表現しますが、他の言語でも男性・女性の区別をつけて表現するのでしょうか?あと他の兵器・乗り物にも性の区別はありますか?
宇厨人

  1.  英語以外の言語は良く知りませんが、英語の場合は飛行機や自動車もしばしば女性に例えられますね。もっともこれは船のように文法的にそう決まっているというよりは、乗り手が男性の場合が多いので自然に乗り物を異性に例えると見た方がよいかもしれません。
    ディープ・パープルの「おいらは高速道路のほし〜」なんか、車を女性、と言うより露骨に女体に例えていますね。忌野清四郎にもそんな歌があったな。
     それと飛行機の場合は、船の用語を援用することが多いので、本体そのものも船と同じ意識で女性形で呼ぶこともあるでしょう。2機編隊を”Two-ship formation”と言うように。

    便利少尉

  2. 印欧語族の言語で名詞の性は話していくと色々複雑ですが英語以外の多くの言語は名詞はすべて性をもっています(ここあたりはドイツ語やフランス語の教科書を一読するとわかります)。そしてたとえばドイツ語では女性名詞を受ける場合代名詞は英語のsheにあたるsieです。この文法性と英語でsheと船を呼ぶことはどうかかわりあうのかわかりませんが一応参考に。
    フランス語では船はnavireで男性名詞、ラテン語だとnavisで女性、ドイツ語だとSchiffで中性。ただドイツ語だと駆逐艦や巡洋艦は男性名詞だったりします。なおこれらの言語で船を代名詞で受ける場合文法性を無視して女性になったりするのかは分かりません。

    いおーじま

  3. 英語では乗り物、国、月などを”she”、太陽、山、川などを”he”で受ける場合があります。
    これらは”it”で受けても構いません。というか現在の英文法上では”it”で受けるのが正解であり、
    ”he”や”she”で受けるのは古い慣習として認知されているだけです。
    他のヨーロッパ諸国の殆どの言語には名詞の性区分が存在しますが、英語にも昔は名詞の性区分がありました。
    現代英語では性区分はなくなったのですが、このようにその名残をちらほらと見ることができるわけです。

    しかし名詞の「性」はその名詞が表現しているものの性別を表しているわけではありません。
    名詞によってどの代名詞で受けるかという慣習が先に存在し、学問的に文法としてまとめた際に
    「男性名詞」「女性名詞」「中性名詞」と名付けただけで、別にA型、B型、C型でも構わないんです。

    英語の規則動詞が「規則的な動作を表現した動詞」ではなく「規則的な活用をする動詞」であるように
    男性名詞は「男性的なものを表現した名詞」ではなく「男性の人称代名詞に懸かり受けされる名詞」なわけです。

    つまり「船は”she”で受けているから女性として表現している」わけではありません。
    またこれらの”he”や”she”を日本語に翻訳する時に「彼」「彼女」とするのもちょっと変です。
    (文学的表現として用いるのは構いませんが)
    この場合は”he”や”she”で受けていても意味としては”it”ですから「それ」と訳すのが正解でしょう。
    (英和辞典にもそのように説明されているはずです)

    但し本来名詞の性区分がない英語においてこのような慣習が残っているために「船は女性である」と認識し、
    そのような表現を用いる英語圏の人間が存在することも確かです。
    PT

  4. いつもモトネタを提供してくれる Flight Journal 2001/10 月号、巻末のコラムはセルゲイ・シコルスキーによる父の回想。彼の父親、言わずと知れたイゴール・シコルスキーは最初の試作ヘリコプター VS-300 を決して「it」と呼ばず、いつも「she」と呼んでいたそうです。
    ささき

  5. 現在、英語ではship を受ける代名詞はshe もしくは it ですが、歴史的にみれば、男性であった時期もあるようです。Oxford English Dictionary には15−18世紀の用例が紹介してありますが、he を使ったり she を使ったりです。男性として表現されていた名残として、Dutchman, merchantman, man-of-war などの船が man を使った合成語として紹介してあります。ただ、PTさんのご指摘のように、このような習慣(?)がその名詞を擬人化しているものではありません。ふつう、英米人は船をみて「オンナ」と思ったりしないと思います。日本語においても 母校、母艦、母国、母港、母指などという言葉に特別に「オンナ」を感じないのと同じだと思います。まあ、男性名詞・女性名詞ってのは大した意味はなくて、ただ語学学習の上での頭痛のタネとしてのみ機能しているようなものです。
    ウマシカオ


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