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553  職業軍人さんも千人針を持っていたのでしょうか。
三上 葵

  1. 出征の時に近親者や知合いから貰う場合と、出征後に戦場で慰問袋(婦人会や女学校生徒がせっせと作った)に入っているのを身に付ける場合、軍事郵便の小包で縁者知合いから内地から送って貰う場合などがあって、慰問袋は下士官クラスも貰っているのですが、将校准士官クラスになると、慰問袋は貰ったり貰わなかったり、部隊によって違いがあったと思います。下級将校で貰った人も大分いるようですが、高級将校と千人針については、まだ読んだことがありません。どなたかご存知ですか。
    (ところで「職業軍人」は、現役(いわば正社員)の下士官・准士官・将校を云うので、その他は豫後備・補充・國民・義勇などの兵役から応召してきた臨時アルバイトや派遣社員と云う区分となっています。同じ少尉でも士官学校出の現役は職業軍人で、幹部候補生上りの豫備役少尉は職業軍人と云わないようです。下士官も兵卒から志願した現役が職業軍人で、応召者が無理やりならされる「志願にあらざる下士官」や乙種幹部候補生あがりは、職業軍人ではなく戦争が終ればさっさと復員する臨時雇いです。)
    あるめ

  2.  便乗質問お許しください。「職業軍人」という言葉は、戦後GHQが言い出した「プロフェショナル・ソルジャー」という単語を日本人が和訳してできた、という話をどこかで読んだ記憶があるのですが、この真偽及び出典を御存知の方はおられるでしょうか?どうも「積極的に軍務に就いた者」と「強制的に就かされた者」を区分し、後者は「軍人」や「軍国主義者」には該当しない、というようなニュアンスでGHQは言い出した、というようなことだったと思うのですが・・・


  3. 戦前にも職業軍人という俗称はあったように思います。GHQの英語を翻訳した人はそれを訳語に援用したのではいでしょうか。
    あるめ

  4. >あるめ様
     ありがとうございました。戦前からあった呼称なのですね。古い話ですが、光岡明氏の「機雷」の中で、登場人物が戦後に「職業軍人」と呼ばれて腑に落ちない思いをするシーンがあり、それでお尋ねしてみた次第です。


  5. たしかに、職業軍人は主に陸軍関係者向けの俗語で、海軍さんが、その言葉を使うのは、私も読んだことがありません。世間も海軍は原則志願制として見ていたから(実際には早くから徴兵も召集もあり、豫備員制度もあったし、終戦に向うにつれ、豫備學生制度などもできて、だんだんと陸式に近くなっていきましたが)、敢えて職業軍人とそうでない軍人の区別をつける俗語が発生しなかったのでは、と推測しています。
    あるめ

  6.  あるめ様、重ね重ねありがとうございます。「陸軍向けの俗語」であったというのは興味深いですね。しかし表現を変えると、世間的にも結構ポピュラーな俗語でもあったということでしょうか。私個人としては、「職業軍人」というのは誉め言葉に聞こえず、むしろ軽んじているような、小馬鹿にしているような響きを感じ、戦前からあったとすれば大正デモクラシーの時代にでも言い始められたのだろうかなどと想像しています。もっとも、誇りを持って「オレは職業軍人だ」と言っていたのが本当なのかもしれませんが。


  7. 本職の軍人さんは、「職業軍人」と呼ばれるのを嫌がっていたようです。
    あるめ


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