QQCCMMVVGGTT
748 みなさんはじめまして。よろしくお願いします。

早速ですが、第二次世界大戦、南北アメリカは戦争の直接的な被害(空襲など)がなかったのですが、だれか(どこかの国が)南北アメリカを襲おうと企てたというのはなかったのでしょうか?(やっぱり遠いからなのでしょうか?)
オーストラリア大陸も戦争の直接的な被害はなかったでしょうか?
差段

  1.  オーストラリアには日本陸海軍航空隊がダーウィンなどに空襲をかけた他、日本海軍の特殊潜行艇がシドニー湾に専修して湾内の艦船に攻撃を仕掛けています。
    T216

  2. > 1.
     訂正 誤:シドニー湾に専修して → 正:シドニー湾に潜入して

     なおアメリカ大陸本土には日本海軍の潜水艦搭載機が爆撃をした他、潜水艦から砲撃をしていますし、風船爆弾による攻撃も受けています。
    T216

  3. Uボートは、カナダからギアナ付近までの沿岸で、それなりの戦果をあげています。


  4. 機材の準備まで進みながら実施されなかったものとしては、イ400級潜水艦搭載の晴嵐によるパナマ運河空襲(近海まで到達したところで敗戦)とか、ドイツのJu390、Me264両機種による東海岸爆撃(搭載能力や支援態勢の不足から偵察のみ)というのがありますね。
    Schump

  5. >2
    風船爆弾については、「武器、装備全般」の2158をご覧ください。
    OPD

  6.  南北アメリカへの直接攻撃がほとんどなかったのは遠いと言うのが大きな理由となると思いますが、日本の場合、渡洋してくるアメリカ艦隊を迎え撃つのが基本戦略としてあったことが大きいでしょう。このため、航続力の比較的短い艦艇が大きく、ハワイ攻撃の際にも、駆逐艦の航続力が大きな問題となっております。ドイツの場合、比較的、大航続力を有する艦艇が多かったとは思いますが、対アメリカ戦争を避けると言うのがあったと思いますので、あまり考えていなかったのでは。にもかかわらず、パウケンシュラーク(ドラムビート)と名づけられたアメリカに対する作戦では、Uボートがきちんと作戦行動をとっております。
     なお、この時、Uボートによる砲撃がギアナであったように記憶しております。

    hush

  7. ↑ hush閣下、重巡以上のドイツ大型水上艦の実航続力は装甲艦を除けば日本艦と多少長いか短いかで、大して差はないですよ。因みに軽巡は日本の甲型駆逐艦より短いという事実もありますので、ドイツ海軍がアメリカ沿岸迄大型水上艦艇を突っ込ませようとしても、艦艇の航続力不足と補給艦の不足も相まって実現不能だと考えます。

    以下はドイツ艦の航続力の例:
    ビスマルク:8,500nm@19kts
    シャルンホルスト:7,100nm@19kts(グナイゼナウは6,200kts@19kts)
    ドイッチュラント:11,600nm@19kts(シュペーは約10,000nm@19kts)
    ヒッパー:6,500nm@17kts
    エムデン:5,290nm@18kts
    カールスルーヘ:5,700nm@19kts(改装前)3,340nm@18kts(改装後)
    ライプチッヒ:3,780nm@15kts
    ニュルンベルグ:3,280nm@15kts
    大塚好古

  8. 教授
     御指摘ありがとうございました。
     第二次世界大戦時のドイツ水上艦艇の通商破壊戦の活躍がこびりついてい
    たたため、航続力についても優れていたと錯誤してしまいました。カユス・
    ベッカーの「呪われた海」であったか、アドミラル・ヒッパーの投入は、補
    給船の配置を考えると、きわめて贅沢な作戦であったというような記述があっ
    たのに、また思い込みで書き込んでしまいました。大変、失礼いたしました。
    このような失態をしでかしてばかりいるようでは、かような敬称を戴くわけ
    にはとても参りません。謹んで返上申し上げます。
     また、各艦の航続力を一覧として示していただき、恐縮いたしております。
    拝見いたしますと、ドイツ海軍も第一次世界大戦時と同様、イギリス艦隊を
    迎え撃つのが基本戦略であったようですね。そのように考えていくと、ドイッ
    チュラント級の航続力が長いのは通商破壊を第一に考えたからではなく、船
    体軽量化の目的でたまたまディーゼル機関を搭載した結果とも思えます。建
    造時期がヴェルサイユ体制下でありますので、簡単には言えないと思います
    が、Z計画のH型は大航続力であるのに、O型巡洋戦艦がそれほどでもない事
    を考えると、かように思えてなりません。
     便乗質問で申し訳ありませんが、水上艦艇による通商破壊を、どこまで真
    剣に考えていたのでしょうか。それによって6に回答した対アメリカ戦略も
    異なってくるように思えますので、よろしくお願い申し上げます。

    hush

  9. 皆様ありがとうございました。
    北アメリカにも一応空襲等はあったんですね。(中央アメリカも)
    南アメリカにはなかったようですね

    >2.
    風船爆弾は鹿島(茨城)あたりでよく落ちたと聞いたことがあります(^^)
    差段

  10. >9
    南米大陸がWWIIに巻き込まれた例として、
    有名なラプラタ沖海戦とその後の駆け引きがありますよ。
    勝井

  11. >10.
    なるほど、それもありましたか。
    情報提供感謝します。
    差段

  12. >4、気になりつつ、どなたも訂正にならないので、

    >イ400級潜水艦搭載の晴嵐によるパナマ運河空襲(近海まで到達したところで敗戦)、

     ウルシー環礁近海です(詳しい位置は知らないけれど)。

    バツ

  13. >8

     基本的に装甲艦は北海とバルト海で制海権を得るための使用される「戦艦」として建造されています。その建造目的として通商破壊戦を第一義に考えていた様相はありません。実際通商破壊戦が装甲艦の主目的であるなら、二番艦以降燃料搭載量を減らす必要はないでしょうし、また三番艦でタービン搭載が想定されることもなかったでしょう。

     Z艦隊計画による各艦は、大西洋において「O」及び「P」による遊撃作戦を行う事により、これへの対処に分散した英艦隊を「H」級の戦隊で各個撃破する、という目的で作られた結果、相応に長い航続力を持たされています。因みに遊撃作戦の中には通商破壊も含まれてますが、あくまでそれは副次的な目的です。

     蛇足ではありますが、通商破壊戦に有りがちな「拿捕した敵船から燃料を徴発して行動日数を延ばす」という手段から行くと、当時ドイツのディーゼルはその目的に対して最も不適当な選択であることも考慮したほうが良いと思います。
    大塚好古

  14.  ああいかん、頭痛と発熱おまけに胃痛の状態でボケながら書いてたので、少々訂正を…。

    訂正:

    「装甲艦は北海とバルト海で制海権を得るための使用される」

    「装甲艦は北海とバルト海で制海権を得るために使用される」

     あとZ艦隊計画以前のドイツ海軍の作戦案では、基本的に仏露及びポーランドを主敵としており、その作戦海域は北海とバルト海を主正面とするものとして計画されていました。つまりこの段階では対英戦は殆ど考慮されていなかったことも追記しておきます。

    (それでは私は薬を飲んで布団に戻ります…)
    大塚好古

  15. >13
     ご回答、ありがとうございました(しかも、そのような状況の中を)。
     教授のご回答を踏まえて、6の
     ドイツの場合、比較的、大航続力を有する艦艇が多かったとは思いますが、対アメリカ戦争を避けると言うのがあったと思いますので、あまり考えていなかったのでは。
     を、以下のように訂正させて戴きます。
     ドイツは対イギリス用の艦隊整備の緒に就いたばかりであり、アメリカ沿岸で作戦可能な艦艇の不足もあって、対アメリカ戦争を準備するなど夢想でしかありませんでした。

    >9
     1942年にUボートはオランダ領アルバ、キュラソーの石油施設を砲撃しておりますが、両島は南米ヴェネズエラの沿岸にあります。

    >10
     ラ・プラタ沖海戦!そうか、それがあったのだ。なお、敗戦時、Uボートの何隻かは南米に脱出して、そこで降伏しております。

    hush


Back