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315 お世話になります。

オーストラリアの軍隊について教えて欲しいのですが、オーストラリアには陸海空軍の上級単位としてオーストラリア国防軍という軍事組織があるとwikiに書いてありました。具体的には、オーストラリア陸海空軍の項目で、各軍の上級単位として国防軍(Australian Defence Force, ADF)があると記されています。
その司令官として、国防軍司令官, Chief of the Defence Force (CDF)が存在するようです。
この国防軍司令官というのは各軍の総責任者とは別のポストなんでしょうか?
この国防軍、国防軍司令官というのは他国の軍隊で例えると、統合参謀本部、統合参謀総長にあたる役職なのでしょうか?wikiを読解しようと努力しているのですが、軍事に関する事に疎いのでよく理解できませんでした。
申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
やっぱり内燃機関

  1. >別のポストなんでしょうか?
     そうです。現在の総司令官はアンガス・キャンベル陸軍大将となっていますが、彼は陸軍総司令官から転任しており、別の人物が陸軍のトップに就任しております。
    >統合参謀本部、統合参謀総長にあたる役職なのでしょうか?
     https://en.wikipedia.org/wiki/Chief_of_the_Defence_Force_(Australia)#Responsibilities には”The CDF is the Australian equivalent position of what in NATO and the European Union is known as the Chief of Defence, in the United Kingdom is known as the Chief of the Defence Staff, and in the United States is known as the Chairman of the Joint Chiefs of Staff, although with the latter prohibited by law from having operational command authority over the US Armed Forces.”とあり、それらに相当する役職であると記載されています。
     
    hush


  2. >別の人物が陸軍のトップに就任しております
     別の人物が代わりに陸軍のトップに就任しております

     念のため、日本語訳を入れておくと「CDFは、NATOや欧州連合(EU)では国防長官、英国では国防参謀総長、米国では統合参謀本部議長と呼ばれる役職に相当するが、後者が米軍の作戦指揮権を持つことは法律で禁じられている。」となります。
     
    hush


  3. hushさん、解説をありがとうございます。大変助かりました。心よりお礼を申し上げます。
    やっぱり内燃機関



314 原爆の投下が、非人道的だと主張されるケースはよくありますよね。放射能の影響が定かに解っていないにせよ、広島長崎が非難される世論は世界的に弘まっている現状です。
ですが、日本各地での無差別爆撃は非難される世論は殆どないようです。明らかに軍事関係のみならず民間人を巻き込んで殺傷したのは事実です。そしてそれらは原爆で亡くなった総数よりはるかに大量の犠牲者をいきます。
戦時中、B29の撃墜した捕虜が少なからずいましたが、捕虜として厳格に扱われることが正しかったんでしょうか。当然、民間人を大量殺戮した凶悪犯罪者として全員死刑にする結論が導かれるとも思われるのですが、当時、そういった考えは水面下でも発動されていなかったんでしょうか。
また、戦後にB29は国際法を破った責任追及することが、司法の常識として表面化されるケースはなかったんでしょうか。できるできないは別として、一般的な司法の判断では、B29の無差別空襲は大量殺人罪で極刑に該当する方向性はないのですか。
明確な答えがある質問ではなくて恐縮ですが、司法の素人の判断では、不明瞭な実状です。
一酸化炭素削減

  1.  東京裁判で日本側がこのことと無制限潜水艦作戦のことを衝いてこなかったのは助かったという述懐があったように思います。ただ、無差別空襲についてはゲルニカや重慶のほうが先だったわけです。無制限潜水艦作戦についても先に行ったのはドイツや日本です。
     また、捕虜になったB29乗員は http://www.powresearch.jp/jp/archive/pilot/tobu.html で見ると、裁判を受けずに処刑された者が散見されます。
     罪状としては、殺人罪ではなく、戦時国際法違反になりますので、命令者が処罰の対象となります。たとえば、極東国際軍事裁判でA級戦犯となった人達です。
     
    hush


  2. >ですが、日本各地での無差別爆撃は非難される世論は殆どないようです。

    単純に、知られてないからです。
    東京大空襲をはじめとする日本の各都市に対する絨毯爆撃作戦について、日本以外では全く知られていません。教科書に載っているのは日本だけです。
    海外から日本に来て東京大空襲のことを知った外国人は大抵非常に驚きます。

    >一般的な司法の判断では、B29の無差別空襲は大量殺人罪で極刑に該当する方向性はないのですか。

    カーチス・ルメイ氏本人はもしアメリカが負けていれば自分は有罪になっていただろうというコメントをどこかで残していたように記憶しています。
    おうる


  3. 無差別爆撃はドーエ以来、空軍の本質にかかわる問題ですので、計画的に実施されている以上、訴追されることはありません。原爆投下も同じです。
    また、ゲルニカは市民の死傷者が過大に報道され、空襲のニュースだけを聞いたピカソが同名の作品を公開したために世界的に有名ですが、爆撃直後に地上部隊が町に突入する計画であって、野戦砲兵の活動と大きな違いはありません。無差別爆撃と言う程の殺戮は無く、戦略爆撃の範疇ですらないのです。
    そして無差別潜水艦戦も日米双方がほぼ同時に実施したものでどちらかを一方的に非難するような性格の事柄ではありません。
    BUN


  4. >無差別爆撃はドーエ以来、空軍の本質にかかわる問題ですので、計画的に実施されている以上、訴追されることはありません
     https://kotobank.jp/word/%E7%84%A1%E5%B7%AE%E5%88%A5%E7%88%86%E6%92%83-140422 には、戦略上正当視する見解もあるものの、無差別爆撃についてはほとんどが国際法上の違法行為とされています。
     
    hush


  5. その認識は批評、評論の類で、誤っています。戦略爆撃について最も正直かつ正面から取り組んだ英空軍はこうした理論には制約されていません。
    そして、公式の命令によって出撃した爆撃隊員が訴追されることなどありません。
    空軍の攻撃は劣勢なうちは無差別夜間爆撃の形態をとり、劣勢が挽回されつつああれば昼間精密爆撃の形態をとり、さらに大兵力を導入できるようになれば昼間無差別爆撃へと向かいます。倫理的な問題は別次元の話です。
    BUN


  6. >その認識は批評、評論の類で、誤っています
     百科事典等の記載をその一言で切り捨てられる理由が分かりません。
    >爆撃隊員が訴追されることなどありません
     爆撃隊員はそうですが、命令者は違うでしょう。
     
    hush


  7. >その認識は批評、評論の類で、誤っています
     百科事典等の記載をその一言で切り捨てられる理由が分かりません。

    百科事典の使い方が間違っています。


    >爆撃隊員が訴追されることなどありません
     爆撃隊員はそうですが、命令者は違うでしょう。

    大規模無差別爆撃の隊員が訴追されないのは常識として認めてくれたようでせうが、命令者とは最終的に誰なのでしょう。
    どうも、大規模無差別爆撃を「戦場で発生した違法行為」程度にお考えのように見えます。
    BUN



313  旧日本軍の士官学校、兵学校は平時には現在の防大のように任官拒否はできたのですか?

また予備校まであったそうなので人気は高かったようですが海陸学校の併願はできたのでしょうか?
タブ

  1.  https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13259654233 だそうです。
     
    hush


  2.  併願については https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000280213 の記載を信じるのなら、可能ということでしょう。
     
    hush


  3. ありがとうございました。
    >1 任官拒否はできないけど辞職はできるって言葉遊びみたいですが、辞められるってことですね。
    >2 「記載を信じるのなら」..信憑性に疑問符有りでしょうか???
    タブ


  4. >3_2
     恐らくそうでしょうが、裏を取っていないという意味です。
     
    hush


  5.  1939年に兵学校と士官学校の双方を受験したと書かれた手記 https://www.heiwakinen.go.jp/wp-content/uploads/archive/library/roukunote/onketsu/11/O_11_447_1.pdf を見つけました。
     したがって、併願はできたということになります。
     
    hush


  6. ありがとうございました。
    なかなか読みがいのある手記ですね。

    タブ



312 おはようございます。
日本の御皇室に関する質問になります。よろしくお願いいたします。

天皇の皇位継承権についてなのですがわからない部分があります。
現在の皇位継承順位は
1=秋篠宮文仁親王皇嗣殿下
2=悠仁親王殿下
3=常陸宮正仁親王殿下
このようになると思います。

仮にの質問で大変申し訳ないのですが、もし、天皇陛下御一家に親王殿下がお生まれになった場合、
皇位継承順位はどのように変化いたしますでしょうか?
一位の秋篠宮文仁親王皇嗣殿下は立皇嗣の礼を執り行い、広く世界に宣明しました。
秋篠宮文仁殿下の順位は不動だと思うのですが、この解釈であっていますでしょうか?
そこで天皇陛下御一家にお生まれになった親王殿下の順位なのですが、
3位の常陸宮正仁親王殿下の次、第4位となりますでしょうか?
カーペンタリア

  1.  その通りです。
     
    hush


  2. ありがとうございました。
    カーペンタリア


  3. >1
    なぜ第四位なのでしょうか?
    質問のケースでお生まれになる親王は
    天皇の第1皇子なのですから皇室典範第2条の継承順位一位の皇長子ではないのですか?
    その場合はお生まれと同時に皇位継承順位一位になるのではないでしょうか?

    根性のない履帯


  4. >3
     今上天皇に新たに子が生まれた場合だと思っていますので、第3皇子ですよね。その場合は悠仁親王の次ですので第3位ですね(ごめんなさい、間違いました)。
     今上天皇は私の1つ下ですから、今さら生まれるわけがないという前提で書かれているのなら、皇太子の第2子という意味でしょうか。この場合も第3位です。
     それとも、悠仁親王の子という意味でしょうか。他に継承者が増えない場合は、これも第3位です。
     
    hush


  5. >4
    >今上天皇に新たに子が生まれた場合
    この場合で合っています。そしてその場合なぜ第三皇子なのでしょう?
    第126代天皇の第一皇子では?

    秋篠宮文仁親王が皇嗣であるのは、今上天皇の立皇嗣の礼での宣明通り、
    皇室典範の定めるところつまり
    皇室典範第2条に定める継承順位よってですので

    皇位継承順位は儀礼に過ぎない立太子の礼や立皇嗣の礼に関わらず
    皇室典範に定める順位で変動すると理解していましたが
    何か当方の理解に見落としがあるのでしょうか?

    質問のケース、今上天皇の直系男子で長子たる親王がお生まれになるケースでは
    お生まれになった親王は、今上天皇の皇子たる親王にして皇嗣となり
    空位である皇太子の称号を受けるでしょうし。
    秋篠宮文仁親王の継承順位は
    当然変動し、2位に繰り下がり皇嗣でなくなるのではないでしょうか?

    根性のない履帯


  6. >4
     ごめんなさい、私の頭の中にあった今上天皇は退位した上皇のことでした。
     オオボケかましてしまいました。
     
    hush


  7. >6
    私も天皇陛下と言われて、まず頭に浮かぶのは上皇陛下ですので
    お気になさらずに。

    まったくの余談なのですが、>4で書かれていた
    皇太子の第2子が親王にして長子のケースでも
    皇長孫なので継承順位は第三位でなく第二位です。
    根性のない履帯



311 ウクライナ戦争でたびたびウクライナ・ロシア間の捕虜交換のニュースがあります
第二次世界大戦中は各国はどのような形で捕虜交換が行われていたかが書かれている書籍、資料等ございましたら教えて下さい。
さんぽんど

  1.  たいていの国では捕虜になることは名誉であり、脱走でも、捕虜交換でも、帰国すれば英雄となります。しかし、日本はその逆であり、戦後、帰国しても後ろ指を指されるという状況が日露戦争時、すでに起きています。したがって、ソ連軍の捕虜となった亡父などはこのことを心配した可能性はありますが、ソ連も、死守するため捕虜を許さなかったようで、この両国の捕虜交換はほとんどなかったのではないでしょうか。
     このため、日本での例を調べようとすると、捕虜交換ではなく、戦時交換船を調べるほうがいいと思います(「日米交換船」という本が出ています)が、遺骨の返還を別とすると、日本は捕虜の交換を認めてはいません。ただ、フィリピンで捕虜となったアメリカ陸軍のウェインライト少将等と、ドイツ敗戦時に残留していた日本人との交換が計画されていますが、日本の敗戦により中止となっています。
     したがって、Prisoner exchangeのような英語で検索をかけたほうが資料は探しやすいと思います。
     
    hush



310 ロシア軍によるウクライナ全土へのミサイル攻撃が続いていますが、その攻撃対象は広範囲なものになっています。
以前からそうでしたがアパートだったり学校、公園、発電所などバラバラに打ちまくっています。
文明国への攻撃は発電所や浄水場、主要橋脚など基幹的インフラを徹底して攻撃するのが最も効果的な筈ですが何故ロシアはそうしないのでしょうか?

返信お待ちしております・
東京

  1.  精密誘導兵器が残っていないかでしょう。
     
    hush


  2. 返信ありがとうございます。

    何だか開戦時から攻撃対象がバラバラだったと思うのですが…
    精密誘導兵器は最初から不足していたということでしょうか?
    コソボ紛争でNATO軍が主要インフラへの攻撃で勝利したのと比べると雲泥の差があります。
    東京


  3. >何だか開戦時から攻撃対象がバラバラだったと思うのですが…
     Wikipediaで申し訳ないですが、 https://ja.wikipedia.org/wiki/2022%E5%B9%B4%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A%E4%BE%B5%E6%94%BB%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3 のタイムラインを見ますと、ロシアの初期の攻撃目標が今日のように無差別なものではなかったことが分かると思います。
     
    hush


  4. 返信ありがとうございます。
    Wikiのタイムラインを見るとなるほどミサイルの攻撃対象の全体像がわかります。当初は軍事拠点への使用が目につきますね。
    東京


  5. 質問の前提に誤りがあると思われます。
    通常、全面的に戦争を仕掛ける際の最初かつ重要な目標は、相手方の軍事施設や重要な兵器、それも整備に時間と金がかかる物です。日米開戦における真珠湾の戦艦類、六日戦争における地上における航空機等。現在では、さらに通信、指揮系統等。基幹的インフラではありません。ロシアがウクライナへの攻撃に際してそうしなかったのは、短期の戦いで済み、あとは傀儡政権を作る心算だったからだと思います。下手に基幹的インフラを破壊すれば、その後が大変です。
    初期の計画が失敗したから、そして戦略目標が変わったから基幹インフラの攻撃に変更したのだと思われます。

    UK



309 第二次大戦中のドイツ陸軍には作戦地域名から始まる軍集団と、アルファベットから始まる軍集団が混在していますが、後者の場合、命名順には何か命名規則のようなものがあったのでしょうか?
備後ピート

  1.  C     1939年
     A、B、D 1940年
     E、F   1943年
     G、H   1944年
     HはHollandの略だそうですが、ほぼ建制順ですね。
     
    hush



308 お世話になります。

自衛隊では士官のことを一般的に幹部と呼称するそうですが、海上自衛隊の当直士官のように士官という名称もたまに見かけます。これは、海上自衛隊のみなのでしょうか?陸上自衛隊や航空自衛隊でも士官という言葉を使用することがありますでしょうか?
ゆき風

  1.  航空自衛隊でも航空士官という言い方はするようで、防衛大学校同窓会の検索窓に「士官」と入れて調べますと、幾つか用例は出てきます。しかし、これ以外の用例のほとんどは、海外の軍人に対してのものであるようです。したがって、自衛官であっても、軍人ではないという規制は、一部の俗称以外には使用されていないということから考えると、公式には守られているようです。
     
    hush


  2. hushさん、おはようございます。一部の俗称以外にはやっぱり使用されていないのですね。
    大変参考になるご回答、ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。
    ゆき風


  3. 艦艇だと「士官室」「士官寝室」「士官室係」等は普通に使われてますね。
    呉に展示されている「あきしお」でも「第〇士官寝室」のプレートが貼られています(画像検索でも出て来るはずです)。
    「護衛艦 艦内配置図」で画像検索をかけても図面に「士官室」という名称が記載されているのが判ると思います。
    元自


  4. >3
     そういえば、そうですね。
     御教示、ありがとうございます。
     
    hush


  5. 船乗りは民間であっても、通常、上級船員(船長、機関長、航海士など)は士官と呼ばれるからではないでしょうか。
    BUN


  6. BUN様
    現役時代に同じ疑問を持って乗艦の副長に聞いたことがありますが、「日本海軍からの伝統引継ぎ」との回答でした。
    警衛士官、甲板士官等の民間商船ではあまり見かけない言葉を普通に使っていますので、民間であっても……というのは当てはまらない気がします。
    複数の上官に確認した訳ではないので絶対とは言えませんが、一応内部ではそういう意識がありました、というコトで。
    元自


  7.  自衛隊に出された訓令(達等)を調べますと、士官室の他にも、仰られるように、当直士官、警衛士官等の表記がなされているものがありましたので、公式にそう呼んでいることになります。これがいつまで遡れるのか分かりませんが、海上警備隊が海上自衛隊に改められた際に、掃海船が掃海艇に改められたように、一定の数の守旧派がいたということかなと思っております。
     
    hush


  8. 官の呼称だから民の事情は関係ない、というのではなく、
    官の呼称も民のカルチャーを反映した部分があるので官制の呼称を外れてそう呼ばれているのではないか、というお話です。現場の意識はどうであれ、根っこにはそうした「オフィサー」に関する船員関係の慣例継承があるのではないかと思います。
    BUN



307 2022年6月、電力逼迫のさなかですがネットで「東京湾には原子力空母も原子力潜水艦もいるじゃないか」という話題を目にしました。
艦載原子炉ならばかなり大規模な発電能力は期待できると考えられますが
送電方法等まで考えた場合に実用性はどの程度有るのでしょう
ボーン

  1.  それは1939年に電力不足に陥ったタコマ市に空母レキシントンが1ヶ月間に渡って電力を供給したことから思いついた話かなと思います。
     しかし、東京湾にいる原子力空母も原子力潜水艦もアメリカのものですから、日本に電力を提供する義務はありませんし、そのような要請があっても、貴重な軍事力を回すようなことはしないでしょう。
     たとえ、それを首肯したとしても、現在のアメリカの原子力空母も原子力潜水艦も、レキシントンのようなタービン・エレクトリックではありません。原子炉で作った蒸気でタービンを回してスクリューを回しているので、発電能力は小さいのです。
     これが、フランスのように原子力タービン・エレクトリックだったとしても、今日の都市が必要とする電力は1939年のタコマが必要とした電力とは桁違いです。
     したがって、実用性はない話かと思われます。
     
    hush


  2.  1939年>1929-30年
     失礼しました。
     
    hush


  3. 軍艦と我国一般の商用電力では、電圧も周波数も大きく違います。艦載原子炉の発電能力は知れています。
    また、原子炉の核分裂は、特にPWRは炉の中心と外周部では中性子の漏れだしによる密度分布のばらつきがあり、冷却水の入口と加熱水の出口では減速材としての水の密度の相違があり、娘核種の経時変化による燃焼への影響もあります。炉心交換の時期の短縮につながったりすれば、それこそ本末転倒の話となります。都市の電力不足を補うための稼働は不可能です。
    トンマ



306 艦船の板の方に書こうかと思いましたが、1国の建艦政策にかかわることなのでこちらの方で質問させていただきます。

第二次世界大戦時のイタリア海軍の重巡建艦方針について質問します。

イタリア海軍では高速軽防御のトレント級重巡2隻の後、前級から一転して列強でも有数の防御力を有するザラ級重巡4隻を建造しています。

ここまではいいのですが、ライバルのフランス海軍がザラ級に対抗して防御力強化型のアルジェリー級以降の防御重視の建艦方針に転じたにもかかわらず、7隻目の重巡ボルツアーノでは、元の高速軽防御のタイプに回帰しています。
これはどのような理由があったのでしょうか?

イタリアの軽巡を見るとジュッサーノ級からアブルッツイ級まで一貫して大型重防御化しており、また高速で雷装が必要なら、大型駆逐艦ともいうべきカピタニ・ロマーニ級を計画整備しています。

このような一連の流れの中でボルツーアノの建造目的が分かりません。イタリア海軍の重巡建造方針が迷走していたのでしょうか?


備後ピート

  1.  よくは分かりませんが、ボルツアーノの起工は1930年、アルジェリーの起工は31年ですので、アルジェリーの対抗馬ではないでしょう。だとすると、それ以前の高速化するフランスの大型駆逐艦や巡洋艦に抗するものだったのではないでしょうか。
     なお、ザラ級は、魚雷発射管を装備すると重量的に条約に収まらないと判断されて諦めただけですので(実際には超過)、ボルツアーノの場合、装甲を犠牲にした分、搭載可能となったのでしょう(実際には超過)。
     
    hush



305 お願いします。
防衛省より他省庁へ出向した方々の身分ですが、自衛隊員の身分を保持しているのでしょうか?
また、他省庁から防衛省に出向してきた場合、その方の身分は自衛隊員になるのでしょうか?
防衛省から他省庁への出向は実際にあるようです。 他省庁から防衛省への出向は確認する事ができませんでした。お詳しい方、いらっしゃいますでしょうか。よろしくお願いいたします。
ゆき風

  1.  防衛省からの出向例 http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2008/2008/html/kc318000.html を見ますと、2等海佐(参事官補佐)とありますので、自衛官です。
     防衛省への出向例 https://www.tokyo-np.co.jp/article/148854 こちらの場合、事業主体も審査する側も国土交通省の職員であることが問題とされていますので、http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/html/ms341000.html の事務職員等に含まれるものと思われます。したがって、こちらの場合は、自衛隊の隊員となりますが、自衛官ではありません。
     
    hush


  2. hushさん、詳しい解説をありがとうございます。
    私は昔、自衛官と自衛隊員の区別を知らず、必死で検索した事がありました。
    なかなか、知らない方も多いように感じる事もあります。
    ニュース記事でもたまに間違えていることもあるようですね。
    防衛省への出向の例もあるとのこと、貴重なお話を伺うことが出来、大変嬉しく感じました。
    心よりお礼を申し上げます。
    ありがとうございました。
    ゆき風


  3. 本質問に気づくの遅かったので、質問者がいるかは分かりませんが、人事院の資料を上げておきます。公務員はこの法則があてはまり、自衛官であろうとも法律で決まっているので同じです。

    https://www.jinji.go.jp/kenkyukai/koureikikenkyukai/H20_17/h20_17_betten/h20_17_betten_01.pdf
    じゃんご



304  300で、現代のアメリカ海軍、海上自衛隊の食事担当が軍人になっていると書きました。これは食事が兵食になっており、士官用の食事が供されていないからですが、イギリスはどうなのでしょうか。また、レセプション等で特別な料理を出す場合は誰が作るのでしょうか。Culinary specialistがそのようなものまで作るのでしょうか。それともケータリング業者を頼むのでしょうか。そこが気になって、いろいろと調べてみたのですが、イギリスの海軍士官が兵食を食べているような記述が見つからず、さりとて、士官用の食事がいまだに供されているのかよく分からず、いまだに結論が出ていません。出典を含めて御教示いただければ幸いに存じます。
 
hush

  1. 参考になればとおもいます。

    https://www.royalnavy.mod.uk/news-and-latest-activity/news/2019/june/14/190614-high-praise-for-hms-duncan-chefs

    https://www.royalnavy.mod.uk/news-and-latest-activity/news/2016/may/04/160504-navy-chef-selected-for-the-culinary-olympics

    上の記事ではケント公が訪問したときのレセプションの食事を提供したとありますし、下の記事ではロイヤルファミリーが訪艦したときに料理を提供したとありますので、海軍のスタッフが作っているのは間違いないと思います。
    じゃんご


  2. 参考資料はレセプション等、特別な料理についてでした。
    じゃんご


  3.  御教示多謝。
     大変、有益な記事を紹介していただきました。
     ローリーは地上の施設ですが、オーシャンとブルワークでということですので、イギリス海軍もアメリカと同じ潮流の中にあるようです。
     イギリスの士官も兵食を食べている可能性が高いようです。
     ありがとうございました。
     
     
    hush



303 戦艦大和沖縄特攻作戦時の、第2水雷戦隊司令官古村啓蔵少将の履歴を見ていて、ふと疑問に思ったので質問させていただきます。

古村少将は第2水雷戦隊司令官の前に第1航空戦隊司令官を務めています。私の中では菊花紋章を持つ「軍艦」からなる〇〇戦隊、○○航空戦隊の司令官は、菊花紋章を持たない駆逐艦からなる○○水雷戦隊の司令官より「格上」だと思っていたので、この転任はきわめて異例な人事に思えます。

日本海軍においてはほかにも○○戦隊司令官→○○水雷戦隊司令官のコースをたどった人物はいたのでしょうか?

それとも水上特攻という異常事態の実施時において、残存する数少ない有力な部隊を有能な人物に指揮させる、序列等などにかまっていられない、という極めて特例中の特例にあたる事例なのでしょうか?
備後ピート

  1. >○○戦隊司令官→○○水雷戦隊司令官
     他は木村進の第10戦隊>第11水雷戦隊>第10戦隊だけですが、これは意味合いが異なります。
    >格上
     駆逐隊は軍艦と同格だと思いますし、それを明記した文献は存じません。
      
    hush


  2. hush様、回答どうもありがとうございます。しかしながら私が問題にしたのは個々の艦の格上、格下ということではなく、部隊としての戦隊と水雷戦隊の序列では戦隊の方が格上として扱われていたので、逆の場合の指揮官の転任は異例ではないかということです。

    帝国海軍において少将級の提督があまたいる中、逆コースの例が木村少将と古村少将の2人しかいないということが、まさに戦隊と水雷戦隊の「格」を表しているのではないでしょうか?

    また第1艦隊においては第1戦隊司令官が艦隊司令官を兼ね、第2艦隊においては第4戦隊の司令官が艦隊司令官を兼ねるという場合が多々ありますので、当然戦隊司令官は水雷戦隊司令官より「格上」という表現になりました。そのうえで表記の古村少将の場合は異例ではないかとの質問をしたのですが、私の誤解ないし認識不足だとしたら、どうもすいません。
    備後ピート


  3. >2
    >個々の艦の格上、格下ということではなく
     「菊花紋章を持たない駆逐艦からなる」とあるからです。
     http://www.warbirds.jp/ansq/7/G2000471.html にあるように司令部の定数は戦隊でも水雷戦隊でも一緒ですので、各司令官、参謀の卒業期を根拠に書かれるのなら分かりますが、それを根拠にすることに意味があるのかと疑問に感じたからです。
     逆に言えば、どちらが格上かというのは卒業期の比較ぐらいしか判断材料はないですが、明文化されたものは見た記憶がないという意味です。
     もっとも、ここの293の3への御返答はありませんので、卒業期の重要性について納得されていないのかもしれませんが。
     
    hush


  4.  菊の御紋を持たない艦船が格下だというのなら、海上護衛総隊はどうなるんですか?
    おうる


  5. おうる様。おうる様は大井篤著「海上護衛戦」を読まれていないのかも知れませんが、実際の開設当初の海上護衛総隊はお世辞にも連合艦隊と「同格」とは資材的(構成艦船・航空機を含む)にも人材的にも言えないものでした。

    その最盛期の昭和19年中期でさえ、護衛船団の司令部は速成教育を受けた応召の予備役士官が中心で、船団司令官は永野修身海軍元帥と海兵同期の応召の老大佐が務めるありさまでした。大井篤大佐はこの現状を改善するため大いに苦慮を重ねますが、海軍中央部の無理解は最後まで連合艦隊第一主義が占めていたと思われます。

    末期の昭和二十年になると、もはや護衛すべき船舶も無く、B29の機雷投下もあって海上護衛総隊は事実上その行動を逼塞させられています。

    備後ピート


  6. >5
     海上護衛総隊司令長官の司令長官 
     https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E7%B7%8F%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E9%83%A8#%E6%B5%B7%E4%B8%8A%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E9%95%B7%E5%AE%98%E3%83%BB%E5%8F%82%E8%AC%80%E9%95%B7 を見れば、遅まきながら海上護衛の重要性に鑑み、連合艦隊と「同格」以上を目指したものと捉えるべきでしょう。
     
    hush


  7. >>5. 永野修身って海上護衛総隊に関わってましたっけ?
    おうる


  8. 「永野修身元帥と海兵同期」=海軍兵学校28期(明治30年卒業)の「予備役大佐」の意味で書いたのですが…
    備後ピート


  9. どちらかといえば、1航戦司令官の方がピンチヒッターだったんじゃないですか。

    時系列的には、レイテ沖海戦前に、
    (1)1航戦を直率した小沢第3艦隊長官の3航戦直率
    (2)3航戦司令官だった大林少将(43期)が第3艦隊参謀長に異動
    (3)第3艦隊参謀長だった古村少将(45期)が指揮官不在となった1航戦司令官に就任、本土に残留

    その後
    (4)1航戦司令官は古村少将から大林少将に交代

    ですから、捷号作戦の際の大林少将の第3艦隊参謀長、古村少将の1航戦司令官への就任が異例中の異例で、古村少将の2水戦司令官就任で元に復したのではないかと。

    若狭玄


  10. >9
     フォロー多謝。
     それが正解でしょうね。
     
    hush



302 日本軍の大本営って、戦前&戦時中の国民からは
どんな風に見られていたのですか?

現代の『漫画で学ぶ日本の歴史』などに登場する大本営は
軍人たちはすぐ頭に血がのぼる、論理的な反論でも黙れ!問答無用!と
すぐ大声で喚きたてる。時には軍刀を抜いて相手を脅すなど・・・
横暴で高圧的に振る舞うシーンがよく出てくるのですが、
現実でも大体そんな感じでしたか?

天手力男

  1.  雲の上の存在です。
     天皇の関係機関ですから、一般人が窺い見ることも近づくこともできません。
     HNから考えますと、このあたりはよく御存知かと思いますが、天皇は神とされていたからです。
     直立不動の上、畏れ多くも畏くも天皇陛下のとやらなければ殴られるわけで、そんな畏れ多くも畏くもある場所のことを考えることもないわけです。
     内実がどうであったか私も存じませんが、そのようなことが伝わってくるのはずっと後のことです。
     
    hush


  2. >現実でも大体そんな感じでしたか?

     大本営会議自体は天皇臨席で行われる会議ですので、大声を出したり抜刀するような真似ができたとは思えませんが…
    おうる


  3. >2
     たしかに大立ち回りをした相沢事件は陸軍軍務局ですし、南雲が井上に印を押せと鬼の形相で日参したのは海軍軍令部ですね。
     作者の方が勘違いしているのかもしれませんね。
     大本営参謀で報道担当をした人などは、業務の関係からか物腰の低い人が多かったようです。
     
    hush



301  旧日本軍では士官学校時代の成績がその後の役職や出世に常に影響したそうですが、成績優秀な出世コースでなく最下位の士官は退役までのほぼお決まりのコースがあったのでしょうか?
タブ

  1.  士官学校ということは陸軍ですので、そちらの方はよく分かりませんが、海軍でしたら、艦の運用長か、防備隊か掃海隊、駆潜隊等の分隊長あたりで予備役というのが通り相場かなとも思います。もっとも、その防備隊の分隊長から海軍大学校へ入校する人もおりますし、木村昌福のように兵学校の成績は低く、各種学校の高等科を一つも経験しなかったノーマーク組だったのに、中将まで累進する人がいるように、その経過は様々です。
     旧日本陸軍の場合は専門外ですが、海軍の場合は、ハンモック・ナンバーによって、自動的に一定のコースを辿るというのはなさそうに思います。
     
    hush


  2. こちらも参考にしてみて下さい。
    http://www.nids.mod.go.jp/publication/kiyo/pdf/bulletin_j9_1_4.pdf
    じゃんご


  3. 他にも藤井非三四著の陸軍人事という本があります。
    面白い本でしたが、私は門外漢なので正しいかは良く分かりませんが、今の官僚の出世に似ているなと思いましたね。前の期を追い越してはいけないとか。
    じゃんご


  4. まぁ、どちらの資料を読んでも士官学校での成績もありますが、陸軍大学校や帝國大学を卒業したかなどの最終学歴が何であったかに左右される世界だったようです。

    スマホ投稿で間違ってタップしちゃって、細切れになってゴメンなさい。
    じゃんご


  5. >2-4
     質問は最下位の士官は退役までのほぼお決まりのコースがあったのでしょうかですが。
     
    高林水門


  6. 陸軍では士官學校を卒業して隊附になったあと、陸軍大學校を受驗し合格すれば末は将官と云ふ出世コースに乗ります。陸大に行かなかった人は其のまゝ隊附を續け尉官までは年功序列で一齊に同時進級し少佐から上は抜擢進級となります。陸大出身者が優先して進級し将官ポストも独占するので非エリートコースの人は進級が遅れ長い時間をかけて少佐か中佐まで行き其處で現役定限年齢(定年)を迎え後備役編入が普通となります。運がよければ(事故を起こさず他の人より運がよく能力も優れていれば)大佐の聯隊長になります。大佐になって實役停年(少将に進級する為の大佐の経験年數)を越えていれば定年時に少将になり直ちに待命、後備役編入となります(此れを營門少将と云います)。他の階級でも實役停年が満たされていれば少佐は定年時に中佐、中佐は大佐に進級のうえ停年退職となります。これは恩給額を少しでも多くしようと云ふ事でしょう。
    軍人志望の少年が「せめて大佐の聯隊長になりたい」と抱負を述べると大人達から「せいぜい少佐がよいところ」と笑われたのでありました。
    他の官吏と比べて官等から見れば大佐は本省課長、中佐は筆頭課長補佐、少佐は課長補佐と云ふところです。
    あるめ


  7. >6
     やはり陸軍というのは人数が多いだけに、昇進がきついのでしょうね。
     あるいは、これは軍縮期の話であるのかもしれませんが、海軍の場合、兵学校卒業生であり、大過なく健康で普通に勤務していれば大佐になれるというのが内則です。実際、海兵17-47期で少尉に任官した3407名のうち、將官になったもの826名、同時期の陸軍が17547名中2476名、百分率でいうと海軍24.2%に対して14%ですから、2倍近い差があったそうですが、大佐だと、もっと開きがあったのでしょうね。
     興味深い情報をありがとうございました。
     
    hush


  8. コースはともかく問題なく勤め上げれば最下位でも佐官まではいけたのですね。
    ありがとうございます。
    タブ



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