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4623 いつもお世話になってます。
今資料が無くて困ってます。
丸メカ等の雑誌にKI-61 飛燕の急降下時の速度制限は約850km/hとありますが、2つほど不明な事があります。

(1)実際にそこまで出せたのでしょうか? また、出せたとしたら、ki-61の1型2型通して全機種だせたのでしょうか?データの根拠がわからないのです。(何年にどの機体でテストした結果なのか、または机上の計算値なのか)

(2)飛燕ベースの5式戦も、その制限まで出せたのでしょうか?

どなたか、わかる方いらっしゃったらお願いします。
キートン

  1. (1)幾つかの空戦記録の本を読む限り、急降下すれば楽に出せたようですね。三式戦は急降下制限速度を超えて急降下しても、空中分解しない強度がひとつの特徴だったようですから(追跡されたら制限速度などを律儀に守ることはできないでしょう)。
    (2)こちらは情報を持っていませんが、おそらく出せたのではないかと思います。

    ハ140

  2. 850km/hは設計上の制限速度ですから計算値ですね。
    速度計の目盛が750km/hまでだったはずですから、メーターを振り切った先は推定値となります。ただ、メーターを振り切ってなお加速するような急降下をしてもビクともしないというのは、いくつかの戦記で見ることができます。

    以下ゴミですけど
    降下加速の点では概ねP-40と同等で、同時期の(欧)米戦闘機に対して劣勢です。
    降下する三式戦はP-38、P-47、P-51、F4Uで容易に捕まえられ、機を失せず追撃すればP-40、F6Fでも捕捉可能であると米軍は評価しています。
    トップスピードがでかくても、そこに達するまでに時間が掛かってしまうのだと。
    また、ということは即ち速度計を振り切るところに達するにはそれなりの高度から降下を始めなければならないということでもあります。
    突込みが利くという評価に対しても「日本機としては」という但書きが必要なようではあります。
    三式戦はどの性能も割と優れているが決め手となる特徴がない、つまり高レベルでまとまってはいるが総合的には平凡、器用貧乏な戦闘機というのが連合軍の評価であるようです。
    まなかじ

  3. >2. 「大抵の日本機はダイブすれば逃げられるが、トニーは要注意だ」という記述を幾つかの米軍パイロット手記で読みました。絶対性能として米軍機に劣るとしても、「日本機としては」優れた加速と急降下制限速度は、実際に対戦する相手として警戒を要するものだったようです。
    ささき

  4. ささやかな疑問で申し訳ありませんが、直下のNo.4622のご回答と合わせてみますと、はやて>五式戦>飛燕の順で高評価という解釈で宜しいのでしょうか?
    Ranchan

  5. >速度計の目盛が750km/hまでだったはずですから、メーターを振り切った先は推定値となります。

     750km/hのメーターを度々振り切って壊れるので、後期の機体は1000km/hのメーターに変えられた物もあるようです。

    ハ140

  6. >3
    この評価は攻撃側に立つ場合のことで、脱出方法としてはダイブを長く続けるなという注意もありますね。
    但し、やはり降下加速で引き離し、そこからのズーム上昇を行なえば、P-40とP-47以外の戦闘機ではトニーを振り切ることが可能であるとも。
    まなかじ

  7. >6. 納得です。
    ささき

  8. 61の速度計についての疑問。
    750km/hの目盛の速度計は隼二型の計器板にも使用されている九八式速度計と思って間違いないのでしょうか?
    世傑No65隼のP21にキロ表示700km/h、ノット表示500ktの速度計が載っています。
    図解軍用機シリーズ2の61についての土井技師の回想で、速度計は700km/h表示で空戦中しばしば指針が700kmのストッパーで止ってしまったとあります。

    ハ140さんの言われる後期の機体は1000km/hの速度計というのは、1000km/hと500ktの2種の表示がされている三式速度計の事なのでしょうか?
    世傑No17飛燕のP20にはキ61試作1号機の計器板の但し書きのある写真に三式速度計が写っているのですが、これは試作機のみ特別装備で量産機は九八式速度計なのでしょうか?
    しぐれ

  9. >#8 しぐれさん

     98式速度計にも3式速度計にも、ノットの目盛はありません
     98式速度計では、0〜400km/hは外側の目盛を、400〜700km/hは内側の目盛を読むんです
     3式速度計も同じように、0〜500km/hで外側、500〜1000km/hで内側です
    セミララ

  10. >セミララさん
    良く見ると確かにそうですね。
    たいへん失礼しました。もう少し注意します(^^;

    しぐれ

  11. 「私はゼロと戦った」の中で著者は小回りの利く零戦と突っ込みの良い飛燕のコンビは厄介だったと評価していました。
    砲身

  12. > 世傑No17飛燕のP20にはキ61試作1号機の計器板の但し書きのある写真
     これと全く同じ写真が世傑No.23「陸軍五式戦闘機」P.21にも載っており、「五式戦試作機(1号機?)の主計器板」というキャプションがついています。
     計器の配置から見てこの写真の計器板は三式戦二型または五式戦のものと思われ、世傑No.17にある「(キ61の)試作1号機の主計器板」という記述は間違いと思われます。
    T216

  13. >これと全く同じ写真が世傑No.23「陸軍五式戦闘機」後略
    世傑No.17のコクピット写真を注意してみますと中央計器板(?)右上に微かに「メタノール」と書かれてるようにも見えます。
    T216さんのご指摘の通りかと思います。

    セミララさん、T216さん回答ありがとうございました。
    しぐれ

  14. 皆さん、回答ありがとうございます。
    返答が送れ申し訳ありません。

    なるほど、実測値では850km/hの数値は無いものの、出ていたとしても間違いでは無いということですね。

    大変参考になり、ありがとうございました。

    キートン

  15. キ61のことではありませんが、当時のテストパイロットの回想記事で、
    「今日はターミナルダイブの実験だから」
    と、悲壮な様子で飛行場に出かけてゆく描写があります。
    制限速度までは実際に一度は出してみることが、機体審査の上で必須事項だったのです。




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