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4683 太平洋戦争初期、零戦と戦った米軍の戦闘機は急降下の速さでしばしば窮地を逃れたそうですが、米軍は明確なビジョンがあってそういう急降下に強い機体を造っていたのでしょうか?つまり
”これからの戦闘機は急降下が速くなければ生き残れない!”
という予測がはっきりあってメーカーにそういう注文を出していたのでしょうか?それとももっと漠然とした
”タフなほうが何かと便利だろう”
程度の軽い考えだったのがたまたま上手くいったということでしょうか。

ゼロ

  1.  単に零戦の急降下性能が悪かっただけです。
    SUDO

  2. 零戦は幾つかの欠陥を抱えたまま大東亜戦争開戦を迎えていますが、中でも当初の計画を大きく下回ったのが急降下制限速度です。
    BUN

  3. >米軍は明確なビジョンがあってそういう急降下に強い機体を造っていたのでしょうか?
    P-38, P-47, F6F などは急降下速度が速すぎて制限を突破してしまい、遷音速に達して操縦不能や空中分解を起こす事故がしばしば起きました。対策として後期生産型の P-38 や P-47 には急降下ブレーキ(Dive recovery flap)が装備され、F6F は構造が強化されています。裏を返せば、そんな高速での急降下が実戦で多用されるとは、当初は想定されていなかったと言えるのではないでしょうか。
    ささき

  4. 第二次世界大戦中に急降下をして音速を越えられる戦闘機はあったのでしょうか?
    n-n

  5. 戦後に作られたデハビランドの無尾翼機が急降下で音速突破しようとし空中分解して結局出来なかったとか
    F-86は突破こそ出来るが凄まじい振動で極めて危険で在ったとか。
    エリアルール以降の機体はT-38(水平飛行〜緩上昇時)にせよハリアーやBAeホーク(降下時)にせよ全く衝撃を感じません。
    にも。

  6. 零戦は敵機を追い詰めても急降下されたら逃げられてしまい、また自分が追い詰められた時に急降下で逃げれないわけで、連合軍パイロットから「墜とせなくてもこちらが墜とされないので怖くない」みたいに言われたことあります?
    架空戦記ファン

  7. >5 レス4の方にしても第二次大戦後の戦闘機の急降下中の音速突破に関しては聞いていないのですが。聞かれていることに関係無く、自分の知っていることを書けばそれでいいというものではありません。世の中の基本的なルールきちんと理解しようね。
    アリエフ

  8. 戦後の機体ですら斯様に中々巧くいかなかったのだから、戦中の機体については推して知るべしと云う積りで、書きました。
    逆に現在の空力技術で急降下で超音速を突破出来るレシプロ軽飛行機は比較的簡単に作れるでしょう、需要は知りません。
    わたしの無知が正されるのなら、それに越した事は在りません、Me163、グロスター・ミーティア辺りなら何とか成るか?
    にも。

  9. 遷音速というのは、機体全体の対気速度が音速を超えていなくても、機体の表面で加速された気流の一部が音速を超えた状態を指します。この「壁」を破るにはまず機体そのものが遷音速抵抗の低い設計になっていること(細長い胴体と薄く小さな主翼)、そして強大な推力が必要となります。

    しかしプロペラ推進機の場合、回転するプロペラ先端が真っ先に音速を突破してしまい、エンジン出力がプロペラを回すことばかりに費やされてしまって肝心の推力発生には貢献してくれなくなります。おまけに衝撃波をバリバリ出しながら回るプロペラは大きな抵抗源になってしまいます。これはプロペラ直径が大きいほどその傾向が大きくなります。

    また遷音速状態では抵抗急増のほか、揚力の中心位置が変わる事によって激しい機首上げ(ピッチアップ)や機首下げ(ピッチダウン)の力が発生します。急降下中にピッチダウンが発生すると「操縦桿が勝手に前方へ押されてゆき、渾身の力を込めて引かないと引き起こせない」という危険な状態となります(3. で述べた P-38 などの事故原因のひとつ)。また胴体強度が足りなかった場合、エレベーターリバーサルと言って「操縦桿を引けば引くほど、逆に突っ込み角度が深くなる」というますます危険な状態が起こることも考えられます。

    このように、飛行機が操縦可能な状態で音速を超えるには「細長く尖った胴体」「薄くて小さな主翼」「強靭な構造」「余裕ある操縦力」が揃っていなければ不可能か、そうでなければ極めて危険です。おそらく第二次大戦中の実用戦闘機でこれらを兼ね備えている機体はないでしょう。

    プロペラ機の場合は更に推力問題があります。理論的に言えば後退角の付いた極薄ブレードを持つ小直径多翅プロペラ(潜水艦のスクリュウのような)が望ましくなります。しかし、このようなプロペラは低速時の効率がきわめて悪い欠点を持ち、特に積載量、航続性能、離陸・上昇性能は極端に悪化すると思われます(要するに「音速が超えられる」という以上の価値は何もないヒコーキができる)。

    アメリカではプロペラ機による音速突破機「マックバスター1」のプロジェクトが10年ほど前から存在しますが、未完成状態の機体がいろんな所有者の間を転々としつつ、いまだ飛行には至っていません。
    http://www.angelfire.com/moon/cheese1/machbuster.html
    ささき

  10. >8
    >逆に現在の空力技術で急降下で超音速を突破出来るレシプロ軽飛行機は比較的簡単に作れるでしょう、需要は知りません。
    9でささきさんの仰られたことを、私なりに理解して述べれば、
    現在の空力技術でも音速を突破できる(超音速を突破と言う表現はおかしい)
    レシプロ機は比較的簡単に作れるなんてことは絶対にないし、
    それどころかものすごい苦労しても作れるものかどうかも分からない、ってとこですかね。
    そもそもジェット機とプロペラ機とでは、推進原理も狙い目もまるで違うのだから、
    大戦後の機体を参考にしようというのは、たとえ否定的な例証としてでも、意味がありません。
    便利少尉

  11. 「急降下で」、もとい急降下時に音速を突破する機体です。エンジンは機体を上げるだけで、音速は位置エネルギーだけで突破します。
    発動機は100〜150馬力程度の水平対向レシプロ(出来ればヴァンケル)エンジンを想定しています、出来たら排気タービンが欲しいです。
    プロペラが抵抗に成るので駄目かも知れませんし、機体の揚抗比や重量で大幅に劣るので「それだけ」の機体に成るでしょうが。
    にも。

  12. >11. 成層圏以上にまで上がれば空気密度が減り、空気抵抗が減ると同時に音速が下がるため、自由落下でも音速を超えることは狙えるでしょう。超高々度からのパラシュート降下実験に参加したテストパイロットが「生身で音速を超えた」という記述(真偽のほどは不明)もネット検索で見かけました。

    ただ、「小さく薄い翼」で「小直径のプロペラ」を 100hp そこらで回して成層圏以上まで上がれる飛行機が「現在の空力技術で」「比較的簡単」に作れるものかどうか、私の知識の及ぶところではありません。
    ささき


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