Ａ-４の機首やＦ-４の胴体を流用しているのは、試作機（デモンストレータ）のＸＦＶ-１２だけで、
試作経費節約、開発期間短縮、技術リスク低下などを意図していました。
制式化されてＦＶ-１２になれば、全体が新規に設計しなおされるはずでした。
ＦＶ-１２想像図。http://jpcolliat.free.fr/xfv12/images/xfv12_11.jpg
便利少尉

　ご回答ありがとうございます。しかし、いくらデモンストレータとはいえ、普通の航空機に比べて重量の制限が厳しいであろうV/STOL機で他の機から流用したという事はこの機のV/STOL方法によほど自信があったという事なんでしょうねえ。
　で、試作機どまりで終わった理由は、実際に作成してみたら、このV/STOL方法では新規に設計したとしても、まともな機にならないと判明したからという事でしょうか。それとも、V/STOL好きな作戦部長が退任したため、海軍にやる気なくなった等という理由たっだりするのでしょうか？
勤務地大塚

この機体のV/STOL方法に、基本的に欠陥が有り実際には飛べなかったのでは？テストを開始してもＶＴＯＬ出来なかったので、実測したら推力が推定値を下回っていたという話を昔日の航空雑誌で読んだ記憶があります。
kazu

先月発行の雑誌名は忘れましたが、Jウイングか航空ファンかにこの機体の顛末が載っていました。海軍が興味を失ったのに、空軍がさらに開発を続けたとありました。
S.G

＞２
＞はこの機のV/STOL方法によほど自信があったという事なんでしょうねえ。

　武装も搭載しないデモンストレーターだからこそ便利少尉氏が書いた様にこういう手法をとったわけで、これで飛べないんだったらどうにもならない。
で実際どうしようもなかったのは＞３で書かれている通り。
（AW（Augmenter Wing）はSTOL用高揚力装置としてみればエレガントに思えるんだけど、VTOL用排気エジェクターとするのは無理があるのか。）
　元々載せるつもりだったSCS（Sea Control Ship）構想も潰れたので「海軍にやる気なくなった」ってのも確かかと。
グリーネマイヤ智久さ