5404 最近、よく羽田から福岡に出張しております。ボーイング777は個人にテレビが付いており羽田から福岡は時速約700qと表示されてます。到着時間も1時間55分掛かります。ところが、福岡から羽田は時速約1100qで時間は1時間25分です。偏西風の影響でしょうが、時速はこんなに違うものですか?また、旅客機は時速1100qも出るようになったのですか?驚いております。ご回答よろしくお願いします。
船橋

  1. 単純計算するなら、飛行機は対気速度900km/h で飛び、200km/hの偏西風に向かい、あるいは追い風に乗っている、ということなのではないでしょうか。
    対地速度が1100km/hを指していても、対気速度はそれほどはないわけです。


  2. 理論的なことはわかりませんが、ジャンボ機で1000km表示は結構出ます。
    バンコク行き(南西方向)でもアメリカ行き(東方向)でも1000km超の数字はよく見ます。
    7000m以上にあがらないと出なかったように記憶しますので、高度にもよるのでしょう。
    あれがピトー管から拾った数字なのか、画面表示からして、
    GPSのデータ使ってなんらかの計算で出してるものか、それによって
    数字の意味も違ってくると思いますが。
    アナーキャ

  3. 成層圏の偏西風は場合によっては時速300キロ以上になる場合もあります。
    http://www.jalcard.co.jp/column/knowledge/agora04.html
    http://weather.goo.ne.jp/information/12/04.html
    カンタニャック

  4. ご回答ありがとうございます。偏西風のスピードは凄く早いのですね。
    船橋

  5.  日本上空で冬型が強まったときには200ノットなんて風速は簡単にでますね、
    最大値では250ノット前後が観測されているはずです。
    すずき

  6.  乱流に入るとまずいのでモロにジェット気流に乗る事はないらしいですが、それでも追い風の影響は
    大きいです。
     東行きの便は気流を見込んでいてもしばしば早着するようです。聞いた範囲で一番ひどかったのは春先の
    鹿児島ー羽田便かな。迎えの約束をしていたのに飛行機が30分ぐらい早着して、車の渋滞と重なって
    ロビーで延々と待たせてしまったなんてこともあるようです。


  7. 仕事柄シンガポール、台湾、タイなど行きますが、東行と西行きではだいぶ表示速度が違います。予定するフライト時間からして違っていて、船橋さんや、”む”さんのような事がよくあります。航空会社関係者によれば、やはり、偏西風の影響だそうです。
    Yakisaba

  8. 横から失礼します。
    昔、本で読んだ記憶があるのですが。
    戦前の飛行機で、偏西風の影響で、飛び立ったところから、逆方向(後ろ)の飛行場に着陸して、パイロットが飛行場の名前を聞いて驚いた。という話があったそうですが本当でしょうか?
    本当だとしたら、当時のパイロット達はそういった知識もなかったのでしょうか?
    GB

  9. >8. それは「迷い道コリガン(The Wrong Way Corrigan)」の話でしょうか?1938 年 7 月 17 日、霧と低雲に包まれたニューヨーク・ブルックリンのフロイド・ベネット空港をカーチス・ロビンJ1型機で飛び立った彼は、正反対の西へと飛び続け28時間13分後にアイルランド・ダブリンのボルドネル空港に着陸しました。

    http://www.centennialofflight.gov/essay/Explorers_Record_Setters_and_Daredevils/corrigan/EX16.htm

    彼は「視界不良のためコンパスに頼って飛んだのだが、コンパスが狂って正反対の方位を指していた」ための事故だと主張しました。しかし、彼はずっと以前からリンドバーグに魅せられ大西洋横断飛行の実現を希望しており、1935 年には一度飛行許可を申請し飛行機の性能不足を理由に却下されており、1937 年には無許可での大西洋横断を試み、故障によって引き返してもいます。

    多くの人はコリガンの大西洋横断飛行を意図的なものだと考えており、「コンパスの故障で」「うっかり正反対に飛んでしまった」というのは正式な許可を得なかったことに対する言い訳だと考えていますが、コリガン本人は最後まで「あれはミスだった」と言い続けていたそうです。
    ささき

  10. いろいろなご回答ありがとうございます。
    船橋

  11. ささき様回答有難うございます。

    私が読んだのは、日本の軍人のパイロットの話だったと思います。
    複葉機の時代の話だったような・・・
    フラットスピンに入って墜落したが、松の木の上に落ちて、パイロットは無傷だった。なんていう話も一緒に書いてあったような気がしますが、どちらもウソっぽいですね。
    GB

  12. >8>11
    複葉機の時代、偏西風に押し流されるくらいの速度、
    すなわち巡航速度が200ノットかそこらの機体では、偏西風の流れる高度までは到達できないと思います。
    1960年代の航空情報誌で、日本の軍事航空の草分け時代のパイロット達の座談会の記事がありましたが、
    その中に、強い向かい風の中を飛行したら地面が前へ前へと流れるので焦った、
    と言った内容のエピソードが語られていました。もちろん地面が見えるくらいの低空の話です。
    便利少尉

  13. 私のセスナの師匠が、カリフォルニアで無茶苦茶に風の強い日にヘッドウィンドでスローフライトに入れたら本当に地面が後ろに動いて見えたという話をしていました。セスナ 152 のスローフライトは 45kt(83Km/h) くらいです。
    ささき

  14. ご参考として、WW2中に英国から大陸の特にドイツを爆撃した英米の爆撃機ですが、往路は東行きで偏西風による追い風により対地速度が上がり、目標上空で所定の高度に達するためには、あらかじ英国上空で1時間以上も上昇し、その後針路に乗せたとあります。

    さらに西行きの帰途は反対に向かい風となるので対地速度が遅くなり、そのために時間もかかり、場合によっては海上で燃料切れというのが相当あったようです。

    実際に航法計画を立ててシミュレーションするとより具体的に分かることと思われます。

    ドイツ空軍の英国爆撃の場合はその逆になるでしょう。
    英国かぶれ


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