5470 雷電の上昇力は第二次大戦時の日本戦闘機中最優秀とのことですが、紫電改、疾風に勝るこの性能はいったいなにによってもたらされたのでしょうか?
めぐすり

  1.  比較的低い翼面荷重で、低速時の誘導抵抗が少なめに済むことと、カウルフラップを大きく開かなくても良い強制空冷の恩恵で低速大馬力時の空気抵抗が小さめであることから、最低必要馬力が少なめであること。よって比較的余剰馬力が大きいこと。比較的軽い重量から余剰馬力荷重がかなり良好であること、以上によって上昇力を大きく稼げたものと考えられます。特に強制ファンによるカウルフラップの抵抗を最低限に出来たことは、条件によっては1割程度の馬力の上乗せをしたのに等しいとまで言われることがあります。
    SUDO

  2. ショウキより上昇力は高いのでしょうか?本に書いてあったのですが、8000mまで9分弱とかいてあったのですが・・・。
    ノリえもん

  3. 二式単戦も8000までだと9分30秒を超えると思います。
    しかし、米軍のデータでは6分/6100mだから、雷電とかなりどっこいなような気もします。


  4. ああ、米軍レポートだと雷電は5.1/6000ですね。雷電の方がかなり上回ってたのでした。


  5. ありゃ。>4の雷電は6100mでした。


  6. SUDOさま丁寧な説明ありがとうございました。
    めぐすり

  7. 上昇時間の計測は公称吸入圧力で行われるのかな。
    J2M3「5'50"/6000m」に対するN1K2−J「6'+α/6000m」も運転制限下の値のようです。併記されている最大速度(J2を上回る)は「ブーストいっぱいではなく本来の馬力200馬力下回る状態」でのものとされています。
    J2M3、N1K2−J双方離昇1800馬力であっても、公称高度では誉より火星の方が馬力でやや上回っている、ということでもありそうです。


  8. というようなことなのだとしたら、運転制限解除された2000馬力の紫電改はもっと上を行きそうですね。


  9. >7
     火星23型は2速公称5500mに対して、誉21は6400mですから、誉をブースト制限させていると、その吸気圧を保証できる高度(全開高度)はさらに上、恐らく7000m以上になるかと。全開高度より下は馬力が低くなるので、2速を使うと思われる3000〜6000mの範囲では火星23は1400〜1500馬力ぐらいなのに対して、誉21は1300〜1400馬力ぐらいになってしまうでしょうね。
    SUDO


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