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3014 皆様、たいへんお世話になっております。
本日とても気になって仕方がない記述を見つけてしまいました。
どなたかお教えくださいますようお願い申し上げます。
ルソン海峡がバシー海峡とバリンタン海峡を合わせたものを指すのか、バリンタン海峡だけを指すのかが知りたくてルソン海峡を検索しておりましたら、「太平洋戦争1944年」というサイトに下記のような記述を見つけました。 
「1944年10月25日 米潜水艦『タング』(uss TangSS-306,艦長R・H・オケーン中佐)、台湾西方沖で自分の発射した魚雷が命中し沈没」
自分の魚雷が命中するとはどう云うことなのかわかりません。ルソン海峡は保留のままこちらのほうが気になって仕方がありません。
潜水艦の構造などはなにもわからない素人なので、もしかしましたらなんでもないことなのかもしれませんが、どなたかお教えいただけませんでしょうか。どうぞよろしくお願い申し上げます。
半月

  1. 質問の意味が理解できませんが、10月26日、バリタン海峡で「大彰丸」が米
    潜水艦の攻撃を受け、私の長兄が戦死しました。HP8−2に記述しています。
    参考になれば・・・  http://www.warbirds.jp/senri/
    蒼空

  2. 魚雷の進行方向を規正するためのジャイロが狂っていて、その魚雷は直進しているはずなのに一定角度で舵をとりっ放しになっており、大きく円を描いて元のところに戻ってきたわけです。
    まなかじ

  3.  #2に補足というか、起こったことは・・・。

     一般に魚雷は直進方向を確認するのにジャイロを用います。
     で、これが曲者でして、進むべき方位とズレを把握して、魚雷に舵を切らせるんですが、真後ろに向いちゃった場合「真っ直ぐオッケー」と誤認することがあるんです。
     普通の魚雷はそんな真後ろにまで向く前に横向きを察知して舵を切るのですが、潜水艦からの発射の場合は発射管が目標に指向されず、発射後に魚雷に舵を切らせて向きを変えるという都合から、一歩間違えると逆に舵を切って真後ろに向かって突進とか、いつまでたっても正しい(設定した)針路にのれずに蛇行ないし円運動を続けてしまうといったトラブルを起こす事があったのです。
     また潜水艦は潜航中の場合は非常に低速ですので、こうした妙な動きをして戻ってきた魚雷にぶつけられてしまう可能性は、他の高速艦や飛行機等と違って結構高いものです。
    SUDO

  4. 蒼空様
     変な質問の書き方を致しまして申し訳ございません。
     自分の発射した魚雷に当たるということがわからなくて、質問いたしまし た。前置きが長くておかしな文章になっておりました。お許しくださいま せ。

    まなかじ様、SUDO様
     ご親切にお教えいただきまして本当にありがとうございます。
     魚雷はまっすぐ進むものだと思い込んでおりましたので、愚問になりまし た。
     読みにくくわかりにくい質問に、お答えを頂きまして感謝申し上げており ます。
     
     どうぞ今後ともよろしくご教示くださいませ。お願い申し上げます。


    半月

  5.  そういえば日本でも、自分が撃った魚雷が命中する事故がありました(駆逐艦 響)
    セミララ

  6. セミララ様
    お教えくださいましてありがとうございます。
    起りうることであるということが良くわかりました。
    どうぞ今後ともよろしくご教示くださいませ。
    半月

  7.  つまりですね。魚雷は重心や海流や自身の推進等の関係で、そのままでは真っ直ぐ走れないんです。
     ですから、色々な手立てを組み込んで、自律制御で舵を取って真っ直ぐに進むようにしてあるんです。つまり自動操縦です。
     ですが発射・投下直後等は、この自動操縦は一時的に停止してます(エンジン始動とか海面落下等の発射直後の色々な乱れに対応するため)それで、下手するとかなり愉快に横向きになったりする事があり(例えば艦から横向きに発射したら、魚雷は頭部が先に海面につくので、斜め横向きになります)
    そこからジャイロを使った自動操縦装置が本来の定められた進路へと舵を切る構造になってるわけです。
     よって、問題は、発射直後の魚雷は変な方向を向く事があり、設計構造面等の関係で直進安定性の怪しい魚雷はあり、ジャイロは調整ミスや設定ミスもああり、操舵装置の特性から妙に蛇行する事もあり(舵を切る、きりすぎたと判明して逆にきる、これを繰り返しやすい)複合要因の結果として発射直後に迷走する魚雷というのが出る訳です。
    SUDO

  8. そういえば、ドイツの装甲艦シェーアがアフリカ西岸で臨検した商船を魚雷で沈めようとしたところ、発射管の下へ通りかかった内火艇の舷側に魚雷の尾部がぶつかり、ターゲットまで半みち進んだところで回れ右して停船中のシェーアに向けてまっしぐらに進んで来たそうです。魚雷は当たる前に沈んだそうですが。
    Yp

  9. ご親切なご説明を頂きまして、本当にありがとうございます。
    お陰さまで魚雷の仕組みがだんだんわかってまいりました。
    ピストルの弾のように真っ直ぐにしか進まないと思っておりましたので、お恥ずかしい限りです。
    もし、一つ重ねての質問をお許し願えるのなら、ジャイロを調整するという任務は、とてもたいへんそうに見えるのですが、どういった方がなさるのか、お教えいただけますでしょうか。
    お教えを頂いた上に、厚かましくお願い申し上げまして申し訳ございません。
    どうぞよろしくお願い申し上げます。
    半月

  10. >9
     日本海軍の場合、当初は工廠の専門家、大正半ばから開戦直後までは各艦の水雷科の、特技兵等の訓練を受けた人員が行います。新型魚雷の登場に際しては専門講習等も行われていました。酸素魚雷等は、開戦後は専門の調整班で整備されたものを受け取るようになりました(酸素魚雷は整備に注意が必要で、艦内で整備する手間が問題になるので)
    SUDO

  11. #10に追加
     航空部隊の場合は当初は整備隊に調整を依存していましたが、空地分離の関係もあって戦時中に魚雷調整の専門部隊が作られ、そこに依存するようになります(主だった基地に派遣されています)
     潜水艦の場合は主として潜水母艦や基地に調整を依存していたようです。
     これら調整部隊・機能は専門教育を受けた人員を抱えています。
    SUDO

  12. SUDO様
     さっそくご回答くださいまして、感謝申し上げております。
    魚雷は発射されるまでに専門的な技術を必要とするものだということが良くわかりました。
     重ね重ねのご丁寧なご教示を頂きまして、心から御礼申し上げます。
    半月


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