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3024 おはつです、よろしくお願いします。
気になることなのですが良く帝国海軍潜水艦の音がうるさいと聞くのですが
ドイツ、米国の潜水艦とどこが違うのか、船体が大きい事が関係しているのでしょうか?
よろしくお願いします
天佑

  1.  防音防振対策の必要性に気が付くのが遅れたことが主原因です。
     対策を取り出してからは、米独よりもゴム資源で有利な立場にあったので、かなりの改善が成されたようです。
     また日本潜水艦の多くは大出力を達成するために2ストローク複働式という、早い話爆発回数の多いディーゼル機関を主要しました。これは振動や騒音の面で他国のそれよりもかなり不利でした。潜る前の浮上航行中に音を拾われてしまう訳です。
    SUDO

  2. 米独では1930年代後半には合成ゴムを実用化してますんで、素材調達の面では優劣無しと思いますケド
    駄レス国務長官

  3. 米独どちらが静かだったんでしょうね。大洋への出入り口を敵に抑えられているドイツの方が静かだと思いたいけど。
    Yp

  4. >3
     最終的には米国です。
     合成ゴム素材は資源圧迫をする上、ゴムを大量消費するタイヤというものが米独では大きな需要を持ってまして、安易な大量適用はできず、最も有利と判断される場所から優先的に適用していくという事が行われ、日本よりもその点では厳しかったんです。
     そして、その厳しさでは圧倒的にドイツのほうが不利でした。
     慎重にゴムの使用を制限して建造された末期Uボートは、日本の末期潜水艦よりも騒音が大きかったとも言われています。
    SUDO

  5.  ああ、言うまでも無い事なのですが、合成ゴムは石油化学製品ですので、石油資源でも苦しんだドイツでは調達に制限があるという事はご理解いただけると思います。
    SUDO

  6. >>5.
    Uボート自体を動かす石油燃料に比べれば、防振ゴムに使われる量など微々たるモノであるという事はご理解いただけると思います。
    駄レス国務長官

  7. >6
     そうだったら良かったんですけどね。
    SUDO

  8. マ〜こんなのでも ↓ お読み下さい。
    http://www.aichi-iic.or.jp/co/mitokugomu/gomu.htm
    http://www.nikkei-bookdirect.com/science/beyond-discovery/polymers/05.html
    http://www.st-c.co.jp/st-trading/products/modelrobe/history/

    駄レス国務長官

  9.  ですから米国ですら、大慌てで生産体制を確立するしかなく、ドイツではたったの20〜30万トン/年しか生産できてない訳です。
     合成ゴムの原料は石油からですとナフサですから、これは半ばガソリンとかち合います。しかもナフサの全てが合成ゴム材料にはなりません。石炭系は火薬材料とかち合います。
     利得率もかなり厳しかった訳で、ドイツでは末期には戦車の転輪にすらゴムの使用が制限されていたのはご存知かと思います(勿論現代のそれと違って短期間に磨耗して消耗するんです)
     日本では最終的にはエンジン全てをフロートさせた艦まで登場しました。残念ながらドイツでは其処まで贅沢なゴム使用は出来ず、また米国でも厳しかったのです。
     車のタイヤは半年も持たず(バルバロッサでは最初の三ヶ月も持ちませんでしたね)そしてトラック一台のタイヤ重量は何十キロもあり、トラックは何万台もあったのです。25万トンとは、年60万台のトラックをささえるだけです(他に飛行機や戦車のタイヤも沢山要ります)足りなかったのです。
     米国ですら民間市場へのゴム製品を制限しようとしていたぐらいで、微々たる物なんて甘い話じゃないんです。
     もしも機会がございましたら、自動車に使われているゴム製品を手で持って見てください。またエンジンを持ち上げてエンジンマウントを確認して見てください。結構洒落にならない規模のものが必要になってくるんですよ。
    SUDO

  10. 8.のリンクの一番上に第一次大戦中ゴムの採取で3万人の死者が出た話が載ってますが、第二次大戦中もそれを上回る死者が出たそうで、ブラジルではそのことを"Guerra da borracha"つまりゴムの戦争と呼んでいます。どれくらい死んだか忘れましたが、ブラジルは軍隊を派遣しなかった代わり、戦争に必要なゴムを提供し、そのため一国の戦死者に匹敵するくらいの死者を主にマラリアの為に出したということです。
    Yp

  11. >1
    「潜水艦がうるさい/静か」というのは「潜航中の騒音レベル」の話かと思っていました。実際は、「浮上航行中の騒音レベル」の話なのですか。
    ベアベア

  12. >11
     勿論潜航中の騒音も問題の一つです。モーター等にも防振防音対策は取られていってます。
    SUDO

  13. ちなみに、伊32潜で計測された水中騒音の数値は以下の通りです。

    沈座状態:35デシベル
    侵洗状態:40デシベル
    微速:  49デシベル
    半速:  50デシベル
    原速:  60デシベル

    敵国あるいは友好国潜水艦の数値は詳しい方が出してくれるでしょう。あとは比べるだけです。
    tackow

  14.  貴重な値、感謝します
     ところで、基準音圧と測定距離は如何程なのでしょうか?
    セミララ

  15.  周波数もお願いします
    セミララ

  16. おーと待った。独逸の合成ゴムの原料は石炭(日本でも)。アメリカでも最初の頃はとうもろこしから作ったアルコールから作っているよ。
    雑学研究家


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