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3081  WW2当時のドイツ海軍の水上艦において、世界に誇れるハード面・ソフト面はどのようなところなのでしょうか
セミララ

  1.  SボートやRボートはハードウェアとしては超一級だと思います。
    SUDO

  2.  駆逐艦以上の大きさのフネではどうでしょうか?
    セミララ

  3. >2
     敢えて言うならば、結果的には成功作とは言い難いとは思いますが、ポケット戦艦は中々の仕様だったと思います。
     運用や他艦に於ては、格別に誇れるほどの何かを見つける事は、私の拙い知識では不可能ですが、優れる要素の存在を否定する気も特にはありません。
    SUDO

  4. 構成要素で良いのなら

    高圧蒸気タービン
    大型艦用ディーゼルエンジン
    ヴォタン鋼
    ビスマルク級のカタログ上の主砲発射速度
    富士見町

  5. >3
     それら、本当に世界に誇れるほどですか?
     高圧ボイラーは、圧そのものは高度ですが、他国にも類例はある上、性能実績は誉めらません。
     大型艦用ディーゼルは成功していません。
     ヴォタン鋼も特別な何かを感じられるほどのものでしょうか?(スペックは判ってるんですよ。本当に凄いと思います?)
     ビスマルク級の発射速度とされる数字ですが、それは公表装填秒時17秒から算出したもので、射撃速度ではありません。そして装填秒時17秒とは「普通」です(例えば長門は19秒です)
     構成要素からして、世界に誇れる程の要素は特別に見当たらないのです。
    SUDO

  6. >それら、本当に世界に誇れるほどですか?

    高圧蒸気タービン。機関としての性能はともかく、高圧タービンを実用化したことはほめて良いのではないですか。

    大型艦用ディーゼル。少なくともポケット戦艦に使われており、「成功していない」とは言えないでしょう。ビスマルクにも搭載予定があったらしく、こちらは大和同様キャンセルされていますが。

    ヴォタン鋼。これは米英のものと同程度なんでしょうが、これを言うと怒られるんでしょうが、実際にあの設計のビスマルクが頑張っているわけで、それなりものと思いますけど。

    ビスマルク級のカタログ上の主砲発射速度。これは半分冗談で「カタログ上」のと書いたんですけど。。。すみません。

    「世界に誇れる」と言うのが、世界を圧倒的に凌駕すると言う意味だとすれば、全部違うと言われるかもしれませんが、トップレベルにはあると思いますけど。


    富士見町

  7. なんか開き直った書き方になってしまっていますが、別に海軍に限らず、WWII開始当時の軍事技術で、1国が他国を圧倒していたような例ってあるんでしょうか。平時であれば他国製兵器の性能はある程度分かるわけですし、必要によっては輸入やライセンス生産をすれば良いわけですから、圧倒的な差は付きにくい気がするのですが、
    富士見町

  8. 5大海軍国が実用していた構成要素のうち、1位ないし2位に入れるもの、と考えれば良いのではないでしょうか。
    すると、ドイツの持つ要素設計のほとんどが3位以下になります。
    また、高温高圧缶は蒸気性状の数値上は圧倒的ですが、まず第一に本来の目的であった燃費改善にはほとんど役に立っていませんし、加えてフランスの施工技術がなければ配管は耐えられなかったわけで、ドイツ独力での「実用化」を目指すならば第二次大戦には間に合わなかったという見方もできます。
    更に、タービンとの組み合わせの段階では、その缶の性能に見合った発生馬力を得ることはできず、軸馬力は平凡なものです。
    これらの状況を見ては高温高圧缶を完全に使いこなせていたとは思い難く、「実用化」というのが作りこなし使いこなすということであれば、それはできていないなと。

    ディーゼルに関しては、ポケット戦艦での実用実績は散々なもので、どうにかこうにか使えなくもないレベル(蒸気タービンや蒸気レシプロなどの信頼性と比べれば)に達したのは1941年になってからのことですね。
    ドイッチュラントの計画〜竣工から考えれば13年を要していますし、またこの時点で「使えなくもない」であり、まだ完全に思い通りというわけでもなく、1943年までに改善は進まなかったのでそこまででストップ。
    もちろん、それでもなお5大海軍国の大型舶用高速ディーゼルという部分ではトップレベルにあることは確かですが、つまり第二次大戦時にはどこも成功はしていない技術であり、言ってみれば「全員が予選通過タイムを切れずに失格になったレースで着順はトップだった」ということになります。
    つまり、高速大型艦船の機関としてディーゼルに着目し、それに力を傾けたという方針というか開発行政そのものが、時代的にはへっぽこであるという見方もできてしまうのです。

    ヴォタンは米英の装甲材より劣ります。5大海軍国では、これより下なのはイタリアで、ヴォタンは第4位。
    まなかじ

  9. ・・・なんか妙だ。
    ドイツは5大海軍国の中には入ってないんだから、ヴォタンは第5位だってば。
    まなかじ

  10. >ヴォタンは米英の装甲材より劣ります

    巨大戦艦ビスマルクの中で、ヴォタンのことに触れてあったので、WEBで調べてみたところ、Armor Proteciton of Bimarckと言うページで英米と同程度とあったので、そんなものかと思っていたんですが。日本よりダメなのですか。フランスのことは知らないんですけど。

    >高速大型艦船の機関としてディーゼルに着目し、それに力を傾けたという方針というか開発行政そのものが、時代的にはへっぽこ

    すると、大型艦のディーゼル化を比較的早めに諦めた日本海軍は、結果的には無駄な努力をしなかったと言う点で正解だった訳ですね。
    富士見町

  11.  皆様、御回答ありがとうございます
     正直、ここまで酷いとは思いませんでした

    >#10 富士見町さん
    >すると、大型艦のディーゼル化を比較的早めに諦めた日本海軍は、結果的には無駄な努力をしなかったと言う点で正解だった訳ですね。

     11号とか13号とかって、諦めたんだっけ?
    セミララ

  12. そういえば、レーダー実用化のスタートダッシュではドイツはダントツでトップを走ってましたね。1939年〜1940年には独走態勢でした。
    ・・・1941年〜42年にはイギリスのまくりで完全に抜き去られて置いてかれましたが。
    まなかじ

  13.  大型艦船用ディーゼル機関に早期に着手するという行為そのものは、決して間違いではありません。商船の世界では1930年代にはディーゼル化が急速に進んでいたのも事実です。
     よって「大馬力ディーゼルが未完成で、技術的にも実績的にも不充分な蓄積しかない状況下に、主力戦闘艦への搭載を進めてしまった」というのが、ドイツ大型艦のディーゼルエンジンの状況なんです。
     ポケット戦艦の場合、軽巡洋艦で、既にあまり誉められない結果を出してたのに(他に手段が無いともいえる)搭載を強行して酷い結果になりましたし、Z計画各艦では、もっと大幅に飛躍した大出力エンジンを予定していました。
     ちなみに、Z計画用のエンジンは同系技術を使ったモノが戦前〜戦争序盤の魚雷艇で試されていますが、大失敗で酷いなんてもんじゃない結果を出して放棄されました(高名な魚雷艇用ディーゼルは、この失敗作の次に作られたもので、全く別のものです)Z計画艦はそのまま建造した場合、機関に致命傷を抱えるか、新型機関の登場まで建造を中断する必要性が生じた可能性があった訳です。
     これは大型艦用ディーゼルが間違ってるというよりは、上手く行くかどうかもわからない新技術を心臓に使おうという、開発行政面の問題と言えるでしょう。
     そうそう、ドイツの要素技術で優れていたものは、溶接できる高張力鋼が上げられるでしょう。これは日本にも技術が提供された逸品で、当時では最高の物では無いかと思われます。
    SUDO


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