2473 よく陸、海、空それぞれの火砲全般の性能を表すものとして「何m(km)で何mm(cm)の鋼板を貫通する能力がある」とありますが、撃つ方はともかく、撃たれる鋼板に各国で何か揃った規格というものはあるのでしょうか?

あらゆる射撃実験で万国同規格の鋼板が使用されれば各国/各兵器で威力の比較も容易でしょうが、「A国は装甲板製造技術が進んでいて、A国製の100mm砲を使用し1,000mで100mmの自国製鋼板を貫通する」ケースがあったとし、一方で「B国は製鉄技術が発展途上であり、B国製の100mm砲を使用し1,000mで160mmの自国製鋼板を貫通する」ケースがあれば、単純に見て「B国の砲が優れている」ように見えるのですが・・・。

戦艦金剛級を改装しようとして他の日本製3艦は問題なかったのに英国製の「金剛」の時だけ日本製のドリル刃が折れたといった話(過去ログにもあり)もあり、そう考えると各国各々で実施する射撃実験での貫通力比較がし難いように思うのです。
戦艦保有国が一堂に会し、ある国が同規格で製造する鋼板を撃ち合ってこそ正味の比較が出来るような気が致しまして・・・。(勿論そのような実験は到底不可でしょうが)

なお、現在google等で「鋼板 貫通」といったキーワードで検索中ですが2千件ほどありまして、目下キーワードを絞って調査中です。
素人モデラー

  1. その通りです。
    「何ミリ貫通」といった数値を素直に比較することはできません。
    さる装鋼鈑の権威がおっしゃった「実戦で撃ってみなきゃわからんよ」との言葉を思い出します。
    BUN

  2. 120mmスムースボアの試射ですが、ラインメタルではAPSFでは実際に一枚板のターゲットを撃ちます。HEATでは何枚も重ねてどこまで「焼ききるか」という感じのやり方で行っていたようです。鋼板については色々な種類を使っていましたが、戦艦ティルピッツから引き上げた装甲板がありました。分厚くて、実戦に使われたとはいえ、現代のスペックからはかなり劣ると思います。
    もう一つ相当古い話ですが、文林堂発行の4号戦車写真集に、アメリカ軍がドイツ戦車の装甲板が貫通できないので、成分分析したが結果はアメリカの鋼板と同じ成分だった、違いはドイツ伝統のマイスターの技にあった、というキャプションがありました。当時はなるほどと思いましたが本当のところはどうでしょうか。
    くろがね

  3.  ですから、NATOではRHA何ミリ相当という試験スペックが存在しますし、戦後に米英は日独の鋼鈑・砲弾も自国と同様のテストを行ってます。
     それらの試験成績を見れば、凡そのところは判ると思いますよ。
    SUDO

  4. >違いはドイツ伝統のマイスターの技にあった

    これはどちらも非浸炭装甲だった、と言いたいのではないでしょうか。
    独戦車装甲板の試験報告等の一部はは手もとにありますけれどもそのような気がします。
    BUN


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