2479 自己鍛造弾について質問です。
今月号の「GroundPower」で『自己鍛造弾の装甲侵徹長は弾体直径の0.5倍から3倍』という記述を見掛けたんですが、成形炸薬の場合は5〜6倍なのにたいして、なぜ自己鍛造弾はここまで侵徹長に開きがあるんでしょうか?
Dawn

  1. あんまり伸びないから。

    それ以前にSFFとHEATは基本原理はほぼ同一(爆薬によって発生した衝撃波による形成)であっても発生原理が違うので同一基準評価を行おうと考える事自体が大きな間違いです。なぜそのような評価をしたいかはわかりませんが。
    sorya

  2.  ここの記事No.2438に類似の質問があります。上のプルダウン・メニューから見ることができます。
    ブラック・タロン

  3. ↑ごめんなさい、書く場所間違えました(苦笑)
    ブラック・タロン

  4. sorya氏>
    >同一基準評価を行おうと考える事自体が大きな間違いです
    ということはSFFには別の威力評価式がある、ということでしょうか?

    >なぜそのような評価をしたいかはわかりませんが
    いえ、以前ここの車両関係の過去ログで「90式の上面装甲はSADARMぐらいにだったら耐えれる」という発言を見かけまして、155mm砲弾で運搬されるSADARM弾頭だと上記の換算式で最低80mm最大450mm(RHA)の侵徹長。ということは90式の上面装甲はRHA換算450mm以上あるの?そんなにあるとスウェーデンのレオ2Sみたくハッチが手動で開けられないんじゃ?そもそもこの評価式はなんでこんなに数値の開きが?・・・などと思って質問した次第でございます・・・(--;

    Dawn

  5. >4
    自己鍛造弾と言っても、その目的によって構造(特にHEATで言うところのコーン)がかなり違いますから、装甲侵徹長に違いが出るのでしょう。
    0.5〜3と言う数値についても全てがこの数値に入ると言うものではなくて、その構造から最低0.5最大3くらいのものがあると言うことだと思います。
    ただ、最低0・5と言ってもその構造のものの最大値となります。
    つまり、SADARM弾頭だどのクラスなのか分からないと貫徹量が出ません。
    例えば、0.5なら最大でも80mm程度の貫徹量しかありませんし、3なら450mm程の貫徹量となります。
    私見ですが、SADARM弾頭はせいぜい1〜1.5ぐらいの貫徹量ではないかと思います。ただし、最適な位置で成形されての数値ですが。

    はいどーも

  6. >155mm砲弾で運搬されるSADARM弾頭だと上記の換算式で最低80mm最大450mm(RHA)の侵徹長。

    残念ながらそんなにありません。
    高LD比貫徹体(10以上ですらも)は未だ実用化にすら至っておらず、現状では5を超えるものがありません。

    >ということはSFFには別の威力評価式がある、ということでしょうか?

    その通りです。

    それ以前にSFFと一言で言っても底板貫徹地雷のように形成後LD比が低くかつ最小オフセットが短いものから、将来SFF弾頭のように形成後LD比が極めて大きくかつ最小オフセットが極めて長いものまで色々あります。

    なお、理想的な侵徹状態であっても形成後貫徹体長の0.5倍(銅ライナーならば)を超えることはないでしょう。よって、貴方の言う450mmという貫徹長を実現するためには銅ならば900mm、タングステンならば225mmというのが「最小の形成後貫徹体長」になります。重ね重ね言いますが、こんなの既に実用化したという話は(実験室レベルならともかく)一度も聞いた事がありません。

    元情報からもう一度丁寧に調べることをお勧めしますよ。
    sorya

  7. あ。一部間違い発見。銅製貫徹体なら450mmだわ。
    どっちにしても実現は非常に困難だけれども(小口径では)。
    sorya

  8. なるほど。確かにSFFといってもピンキリで形も千差万別ですものね。
    もうちょっと調べてみます。
    sorya氏、はいどーも氏、ご教授ありがとうございました。
    Dawn


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