ロシア語版Wikipedia'戦闘機'を英語に機械翻訳すると、次のように説明されています。

Front fighters - are designed to gain air superiority by destroying enemy aircraft in maneuvering dogfight day and night in all weather conditions. Also used to provide fire support for ground troops.

Interceptors - designed to protect ground targets from air attack (aircraft, cruise missiles) by destroying their missile weapons at large distances from protected sites.
マイソフ

割り込みます（先週ちょうどミグ3のキットを手に入れたので）。
大祖国戦争時の具体的な機種で言うとヤク、ラグが前線戦闘機（Front fighters)、ミグが防空戦闘機（Interceptors)という理解でよろしいのでしょうか？それともこれらの区別はソ連空軍と防空軍が分かれた戦後のもので、戦時中には当てはまらないものなのでしょうか？

備後ピート

ソ連では大戦前から前線戦闘機の呼び方が存在していたと思います。ほかには掩護戦闘機というのもあって、これは爆撃機護衛のための機種です。
迎撃戦闘機は大戦中から出てきたと見え、さらに高高度迎撃型・夜間迎撃型・高速迎撃型と分かれていくようです。

＞ヤク、ラグが前線戦闘機（Front fighters)、ミグが防空戦闘機（Interceptors)という理解でよろしいのでしょうか？

サブタイプの任務を表すための区分と理解するのがいいんじゃないでしょうか？ヤクもミグもラボーチキンもサブタイプの中で高高度迎撃型を試作しています。夜間迎撃型はサーチライトを持つYak-9M/PVOが作られました。
大戦中には本土に高高度侵入してくるドイツ機が現実の脅威として存在していました。ソ連では大戦前から排気タービン・与圧キャビンなどを研究してきたようですが、やはり実用化には時間がかかり、ミグの高高度迎撃機が完成した大戦末期には既にそのようなドイツ機はいませんでした。
超音速

　ソビエトには空軍(Voyenno-Vozdushnye Sily、VVS)と防空軍(Voyska Protivo Vozdushnoy Oborony、V-PVO)がありました。防空軍のもとになったのは、都市や重要施設を守る対空砲と防空戦闘機を合わせた地域ごとの部隊(PVO)です。防空全般を総覧する司令部は1941年に創設されましたが、防空軍が空軍から独立した存在になったのは1948年です。

　防空軍の主な仮想敵はアメリカやイギリスの戦略爆撃機であり、偵察機に対してもスクランブルしてしばしば撃墜しました。

　第2次大戦終了時の空軍戦闘序列を見ると、空輸部隊や長距離(爆撃機)部隊は他の部隊に入り混じっています。戦後には空輸部隊と長距離爆撃機部隊が他から独立した部門のようになり、それ以外の部分(戦闘、偵察、地上支援など)はFrontovaya Aviatsiyaという部門にまとめられました。

http://en.wikipedia.org/wiki/Soviet_Air_Forces_Order_of_Battle_1_May_1945#Air_defense_forces_.28PVO.29_for_state_territory

　例えばYak-9のロシア語版Wikipediaにはфронтовой истребитель(front-line fighter)という表現が使われています。Yak-9は前線戦闘機としても、爆撃機護衛戦闘機(истребитель-бомбардировщик)としても使われ、それぞれの用途向けのサブタイプも作られました。冷戦のころになると戦略爆撃機の航続距離が隔絶してしまって、長距離護衛戦闘機はいなくなってしまいました。

　ですから前線戦闘機、護衛戦闘機、迎撃戦闘機はまず任務の違いであり、それに適した機種が回されるけれども1機種が複数任務に使われることもあります。そして迎撃戦闘機について言えば、それは所属する組織の違いでもあります。MiG-17、19、21、23は空軍と防空軍の両方で使われていますし、MiG-25は防空軍が迎撃戦闘機として、空軍が偵察機として採用しました。
マイソフ