サンノゼ飛行日誌



2002年2月以前の飛行日誌ログです。

  • 2002年 2月02日 11:00− N67889 2.6h/111.3h 70th
     二週連続でクロスカウントリー、引越しが迫っておりしばらく飛べなくなるため焦っていることは否めない。今日の目的地は太平洋岸のハーフムーンベイ空港。以前一度行きかけて天候不順で断念し、その直後にあの事件が起きてしまいクラスB立ち入り禁止で長いこと行けなかった空港だ。不時着候補地が少ないのでプリフライトチェックを入念に行い 11:30 離陸。SFO のクラスB空域を避けるためまず目的地とは逆の南向きに飛び、サウスカウンティ上で針路を変えて太平洋岸を目指す。チェックポイント Bonny Doon は山の頂上を削ったプライベート滑走路、あんな所に降りる飛行機あるのかしらん?前方の雲を避けて迂回、海岸線と VOR の交差角度で現在位置を確かめつつハーフムーンベイに向かう。視界が良く気流も安定しているので飛びやすく、12:33 に着陸。
     昼飯を食ったりヨットハーバーを見に行ったりブラブラしたあと 14:30 に出発、午後から風が出てきている。海岸線沿いに飛ぶのだから迷いようもないが、チェックポイントでの経過時間がフライトプランと合わない。どうもプランを間違って作ったらしい。ままよ、と推測航法をやめて目視航法でチャートとニラメッコしながら飛ぶ。眼下 1000ft 下を二機の機体がすれ違い、CTAF をかえているのが 122.80 に入ってくる。ワトソンビル−サウスカウンティを経て UTC からストレートインで RHV に着陸、飛行機を片づけたあとまず FSS に電話を入れてプランを閉じる。帰りのプランを間違えた事以外はミスの少ない飛行だった。本日のログタイム 2.6 時間。
     なお写真を撮ってきたのだが筆者多忙により整理できていません…落ち着いたら載せようと思います m(_ _)m

  • 2002年 1月27日 11:00− N67596 3.3h/108.7h 69th
     久々のクロスカウントリー。土曜日に飛ぼうと思っていたのだが天候が悪く断念、予報えは日曜も雨だと言っていたのであまり期待してなかったのだが、ウェザーレポートを見ると結構いけそうだが、ただし目標のヨセミテ(Yosemite-Mariposa)周辺は雲が低そうな様子。とりあえず飛行機を予約、空港に行って詳しい情報を調べる。San Joaquin Valley 南の方は雲が低いが、北寄りは 8:00PM 頃まで断雲が出る程度のようだ。FSS に電話してフライトプランをファイル、ヨセミテの天候を聞いたところ「5000ft くらいに雲層がある、山峰が一部隠れているので無理しないように」とのこと。
     RHV の ATIS が止まっているのをラジオフェールと勘違いしたり(ハンディ持ってるのに…)して少々手間取ったが 11:43 に離陸。キャラベラス湖上空にポッカリ浮いた雲を避けつつ 4500ft に上昇、リバモアで東に向きを変え 5500ft の巡航高度に上げる。そういや昨年 9/11 で Enhanced Class B Restriction が発令されて以来こっちのコース飛ぶのは初めてだな…。
     久々のクロカンなので要領が悪く、ジタバタしているうちにロストしかける。このコースは南寄りに立ち入り禁止の R 空域があるので要注意。下を走るフリーウェイと畑の中に点在する街の形、巡航速度と経過時間から現在位置を予測。目的地 RIPON まであと 15 分、多分この辺?機位をはっきり把握した頃には RIPON の近くまで来ていた。MODESTO 空港の ATIS を聞きアプローチを告げる。あれが滑走路だな…28R に 45 度から入るとするとこの方位か。高度を 1100ft に下げてダウンウインドに入る。ところが管制塔から「596、何処に居る?こっちからは見えない。滑走路は見えているか?」と聞いてきた。慣れない空港だといつも近くを飛びすぎるのだが、MODESTO の滑走路が 6000ft と長い(RHV は 3000ft)ので距離を誤認したようだ。「確認できるまでダウンウインドを飛び続けろ」との指示、先に一機行かせるようだ。着陸する機体が見えたので「Landing traffic insight」を告げると「その後ろに入れ、596 クリア・トゥ・ランド」の指示。
     一時間足らずの飛行だったが、念のため燃料を入れてゆく。消費量は約 6 ガロン、カタログ値より少々悪い感じ。Fresno に行ったときもそうだったが、NICE AIR のセスナって燃費悪いのかな?
     28R から再び離陸、いよいよヨセミテ目指して飛ぶ。視認目標があまり無いコースなので Stockton の VOR が頼り。フライトプランオープンで手順を間違えてドタバタするが、ナビゲーションの方は段々勘が戻ってきた。ところが行く手に何段かに雲層が構えており、しかも南へ行くほど濃くなっている様子。無理して山に飛び込む必要もないので、予定より早く南に回頭し El Nido の VOR を捕まえる。磁方位 180…高度を 5500(東)に取るか 4500(西)に取るか迷うところ。雲が低いので 4500 に落としたいが、西から接近する為には山寄りを飛ばねばならない。少々イレギュラーだが 4500 で 180 に向かう。高度が落ち着いたところで現在位置を再確認、チャートを見るとこの辺?なら右側に Castle の滑走路が見える筈、確認すると見紛うことなきでかい滑走路が予想通りの位置に見えた。こういう時はちょっと嬉しい。久々に Castle に降りようかな?という気になるが、プランをあまり変更したくなかったのでそのまま南へ向かう。
     風が弱いのか VOR 進路とヘディングはピタリ一致したまま。それがジワジワとずれはじめ、クルリと反転したところで西向き 240 にコースを変える。この辺りは以前 Fresno に行ったとき迷ったところ、畑と運河だけの地形で視認目標物が少ないが、今は視界が良く遥か向こうにサン・ルイス湖が見えているので迷うこともない。ただ真っ直ぐ飛んでいるのも飽きてきたので、丁度通りかかった Los Banos 空港でタッチ&ゴーをかけてゆく。
     サン・ルイス湖を超えて山越え、ここでエンジンが止まったら嫌だなと思う。谷合いを抜けてアンダーソン湖に沿って北上、RHV の ATIS は相変わらず止まっている。119.8 を聞くとかなり混雑している模様、南からのアプローチは 126.10 に回されているようだ。先行しているパイパー・アーチャーが UTC の上で待たされている。こちらもスロットルを引いて速度を落としつつアプローチをかけたが、やはり「5分待て」とのこと。UTC 真上は混んでそうなのでアンダーソン湖の上をぐるぐる回る。湖東側の丘には別荘らしい邸宅が見える。ここからだと AGL 2000ft 未満かな、向こうにはこっちのエンジン音が聞こえているだろうか。
     クリアランスが出たので RHV の 31R に向かうが、こういう時のセスナはイライラするほど遅く感じる。風が右から来ているらしい。ラダーで流れを止めつつフラップを出し、エルロンを右に切ってラダーを踏み換え横風着陸。おぉ、自分でも驚くほど静かに着地。俺ってできるじゃん(笑)。
     地上にコンタクトしフライトプランをクローズ。ちょっと疲れたがまぁまぁの良いフライトでした。本日のログタイム 3.3 時間。

  • 2002年 1月3日 14:00− N67889 1.4h/105.4h 68th
     新年初飛行。天候は良いのだが体調は良くない。新年早々ジダラク生活で朝寝坊、しかもチャートを忘れる大ドジをかまして長距離飛行には行けず、その辺をぐるっと回ることにする。アンダーソンレイク上空で久々にマニューバー、ストールリカバリがだいぶぎこちなくなっている。スティープターンは悪くない。サウスカウンティで CTAF とタッチ&ゴーの練習。トラフィックは少なく寂しいくらいである。ダウンウインドデパーチャーで南へ出てゆき、特に目的もなくホリスターを望みながらフレイツァーレイク上空を回ってみる。あれ?名物の芝生滑走路に使用禁止の×マークが描いてある。ここも芝生をやめて舗装に改装するのかなぁ。
     機首を翻してアンダーソンレイクから UTC、31L へのストレートイン。前回高度を上げすぎた経験からちょっと低めに入ったが一発で着陸成功。本日のログタイム 1.4 時間。

  • 2001年 12月24日 14:00− N67889 2.0h/104.0h 67th
     天候が悪かったり仕事が忙しかったりで一ヶ月ぶりのフライト。クリスマスイブに飛ぶ酔狂者は少ないのか飛行機は空いている。ひさびさの C152 に不安があったので4回ほどパターンを回り、自信が付いたところでダウンウインドデパーチャー。今日はフライトプランも作らず、ただのんびり太平洋岸を飛んでみたかったのだ。サウスカウンティで 210 に変針、ワトソンビル空港の南を飛び越えて太平洋岸を北上する。周波数 122.8 には遥か 30 マイル北ハーフムーンベイ空港の CTAF がしきりに飛び込んでくる。海上では電波が減衰しにくいのだろうか。まだ4時なのにサンノゼの太陽は西に傾き、空気と風防に乱反射して外が見にくい。サンタクルツ名物の遊園地(世界最古の木造ジェットコースターがある)もダウンタウンも高度 4500ft からではよくわからない。
     今回ハーフムーンベイまで行くと文字通り日が暮れてしまうので、サンタクルツの北で 180 度ターンし高度 3500ft に落として来た道を引き返す。太陽は右手に傾きつつあり、太平洋への反射が美しい。モントレー空港クラスCの少し北まで行き、目印のばかでかい工場の上で旋回する。チャートによれば煙突の高さは 500ft (150m) もあるそうだ。
     再びサウスカウンティを飛び越え、いつものように UTC からコンタクト。タワーと着陸機が何やら挨拶の応酬をやっている。「よいクリスマスを」「ありがとう。今夜の食事はシーフードかい?」「あぁ、でっかいカラマリ・ステーキを焼くんだ」「カラマリってイカのことだよな。ステーキにするとは知らなかった」おいおい、暇だからって何時までも喋ってんじゃないよ(^_^;)。
     31L にクリアランスを貰ったが、パワーを抜くタイミングを逃し高く入り過ぎてしまった。フルフラップダウン、アイドルパワーでサイドスリップまで使って高度を落とそうと足掻くが、向かい風が弱くて飛行機はどんどん前に出てしまう。諦めてゴーアラウンド、二回目はちゃんと降ろすことができた。本日のログタイム 2.0 時間。

  • 2001年 11月18日 17:00− N737CL 1.5h/102.0h 66th
     11月のサンノゼは5時になるともう暗い。ひさびさのナイトフライトである。気のせいか昼間よりタキシングが安定せず左右にフラフラする。日曜日の夕方とあって、帰ってくる着陸トラフィックが矢鱈に多くランナップエリアで5分ほど待たされた。離陸していきなりバーディゴになりかけるが、姿勢計を見て上昇角を直す。ダウンウィンドをエクステンドして一本めは普通のランディング。滑走路の位置を見過ごしかける。長いこと夜飛んでいなかったので距離感が狂い、どうも実高度より高く感じているようだ。二本めからはノーフラップランディング、トリムをぐるぐる回し 75kts を守るようパワーを引いて降ろす。ノーフラップを3本やったあとノーパワーランディング。トラフィックはすっかり落ち着いたが、風も落ち着いたのでだいぶ滑走路の奥まで流される。ノーパワーを二本やった後普通のランディングを一本やって終了。一応、これでセスナ172チェックアウトのお墨付きが付いた。飯を作る気力がないので「バーガーキング」のドライブスルーを利用する。本日のログタイム 1.5 時間。

  • 2001年 11月10日 15:00− N9568G 1.5h/100.5h 65th
     日本へ帰っていたので一ヶ月以上間が開いてしまった。実は先週11/3にも早朝7時から予約を入れていたのだが、朝霧に祟られて結局師匠と零戦話で盛り上がっただけだった(^^;)。今日は雨がちだが雲は高く 15000ft Broken、視界も ATIS では 7mile と言っているので離着陸練習には問題ない(筈)。
     まず手始めに 31L から左回りパターン。何せ一ヶ月開いているので ATC もぎこちない。離陸ではラダーの踏みが足らずかなり左に流され、戸惑って上昇姿勢もバタバタする。ファイナルでは低めに入る悪い癖が出、例によってパワーで吊って持って行ったので速度が残りすぎ、フレアーの引きが甘くて最後にドスンと落ちるパターンだった。まぁ、一ヶ月ぶりだからこんなものか。
     それでも3〜4回目には勘が戻ってきて、ファイナルのアプローチパスが安定するようになってきた。ただ北から雲が流れてきて、視界がどんどん悪くなるのが気がかり。クロスカウントリーから帰ってくる飛行機も滑走路が見えないのか、盛んに管制塔に文句を付けている。ある機体など管制塔から「そちらの視界は何マイルか」と聞かれて「2マイル」と答えていた。おいおい、VFR Weather Minimum は3マイルだぜ?と思ったら、「…いや、やっぱり3マイルは見える気がする」と言い足した。師匠は「バカだねーこいつ」と苦笑している。
     その後右左を取り替えながら合計9回練習。風が弱いので飛行機が浮き気味になり、滑走路の奥まで流されてしまう。「降ろせないと思ったら、無理に落とさずパワーを入れてゴーアラウンドしましょう」と師匠のコメント。無理に操縦桿を突っ込んで機首から滑走路に叩き付け飛行機を壊す事故もあったそうな。
     結局合計9回着陸をやったが、「あと一度一緒に飛んで、ノーフラップやエマージェンシーをおさらいしましょう」とのこと。本日のログタイム 1.5 時間、これで通算 100 時間を超えました。

  • 2001年 10月6日 13:00− N737TX 1.5h/99.0h 64th
     今日もデュアルでセスナ 172 離着陸の練習。離陸時のラダーとエレベーターの重さ、着陸時の引き起こし(フレアー)のタイミングに慣れるのが目的。一回り小さい 152 だと滑走路上でエンジンパワーを抜き、ノーズを軽く引っ張っておけばスーッと高度が落ちて着地するのだが、172 はファイナルアプローチから徐々にノーズを引き、タッチダウン直前には力一杯引いて失速させないとうまく落ちてくれないのだ。5〜6回目にはだいぶコツが掴めたような気になったが、師匠いわく「まだ引きが足りないですね」とのこと。本日のログタイム 1.5 時間。


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