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リピッシュ DM−1

DM−1

 ラムジェット迎撃機「LP−13a」の空力特性研究のために作られた無動力 グライダー。

 メッサーシュミットMe163ロケット戦闘機をデザインしたことで有名な アレクサンダー・リピッシュ博士は、その後DFS(ドイツ滑空機研究所)と協力して1944年に デルタ翼のラムジェット迎撃機「LP−13a」の試作を開始しましした。その空力特性 の調査を目的として作られた同スケールのグライダーが本機です。
 機体はデルタ翼であるためその特性上フラップが使えず、着陸時に極端な大迎え角と なるため、視界を確保する意味から機首が透明となっていました。

 結局本機は、ほぼ完成したところで進攻してきたアメリカ軍に発見され、C−47に 曳航されて滑空試験を行うという皮肉な結果となりました。その後、アメリカ本国へ 持ち帰られてさらにテストされたそうです。

諸元
全幅(m) 5.92
全長(m) 6.60
全高(m) 3.18
翼面積(u) 20.00
自重(s) 297
全備重量(s) 460
前縁後退角 60度
主翼最大翼厚比(%) 16.6(45%翼弦)
垂直尾翼最大翼厚比(%) 19.2%(45%翼弦)
エンジン なし
標準放出高度(m) 8,000
最大速度 560q/h(無重力急降下時)
着陸速度 72q/h
着陸時最大沈下速度 6m/秒