カーチス XP-31 スウィフト(Swift:アマツバメ) カーチス初の単葉戦闘機
XP-31 は 1932 年に ボーイング P-26と競作になった低翼単葉戦闘機です。当初は空冷ライト・サイクロン 700hp を搭載していましたが、性能不振のため 1933 年には液冷のコンカラー V-1570 600hp に換装されました。
XP-31 は全金属製で、絞り込まれたスリムな胴体には密閉風防を備えたコクピットを持っています。主翼は全くテーパーを持たない直線矩形翼で、主翼全長にわたる前縁スリットと大きなフラップを持っています。低翼ですが完全片持支持ではなく、大きなスパッツを付けた固定脚からV字型の支柱で支えられており、水平尾翼と垂直尾翼の間も支柱で支えられていました。
XP-31 は小柄な機体ですが重量過大の傾向があり、速度も上昇力も P-26 に劣っていました。カーチス社では機首や脚部スパッツの形状を何度も変えて性能向上を図っていますが、結局ものにならず試作に終わっています。
(文・ささき)
緒元(XP-31)
製作 | 1932年 |
---|
生産数 | 1機 |
---|
乗員 | 1 |
---|
全幅 | 36ft(10.97m) |
---|
全長 | 26ft 3in(8.0m) |
---|
全高 | 7ft 9in(2.36m) |
---|
主翼面積 | 203ft2(18.9m2) |
---|
乾燥重量 | 3334LBs(1512Kg) |
---|
全備重量 | 4143LBs(1879Kg) |
---|
武装 | 7.62mm 機銃×4(機首および胴体側面) |
---|
発動機 | カーチス V-1570 液冷12気筒 600hp |
---|
最高速度 | 208mph(335Km/h) 高度不明 |
---|
実用上昇限度 | 24400ft(7437m) |
---|
航続距離 | 370ml(595Km) |
---|
[戻る]