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ダグラス XP-48 軽量高々度戦闘機

 XP-48 はダグラス社内名称 Model 312 として 1939 年に提案された機体です。二段過給器を備えたレンジャー V-770 525hp エンジンは直径 2.9m の大型三翅プロペラを駆動し、小柄な胴体には不釣り合いな高アスペクト比の細長く薄い翼を備えていました。降着装置は三輪式で前輪は 90 度回転して機首下面に引き込み、後輪はのちの A3D 攻撃機のように胴体側面に向かって真後ろに引き込む方式でした。
 この小さな戦闘機の最高速度はなんと 525mph(844Km/h) が予定されていましたが、いくら何でもハッタリが過ぎた数字です(3000hp の R-4360 エンジンと二重反転プロペラを積んだ怪物戦闘機リパブリック XP-72(1944) ですら実測最高速度 504mph(811Km/h) でした)。軍もすぐにこの計画値が胡散臭いことに気が付き開発資金供給を拒否したため、XP-48 の計画も沙汰流れになりました。
(文・ささき)


緒元(XP-48 ハッタリ予定性能)
製作--
生産数0
乗員1
全幅32ft(9.75m)
全長21ft 9in(6.63m)
全高9ft(2.74m)
主翼面積92ft2(8.5m2)
乾燥重量2675LBs(1213Kg)
全備重量3400LBs(1542Kg)
武装7.62mm 機銃+12.7mm機銃(機首)
発動機レンジャー SGV-770 液冷12気筒 525hp
最高速度525mph(844Km/h) 高度不明
航続距離--


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