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ベル XP-52 双胴推進式

 ベル XP-52 は 1939 年に社内呼称 Model16 として自主開発の始まった機体で、双胴ブーム式で尾翼を支え中央胴体後部に推進式エンジンを搭載するデザインでした。胴体は完全な円筒形でコクピットキャノピーは爆撃機前方銃座のように胴体ラインに沿った完全埋め込み式、機首最先端にはジェット機のようなインテークが開口していましたが、これはコンチネンタル XIV-1430-5 液冷12気筒(XP-49 失敗の原因になった欠陥エンジン)のラジエターでした。形態上プロペラ直径が制限されるので三翅×2の二重反転プロペラを搭載しています。
 このデザインは軍の興味を引くことに成功し 1940 年暮れに試作 6 機の発注が行われますが、まだモックアップもできていない約一年後の 1941 年 11 月にはキャンセルされてしまいます(XIV-1430 のボロが出たせいかも知れない)。XP-52 の発展型としてエンジンをプラット&ホイットニー R-2800 に換装したより大型の XP-59 が発注されますが、結局双胴ブーム式プロペラ機のアイデアは放棄され、XP-59 の名前はジェット機開発の隠れ蓑に利用されることになります。
(文・ささき)


緒元(XP-52 予定性能)
製作--
生産数0
乗員1
全幅35ft(10.67m)
全長34ft(10.36m)
全高9ft 3in(2.82m)
主翼面積233ft2(21.6m2)
乾燥重量6480LBs(2939Kg)
全備重量8750LBs(3969Kg)
武装12.7mm 機銃×6(ブーム前端)+20mm 機銃×2(中央胴体)
発動機コンチネンタル XIV-1430-5 液冷12気筒 1250hp
最高速度425mph(684Km/h) 高度 19500ft(5943m)
実用上昇限度40000ft(12192m)
航続距離960ml(1545Km)


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