He100・・・。 : まなかじ(99/10/17 15:17)
ドイツのライター( ̄〜 ̄) : SADA(99/10/17 16:11)
Re:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : J(99/10/17 17:16)
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : SADA(99/10/18 12:27)
Re[3]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : J(99/10/18 19:32)
Re[4]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : SADA(99/10/18 20:21)
Re[5]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : J(99/10/18 20:57)
評価は人それぞれ。 : SADA(99/10/18 21:26)
Re:評価は人それぞれ。 : J(99/10/18 21:44)
被弾に弱いだけではなく・・・ : ささき(99/10/19 12:57)
[投稿者削除] : まなかじ(99/10/19 22:13)
Re:被弾に弱いだけではなく・・・ : まなかじ(99/10/19 22:23)
Re:被弾に弱いだけではなく・・・ : Schump(99/10/20 11:39)
Re[2]:被弾に弱いだけではなく・・・ : J(99/10/20 14:43)
空のポルシェ博士は数々おれど・・・。 : BUN(99/10/18 12:15)
ハインケル博士は「不遇の人」 : SADA(99/10/18 13:12)
軍用機には向いてない人だった : ささき(99/10/19 12:44)
Re:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : まなかじ(99/10/18 21:57)
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : SADA(99/10/18 22:16)
Re[3]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : 山賊改(99/10/19 13:23)
Re:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : 山賊改(99/10/19 13:14)
ハインケル先生・・・。 : まなかじ(99/10/19 22:12)
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : J(99/10/20 04:35)
夢の冷却システム? : ささき(99/10/20 10:23)
Re:夢の冷却システム? : J(99/10/20 10:59)
Re[2]:夢の冷却システム? : かっぱぎ(99/10/20 11:19)
Re:夢の冷却システム? : J(99/10/20 11:30)
Re[2]:夢の冷却システム? : 山賊改(99/10/20 11:52)
Re[3]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : 山賊改(99/10/20 11:32)
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄) : SADA(99/10/20 12:16)
偵察機なら・・・? : J(99/10/23 06:04)
整備性さえ解決すれば、あるいは… : ささき(99/10/23 11:25)
1938 年欧州戦線に高速偵察専用機は必要? : ささき(99/10/23 15:30)
Re:1938 年欧州戦線に高速偵察専用機は必要? : J(99/10/23 16:54)


2055 Root [2056] [2105]
He100・・・。
まなかじ(99/10/17 15:17)

He100ですが、あのまま開発を続けていれば、Bf109を確実に凌ぎ、ドイツ防空をFw190と共に担う名戦闘機にまで大成したでしょうか?
それとも、空軍省(ナチ)の「政治的」横槍は実は正解! だったのでしょうか?


2056 [2055] [2058] [2063] [2073] [2077]
ドイツのライター( ̄〜 ̄)
SADA(99/10/17 16:11)

> He100ですが、あのまま開発を続けていれば、Bf109を確実に凌ぎ、
> ドイツ防空をFw190と共に担う名戦闘機にまで大成したでしょうか?

笑わせちゃいけない。あれは表面蒸気冷却を使った「ワンショット・ライター」だぞい。
最初は好評かもしれないが、バトルオブブリテンでその弱さを見せ付け、
搭乗員の搭乗拒否にあって歴史の狭間に消えていくでしょう。

それとも、トレッドは広いとは言え、Bf109を凌ぐ小面積主翼。
着速の高さが指摘され、ハナから相手にしてもらえないかも。

He100は、あくまで実験機ととらえたほうが
いいように思います。

> それとも、空軍省(ナチ)の「政治的」横槍は実は正解! だったのでしょうか?

正解です。


2058 [2056] [2064]
Re:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
(99/10/17 17:16)

> 笑わせちゃいけない。あれは表面蒸気冷却を使った「ワンショット・ライター」だぞい。
えーと、それは機表にラジエーターが付いてる物ですか?それともガソリンを蒸発させて冷却液の変わりにする物ですか?
冷却用なら防漏ゴムを使うのもできないし、弱点ですね。
でもスピットの7.7だか92のでもそれほど危険だったのでしょうか?
> それとも、トレッドは広いとは言え、Bf109を凌ぐ小面積主翼。
> 着速の高さが指摘され、ハナから相手にしてもらえないかも。
Bf109より高いんですか?ハインケルは前作のとき「Bf109はただ飛ぶだけ」と言って着陸しにくさをけなしたことがあったんですが。あれはHe100に活かされてないのでしょうか。


2064 [2058] [2068]
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
SADA(99/10/18 12:27)

> えーと、それは機表にラジエーターが付いてる物ですか?それともガソリンを蒸発させて冷却液の変わりにする物ですか?

 機の表にラジエーターがついているなら、それは普通の液冷機では?:-P

 ガソリンを蒸発させたら危なくてしゃあないでんがな:-P

> でもスピットの7.7だか92のでもそれほど危険だったのでしょうか?

危険です。
http://www.top.or.jp/~ecm/hs/he100.htm
を参照のこと。とても軍用機には使えたもんじゃないことが分かるはず。

 このぐらいサーチエンジン使って自力で調べましょうよ。調べてわかんないなら、
はじめて質問すればいいだろうし。

InfoseekとExciteを
「表面蒸気冷却 航空機 He100」で調べて、
Exciteの方に見つかりましたよ。

> Bf109より高いんですか?ハインケルは前作のとき「Bf109はただ飛ぶだけ」と言って
>着陸しにくさをけなしたことがあったんですが。あれはHe100に活かされてないのでしょうか。

 その「飛ぶだけ」が採用されたのですから、却って躍起になったのではないでしょうか。
 WW2の戦闘機は機銃を相手に命中させるかどうかの勝負です。より速く、より鋭く曲がれ、
より撃たれづよくなければいけません。
 しかし、最も敵にさらす面積の大きい主翼こそが最大のウィークポイントであっては
防御力に極めて難有り、といわれてもしかたないでしょう。
 離着陸の難しさは、訓練で克服できるようならば問題とされないのです。
 F-4も、かぎられたエンジン出力の中、実用速度域において可能な限りの高性能機に
するべく低速域や高迎え角での起動がかなり犠牲にされています。
 それでもいいんです。訓練を積んだ人間が操縦するものですから。しかし、それでも
着陸が難しかったBf109。軍用機としての限界点に来ていたといえるでしょう。
 それよりも着陸速度が高くて、果してまともな着陸ができたかどうか・・・。


2068 [2064] [2069]
Re[3]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
(99/10/18 19:32)

>  機の表にラジエーターがついているなら、それは普通の液冷機では?:-P
これも主翼にラジエーターが付いているんだから機体表面なはず?


2069 [2068] [2070]
Re[4]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
SADA(99/10/18 20:21)

> これも主翼にラジエーターが付いているんだから機体表面なはず?
 違います。こいつは「とりたててラジエーターだぞってな形状」をしたものは
有りません。ラジエーターを「付けて」はいないんです。
 主翼そのものを「ラジエーターと化した」んです。だから、主翼が被弾すると圧力が
逃げてはいそれまでよ。
 逆に言えば、外にラジエーターという邪魔物が無い分空気抵抗が減って、速度を
稼げるのです。He100がMe109より速いのは、そういうインチキを使っているのも一因に
挙げられます。


2070 [2069] [2071]
Re[5]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
(99/10/18 20:57)

分かりました。ラジエーターが付いてるんで無くて主翼がラジエーターなんですね。
>  主翼そのものを「ラジエーターと化した」んです。だから、主翼が被弾すると圧力が
> 逃げてはいそれまでよ。
エンジン切った直後の車のボンネットの給水口を開けると危険って言われてるみたいに高圧だから危険なんですね。
しかし何で丸とかで評判高いのかな?
一式陸攻もそうだからかな?


2071 [2070] [2072]
評価は人それぞれ。
SADA(99/10/18 21:26)

> エンジン切った直後の車のボンネットの給水口を開けると危険って言われてるみたいに高圧だから危険なんですね。

それと、冷却液が出るわけだからエンジンが過熱するしね。

> しかし何で丸とかで評判高いのかな?
> 一式陸攻もそうだからかな?

 なんでHe100の引き合いに一式陸攻がでてくるのか理解不能ですが・・・。

 評価は人それぞれです。私なんか

・一式陸攻は「飛行機としては優秀、兵器としては失格(海軍の責任だけど)」と思ってますし・・・
・三式戦一型は秀作、二型で駄作化、五式で凡作に回復、と思ってますし・・・、
・ヘルキャットは防弾とそこそこの速度と、かなり良好な旋回性能をもった秀作と思ってますし・・・、
・モスキートほどではないにしても、ボーファイターはもっと高い評価を得ていいん
じゃないかと思ってますし・・・。

早く60年前の兵器に対する自分の価値観を確立しましょう。


2072 [2071] [2076]
Re:評価は人それぞれ。
(99/10/18 21:44)

>  なんでHe100の引き合いに一式陸攻がでてくるのか理解不能ですが・・・。
どちらも主翼に当ると危険だからですが?・・・


2076 [2072] [2081] [2082] [2089]
被弾に弱いだけではなく・・・
ささき(99/10/19 12:57)

>>  なんでHe100の引き合いに一式陸攻がでてくるのか理解不能ですが・・・。
> どちらも主翼に当ると危険だからですが?・・・
表面蒸気冷却の欠点は被弾に脆いだけではないです。
主翼内部に細いパイプが網の目のように這い回るわけですから、
生産整備が大変です。こういう細いパイプに高温高圧の蒸気を
流せば、被弾しなくたって腐食でそのうち漏れてきます。
ラジエターなら耐用年数を過ぎたらユニットごとゴッソリ交換
できますが、表面冷却は主翼と一体なのでそういう訳にはゆき
ません。網の目のように這い回るパイプを一本一本チェックして
漏れている箇所を探し、根気よく穴を塞がなければならないのです。

こんな機構が「武人の蛮用に耐える」兵器として不適切なことは
自明に思えますが、ハインケル博士の飛行機は往々にして生産・
整備性を軽視した傾向にありますね。その彼の最後の作が、
生産性を極度に追求した He162 だったというのは皮肉に思えます。


2081 [2076] なし
[投稿者削除]
まなかじ(99/10/19 22:13)

投稿者によって削除されました。(99/10/19 22:13)


2082 [2076] なし
Re:被弾に弱いだけではなく・・・
まなかじ(99/10/19 22:23)

> 表面蒸気冷却の欠点は被弾に脆いだけではないです。
> 主翼内部に細いパイプが網の目のように這い回るわけですから、
> 生産整備が大変です。こういう細いパイプに高温高圧の蒸気を
> 流せば、被弾しなくたって腐食でそのうち漏れてきます。
> ラジエターなら耐用年数を過ぎたらユニットごとゴッソリ交換
> できますが、表面冷却は主翼と一体なのでそういう訳にはゆき
> ません。網の目のように這い回るパイプを一本一本チェックして
> 漏れている箇所を探し、根気よく穴を塞がなければならないのです。
ドイツ人は、こういうの好きなのかも?
ヒッパー級だの駆逐艦だののボイラー、まさにこの記述そのまま当てはまりですね。
> 生産性を極度に追求した He162 だったというのは皮肉に思えます。
>
He162の設計にはハインケルは関与してたのでしょうか?
主務設計者はヘルテルでは? 楕円翼大好きなのも、ハインケルの、というよりギュンター兄弟の趣味かと思っていたのですが・・・。


2089 [2076] [2093]
Re:被弾に弱いだけではなく・・・
Schump(99/10/20 11:39)

> 表面蒸気冷却の欠点は被弾に脆いだけではないです。
> 主翼内部に細いパイプが網の目のように這い回るわけですから、
> 生産整備が大変です。

網の目、ではないです(無論外板下でパイプを編む、なんてことは想定しておられないでしょう。MC-72のように気流と平行に走る冷却液パイプを主翼面にたくさん貼る方式を言われていると推察します)。ハインケルの方式は主翼外板を二重にしてその間に蒸気を拡散させる方式(スーパーマリンS6B等。キ64も同じ。)です。ただし、どのみち穴を開けられたらアウト、普通の飛行機のように「パッチあてとけ」では蒸気漏れの惧れが大ですから、当該外板全とっかえ。戦場での整備性はゲロ悪です。そもそも二重外板を気密に作るのはどう考えても面倒です。
ついでに、ハインケル博士が「Me109はただ飛ぶだけ」と言ったのは、He100ではなく、He112との比較ではないでしょうか。


2093 [2089] なし
Re[2]:被弾に弱いだけではなく・・・
(99/10/20 14:43)

> ついでに、ハインケル博士が「Me109はただ飛ぶだけ」と言ったのは、He100ではなく、He112との比較ではないでしょうか。
丸に有りましたが112の時です。しかしそんなにポリシーが簡単に変わるんでしょうかね?


2063 [2056] [2065]
空のポルシェ博士は数々おれど・・・。
BUN(99/10/18 12:15)

>> それとも、空軍省(ナチ)の「政治的」横槍は実は正解! だったのでしょうか?
>
> 正解です。

そう、大正解だったと思います。
ナチス党から冷遇されていた、という伝説もありますが、ハインケル社の機体はHe177、にせよHe100にせよ、He162だっていわゆる迷機、珍機の類でしょう。
悲運の名機とされるHe219にしても、あの性能であえて夜戦専用機種を生産することが合理的かどうか検討の余地のある機体だったとも考えられます。
ドイツにはブローム・ウント・フォスという別格の大家がいるものの、ハインケルも立派な「空のポルシェ博士」だった疑いが濃いですな。


2065 [2063] [2075]
ハインケル博士は「不遇の人」
SADA(99/10/18 13:12)

> ナチス党から冷遇されていた、という伝説もありますが、ハインケル社の機体は
>He177、にせよHe100にせよ、He162だっていわゆる迷機、珍機の類でしょう。

 ハインケルの鼻がユダヤ人ぽかった・・・らしいです。それでいろいろと偏見・差別を
受けたようです。

 まともな腕を振るう場所を用意してもらえなかった、というのが本当のところでは。
(だから珍機が多くなるんだけど)

> 悲運の名機とされるHe219にしても、あの性能であえて夜戦専用機種を生産する
>ことが合理的かどうか検討の余地のある機体だったとも考えられます。

 モスキートに対して対抗できた機種が、He219とMe262夜戦しかないですから、Ju88
夜戦型の生産を減らしてでも・・・って生産会社が違うんだった(爆)
 でもあの当時、ハインケルって何を作ってたんでしょ。他社の凡作機をライセンス
生産するよりはHe219の生産にかかったほうが良かったかもしれません。

> ドイツにはブローム・ウント・フォスという別格の大家がいるものの、ハインケルも
>立派な「空のポルシェ博士」だった疑いが濃いですな。

ジェット・ロケットの先端動力にいち早く目を付け、実戦型のHe280もMe262より早く
手がけているんですから、やはり「不遇の人」としておきたいのですがね。


2075 [2065] なし
軍用機には向いてない人だった
ささき(99/10/19 12:44)

>> ナチス党から冷遇されていた、という伝説もありますが、ハインケル社の機体は
>>He177、にせよHe100にせよ、He162だっていわゆる迷機、珍機の類でしょう。
He111, He115 といった実用的な機体も作ってますが…He111 の楕円翼や右曲がりの
曲面キャノピーには「空のポルシェ」の執念が顔を覗かせますな。He111 を二機連結
した五発の怪機 He111Z に至っては何をか言わんや…。

>  ハインケルの鼻がユダヤ人ぽかった・・・らしいです。それでいろいろと偏見・差別を
> 受けたようです。
非ナチ党員だったことも不利要因だったらしいですね。対してメッサーシュミットは
熱烈なナチ党員で、空軍内部でもいろいろ顔が利いたようです。

>> 悲運の名機とされるHe219にしても、あの性能であえて夜戦専用機種を生産する
>>ことが合理的かどうか検討の余地のある機体だったとも考えられます。
>  モスキートに対して対抗できた機種が、He219とMe262夜戦しかないですから、Ju88
> 夜戦型の生産を減らしてでも・・・って生産会社が違うんだった(爆)
>  でもあの当時、ハインケルって何を作ってたんでしょ。他社の凡作機をライセンス
> 生産するよりはHe219の生産にかかったほうが良かったかもしれません。
手元の資料には「爆撃機の生産を優先させることが強いられた」とあります。
機種は不明ですが…突撃バカの総統閣下が、防御兵器である専用夜戦を
嫌ったという事情もありそうですね(でも、私は He219 の兵器としての適性に
ついては少々懐疑的ですが)。

>> ドイツにはブローム・ウント・フォスという別格の大家がいるものの、ハインケルも
>>立派な「空のポルシェ博士」だった疑いが濃いですな。
> ジェット・ロケットの先端動力にいち早く目を付け、実戦型のHe280もMe262より早く
> 手がけているんですから、やはり「不遇の人」としておきたいのですがね。
軍用機らしからぬ曲線デザインの He111/He112、実用機らしからぬギミック満載の
He100/He177 を見ると、タフな軍用機を作るより趣味のスポーツ機を作っていた
ほうが向いていた人だったのでは、と思えます。やっぱり「空のポルシェ」だと
思うのですがねぇ。良くも悪くも。


2073 [2056] [2074]
Re:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
まなかじ(99/10/18 21:57)

確か、表面蒸気冷却をやめた試作機もありましたよね?
MPMの(昔のレベルのも)He100のキット、いかにも面積不足でオーバーヒートしそうですが、一応胴体下面にラジエータはついてます。
それとも、アレって、もしかして主翼の補助?


2074 [2073] [2078]
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
SADA(99/10/18 22:16)

> 確か、表面蒸気冷却をやめた試作機もありましたよね?

あったの・・・かなぁ・・・?ただ、この1年前もハインケル博士はやはり表面蒸気冷却の
機体を作っています。それについては後述します。

> MPMの(昔のレベルのも)He100のキット、いかにも面積不足でオーバーヒートしそうですが、一応胴体下面にラジエータはついてます。
> それとも、アレって、もしかして主翼の補助?

だと思います。この1年前、ハインケル博士は表面蒸気冷却のゲテモノ偵察爆撃機を
試作しています。それが景雲の原案として名高いHe119で、今日職場に持ち込んだ(爆)
資料(WW2軍用機ハンドブック・ドイツ編)によりますと、低速時は引き込み式ラジエーター
併用、と書いてあるんですな。果して、あなたの組み上げたHe100、ラジエーターの造形は
どうなっているか。引き込めそうなら、
きっとその形はHe119から引き継いだ引き込み式でしょう。

 He100の量産型、D-1の写真も同資料に載っているんですが、ラジエーターの部分が
カクカクと直線的で、いかにも「引き込みま〜す」という形をしてるんですが。
 多分、引き上げると腹部と面一になるのでしょう。


2078 [2074] なし
Re[3]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
山賊改(99/10/19 13:23)

> カクカクと直線的で、いかにも「引き込みま〜す」という形をしてるんですが。
>  多分、引き上げると腹部と面一になるのでしょう。
離陸・上昇中は表面冷却器だけでは放熱量が不足するので引き込み式のラジエターを追加した、というのを読んだ事があります。
で、ラジエターを追加する前はどうだったかのかというと、多分盛大に蒸気を噴き出していたんじゃないかと思います。
キ−64もかなり蒸気を吹いていたらしいですし。


2077 [2056] [2080] [2083] [2091]
Re:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
山賊改(99/10/19 13:14)

> 笑わせちゃいけない。あれは表面蒸気冷却を使った「ワンショット・ライター」だぞい。
蒸気冷却方式は通常のラジエター方式よりは安全だという見方もあります。
蒸気冷却の場合、冷却器に流れるのは蒸気だけなので被弾した場合でも直に冷却液が無くなるわけではないからです。
しかし、そうは言ってもラジエターの様に装甲を
施す訳にはいかないのでやはり実戦向きでは無いとは思います。
更に、冷却器の中を流れるのが水蒸気なので気温が氷点下になる地域(季節)での運用はほぼ不可能なので、ドイツ本国内での運用を考えた場合冬季に戦力にならない物が主力戦闘機になる事はないと思います。


2080 [2077] なし
ハインケル先生・・・。
まなかじ(99/10/19 22:12)

あわわ、やっぱり予備ラジエータだったのですか。
He100の表面蒸気冷却に関しては、ソ連の飛行機屋の親分格・ヤコブレフの著書でけちょんけちょんにけなされていたので知らない話ではなかったのですが。
しかし、篤と考えてみれば、ハインケル先生がヤケになって勝手にやったこととはいえ、ソ連に試作機を売り飛ばしてもゲシュタポに捕まらなかったことからすれば、やっぱりHe100って、大した飛行機じゃなかったんですよねぇ。少なくとも、軍用機としては。
う〜む、しまった。


2083 [2077] [2084] [2088]
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
(99/10/20 04:35)

>> 笑わせちゃいけない。あれは表面蒸気冷却を使った「ワンショット・ライター」だぞい。
これを読んで主翼にガソリン這わせると思ってしまいました。
> 蒸気冷却の場合、冷却器に流れるのは蒸気だけなので被弾した場合でも直に冷却液が無くなるわけではないからです。
でも液が残っても循環力が無くなってしまうのでは?空気漏れするし。
思いつきですが、空気ボートの如く独立回路にすればどうだったでしょう?(成ってるのかな)どうせ取替えできないんだからあえて複雑にしてもいいと思いますが。
> 更に、冷却器の中を流れるのが水蒸気なので気温が氷点下になる地域(季節)での運用はほぼ不可能なので、ドイツ本国内での運用を考えた場合冬季に戦力にならない物が主力戦闘機になる事はないと思います。
うーん、不凍液はダメなんでしょうか。そんなに寒いなら冷却力が少し落ちても・・・いや、あえて水が使われてるんだからそれなりの理由があったんでしょうね。


2084 [2083] [2085] [2087]
夢の冷却システム?
ささき(99/10/20 10:23)

> 思いつきですが、空気ボートの如く独立回路にすればどうだったでしょう?(成ってるのかな)どうせ取替えできないんだからあえて複雑にしてもいいと思いますが。
V12の右バンクと左バンクを別の冷却系にするとか?
でもクランク軸は一本だから、どこかのシリンダが
焼き付いたらエンジンは止まる公算が大ですよ。
直列6気筒エンジンを二基ギヤ結合して、片側が
焼き付いてもクラッチで切り離せば残った一基で
帰ってこれる、というのなら別ですが、こんな
キチ○イ・メカを導入したらますます非実用的に
なることは目に見えてます。
(しかしハインケルは本気でやりかねないな...^^;)

> > 更に、冷却器の中を流れるのが水蒸気なので気温が氷点下になる地域(季節)での運用はほぼ不可能なので、ドイツ本国内での運用を考えた場合冬季に戦力にならない物が主力戦闘機になる事はないと思います。
> うーん、不凍液はダメなんでしょうか。そんなに寒いなら冷却力が少し落ちても・・・いや、あえて水が使われてるんだからそれなりの理由があったんでしょうね。
「蒸気」冷却ですから蒸発させなきゃ駄目です。不凍液なんか
混ぜたら一発でパイプが詰まってしまうでしょう。


2085 [2084] [2086]
Re:夢の冷却システム?
(99/10/20 10:59)

> 「蒸気」冷却ですから蒸発させなきゃ駄目です。不凍液なんか
> 混ぜたら一発でパイプが詰まってしまうでしょう。
不凍液は普通水に何かを添加するのだから蒸発時に固体が残るんですね。
元から凝固点の低い液体って無いのでしょうか。


2086 [2085] なし
Re[2]:夢の冷却システム?
かっぱぎ(99/10/20 11:19)


> 不凍液は普通水に何かを添加するのだから蒸発時に固体が残るんですね。
> 元から凝固点の低い液体って無いのでしょうか。

水を使うのは科学的に安定していて、しかも安価だからですよね?元から凝固点が低い液体はあるでしょうが、アルコールとかそれこそ火が点いたら一瞬で火だるまになりそうなものが多いですし、恐らくコスト的にも引き合わないでしょう。


2087 [2084] [2090]
Re:夢の冷却システム?
(99/10/20 11:30)

> V12の右バンクと左バンクを別の冷却系にするとか?
> でもクランク軸は一本だから、どこかのシリンダが
> 焼き付いたらエンジンは止まる公算が大ですよ。
> 直列6気筒エンジンを二基ギヤ結合して、片側が
> 焼き付いてもクラッチで切り離せば残った一基で
> 帰ってこれる、というのなら別ですが、こんな
> キチ○イ・メカを導入したらますます非実用的に
> なることは目に見えてます。
現代の技術では冷却が止まった気筒にガソリンを送らないとか可能なのでしょうか。
>(しかしハインケルは本気でやりかねないな...^^;)
やっぱり空のポルシェと見るべきかな?


2090 [2087] なし
Re[2]:夢の冷却システム?
山賊改(99/10/20 11:52)

> 現代の技術では冷却が止まった気筒にガソリンを送らないとか可能なのでしょうか。
少し違いますが、キャデラックの「ノーススター」エンジン(V8)は冷却液が無くなっても一定間隔で燃焼させるバンクを切り替えてある程度の距離を自走出来るようになってるそうです。
これは多分点火カットだと思うのですが、電子式燃料噴射であればインジェクターの動作を止めれば良いのですから簡単だと思います。
問題は冷却が止まった事をどうやって正確に検出するかでしょうね。
誤動作すると迷惑この上ないです。


2088 [2083] なし
Re[3]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
山賊改(99/10/20 11:32)

> これを読んで主翼にガソリン這わせると思ってしまいました。
随分昔の話ですがラジコン飛行機に水冷エンジンを積んで冷却は燃料(アルコール)で行っているのを雑誌で見た事があります。
ポンプは無くてキャブレターで気化(霧化)する量だけで循環(一方通行ですけど)させてました。
実際に問題無く飛んでたらしいのですが、よくベーパーロックを起こさなかったものです。


2091 [2077] なし
Re[2]:ドイツのライター( ̄〜 ̄)
SADA(99/10/20 12:16)

> 蒸気冷却方式は通常のラジエター方式よりは安全だという見方もあります。
> 蒸気冷却の場合、冷却器に流れるのは蒸気だけなので被弾した場合でも直に冷却液が無くなるわけではないからです。

 あれま、そうなのですか。液冷エンジン機=冷却系に穴が空いたらそれまで、
という単純な認識でいました。

> しかし、そうは言ってもラジエターの様に装甲を
> 施す訳にはいかないのでやはり実戦向きでは無いとは思います。

 そのうえ、主翼というのは面積がでかいですから弾も食いやすい。かといって主翼に
まともな装甲を施したら重くて飛べなくなるし^^;;
 軍用機、それも前線で作戦する戦闘機、攻撃機といった機体には、「弾を食ったらどう
するか」という配慮がやはり必要で、それに対する回答を持たない機体はたとえ採用
されても情けない結末が待っているのですね。
(零戦とF6Fのキルレシオは19.1対1だそうな・・・。)


2105 [2055] [2106]
偵察機なら・・・?
(99/10/23 06:04)

もしこれを偵察機にしたら活躍したであろうと思ったんですが・・・
考えてみれば「被弾しにくい」「高速が要求される」は偵察機向きですしね。


2106 [2105] [2107]
整備性さえ解決すれば、あるいは…
ささき(99/10/23 11:25)

> もしこれを偵察機にしたら活躍したであろうと思ったんですが・・・
> 考えてみれば「被弾しにくい」「高速が要求される」は偵察機向きですしね。
SADAさんも言及されてますが、ハインケルは 1937 年頃に双子エンジン+表面
冷却を採用した偵察爆撃機 He119 を試作しています。He111 を単発(実は双発
だけど)にしたような抜群にスリムな飛行機ですが、機首先端の段なし風防を
軸が貫通して巨大な四枚ペラを回すという異形の機体でもあります。

胃袋1/3さんの「架空機のような実在機」に写真があります。
http://www.platon.co.jp/~vought/kakuki/jitukak/jik_do.htm

He119 は凝ったギミックを注ぎ込んだだけあって、600Km/h 近い最高速度を
達成しました。1937 年といえば陸軍キ-15 97 司偵が 500Km/h 台で「抜群の
高速機」の評価を得ていた頃ですから、600Km/h という値のインパクトが
知れます。た・だ・し。例によって例の如く凝りすぎたギミックはトラブルが
続出し、実戦機として全く不適当と判断され不採用に至っています。

まぁ He119 のことは置いておいて、He100 に話を戻しましょう。表面冷却が
額面通りに働き、整備も何とかこなしたとして He100 は偵察機になり得るで
しょうか?
表面冷却を採用することで飛躍的に速度が向上し、敵戦闘機の追尾を受けない
ほどの高速が実現できるなら意味があるでしょう。整備は大変ですが偵察機は
爆撃機や戦闘機ほど大量に使用される機材でもなし、現にドイツ空軍は
超高々度偵察機 Ju86R など運用の難しい機材すら実戦投入しています。

He100 は 1938 年の時点で 668Km/h という速度を達成しています。
米軍の P-38F が 628Km/h、英軍のモスキート FB.IV が 611Km/h ですから、
敵戦闘機を振り切って飛ぶには充分な速度に思えます。後続距離はわずか
900Km と短いですが、ドイツ機ではこれが相場でしょう。Bf109 が 600Km,
Fw190 が 800Km(どちらも増槽未使用)でそれなりに戦術偵察任務をこなして
ますから。

ただし、わざわざ専用のラインを引いて生産し、難しい機構をこなせる整備員を
教育して、特殊な予備部品を前線まで流通させる意義があるほど有利な速度差
となり得るかどうかはちと疑問です。


2107 [2106] [2108]
1938 年欧州戦線に高速偵察専用機は必要?
ささき(99/10/23 15:30)

> 表面冷却を採用することで飛躍的に速度が向上し、敵戦闘機の追尾を受けない
> ほどの高速が実現できるなら意味があるでしょう。
>
・・・と思ったんですが、よく考えたらドイツの状況はわが国とずいぶん違います。
 常に速度とパワーに優る米軍機を相手にしていた日本は多少の生産性低下を忍んでも
高速の偵察専用機を作る必要がありましたが、ドイツの場合は 1942 年頃まで
Bf109 や Fw190 が戦場において常に速度的優位を保っていました。ポーランドや
オランダの二流戦闘機、時代遅れの P-40 やハリケーンや MS406 が相手だった頃に、
速度が速いというだけでわざわざ生産・整備の難しい He100 を採用する理由はないと
思います。
 1942 年を過ぎて戦場に P-51 やタイフーンが出現すると Bf109 や Fw190 の優位性は
失われてきますが、この頃に He100 なんか持ち出しても追いつかれてしまいます。
表面冷却などという姑息な手段ではなくもっと革新的なテクノロジー…つまりジェット
推進の Me262 や Ar234 ほどの優位性がなくては、速度のみを武器として強行偵察を
かけることなどできません。そういう意味では、1940 年の He280 もタイミングが
悪かったのかも知れませんね…Bf109G や Fw190A で当分やってゆけると思っている
空軍首脳部に、ただ速いだけが取り柄の鈍重・低信頼性・短エンジン寿命のジェット機を
見せても「何に使うの、それ?」てな反応だったのでしょう。

He100 は凝りすぎた設計もさることながら、生まれる時代を間違えた飛行機だったのかも
知れません。


2108 [2107] なし
Re:1938 年欧州戦線に高速偵察専用機は必要?
(99/10/23 16:54)

> 時代遅れの P-40 やハリケーンや MS406 が相手だった頃に、
そう言えばJu86も高高度偵察機として活躍していたんですよね。
精密偵察できなくても撃墜困難だったし、日本と違って戦用機は要らない状況だったんですね。


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