衝撃降下90度!実現可能か? : 松平(01/1/29 17:52)
無理でしょう。 : SADA(01/1/29 18:04)
Re:無理でしょう。 : たかつかさ(01/1/29 18:46)
あれ?過去に「どっち」では・・・ : SADA(01/1/29 19:26)
Re:あれ?過去に「どっち」では・・・ : たかつかさ(01/1/29 20:29)
技術的な壁だったのですね・・・ : SADA(01/1/29 20:39)
Re:技術的な壁だったのですね・・・ : たかつかさ(01/1/29 21:00)
Re[2]:技術的な壁だったのですね・・・ : ガンヘッド(01/1/30 00:24)
Re[3]:技術的な壁だったのですね・・・ : たかつかさ(01/1/30 02:12)
Re:無理でしょう。 : 松平(01/1/30 00:43)
物語からあたってみると… : ごるぴゐ(01/1/30 00:08)
Re:物語からあたってみると… : 松平(01/1/30 00:55)
Re:物語からあたってみると… : たかつかさ(01/1/30 02:10)
Re[2]:物語からあたってみると… : ごるぴゐ(01/1/30 05:09)
Re[2]:物語からあたってみると… : たかつかさ(01/1/30 13:21)
ザ・ライトスタッフ : ささき(01/1/30 03:25)
Re:ザ・ライトスタッフ : 便利少尉(01/1/30 15:32)
訂正多謝 : ささき(01/1/30 15:42)
ライトスタッフ : 便利少尉(01/1/30 23:31)
ライトスタッフ : エリアルール(01/1/31 19:20)


4590 Root [4591] [4601]
衝撃降下90度!実現可能か?
松平(01/1/29 17:52)

こんにちは 松平です。Q&Aの飛行機のボードに投稿したのですが、
こちらのほうが適切と指摘されましたので場所替えです。よろしければお付き合いください。

最近、(あまりマニアではない)友人と、「衝撃降下90度」のごとく
レシプロ戦闘機をパワーダイブさせて音速を超ええるか?という議論をしています。
わたしは
・水平飛行とおなじで、ある速度(時速850キロかそこら)を超えるとプロペラ
の効率の問題で加速が得られない。あとは自由落下するのみなので音速を超える
前に地面に激突するのではないか?

・そもそも上記において、自由落下うんぬんの前にある速度領域からはプロペラ
はかえって負荷になりえないか?かといって停止させてオールフェザリングさせ
たらいいものなのか?

・当時の飛行機の強度では翼のフラッターなどで空中分解するのではないか?

と考え「否である」と思っていますが、件の友人においては納得しません。

諸賢のご意見はいかがでしょうか?
・高度は1万メートルから。
・降下方法は任意
・生還は期し得なくてもよい。
・WW2当時の各国陸海軍保有機、計画機のいずれでもよい。
・ただしレシプロエンジンのプロペラ機に限定する。

上記の条件で音速を突破しえますでしょうか?
私は「無理」に100ルーブルです(笑)

#ただし、現在の技術で予算を度外視すれば「音速突破可能なレシプロエンジンのプロペラ機」は
#私は実現可能だと考えています。


4591 [4590] [4593] [4605]
無理でしょう。
SADA(01/1/29 18:04)


> 諸賢のご意見はいかがでしょうか?
> ・高度は1万メートルから。
> ・降下方法は任意
> ・生還は期し得なくてもよい。
> ・WW2当時の各国陸海軍保有機、計画機のいずれでもよ

> ・ただしレシプロエンジンのプロペラ機に限定する。

 下記のサイトに性能推算の方法が載っています。
 その納得しない友人に挑戦させてみて下さい。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~futureAF/index.html

 WW2で最も高いマッハ数を達成した部類である
P-51でも、マッハ0.7程度ですから・・・。


4593 [4591] [4594]
Re:無理でしょう。
たかつかさ(01/1/29 18:46)

>  下記のサイトに性能推算の方法が載っています。
>  その納得しない友人に挑戦させてみて下さい。
>
> http://www2s.biglobe.ne.jp/~futureAF/index.html

ああ、いきなり模範回答が^^;

WW2戦闘機については同意しますが、
しかし「現代技術の粋を集めた超音速レシプロ機」に
ついては
否定しません。
っていうか、いつか誰かがやってのけるでしょう。

個人的には超音速翼断面形をもった固定ピッチ
小直径プロペラを極端に細い胴体に組み合わせれば
充分イケると思います。

離陸するのが大変でしょうし、飛行場周辺の
騒音公害もトンデモないレベルになるでしょうけど……。

>
>  WW2で最も高いマッハ数を達成した部類である
> P-51でも、マッハ0.7程度ですから・・・。
>


4594 [4593] [4595]
あれ?過去に「どっち」では・・・
SADA(01/1/29 19:26)

> しかし「現代技術の粋を集めた超音速レシプロ機」に
> ついては
> 否定しません。
> っていうか、いつか誰かがやってのけるでしょう。

過去に「どっち」ではたかつかささんから
「レシプロでは重量過大、馬力過小で神様が
『うむ、足りぬ』と不許可になさいます」と
いう回答をもらってますが・・・(^^;;


4595 [4594] [4596]
Re:あれ?過去に「どっち」では・・・
たかつかさ(01/1/29 20:29)

>> しかし「現代技術の粋を集めた超音速レシプロ機」に
>> ついては
>> 否定しません。
>> っていうか、いつか誰かがやってのけるでしょう。
>
> 過去に「どっち」ではたかつかささんから
> 「レシプロでは重量過大、馬力過小で神様が
> 『うむ、足りぬ』と不許可になさいます」と
> いう回答をもらってますが・・・(^^;;
>
ですから「いつの日か」と書いたのです。
現行のレシプロエンジンでは、それがたとえ
リノ・エアレース対応チューンの品物でも
無理でしょう。
F−1エンジン並みの品物を開発しないと
ならないと思います。


4596 [4595] [4597]
技術的な壁だったのですね・・・
SADA(01/1/29 20:39)

> ですから「いつの日か」と書いたのです。
> 現行のレシプロエンジンでは、それがたとえ
> リノ・エアレース対応チューンの品物でも
> 無理でしょう。
> F−1エンジン並みの品物を開発しないと
> ならないと思います。

 そういうことでしたか。経済面の困難がこの挑戦を阻んでしまい、技術的にはクリアされて
いると読んでしまいました。
 技術面でもまだ困難なのですね・・・。


4597 [4596] [4602]
Re:技術的な壁だったのですね・・・
たかつかさ(01/1/29 21:00)

>  そういうことでしたか。経済面の困難が
>この挑戦を阻んでしまい、技術的にはクリアされて
> いると読んでしまいました。
>  技術面でもまだ困難なのですね・・・。
と、思います。
仮にマーリンかグリフォンを搭載しても音速を超えようと言うときに得られる
プロペラ推力は200kgfを切るでしょうし、
エンジン外形ぎりぎりに胴体を設定しても
胴体の形状抵抗だけで400kgfを越えると
思います。
ターボプロップでも難しいと考えています。
(超音速ターボファンの場合、ファンシュラウド内流速は
音速を切っていますので適用できません)


4602 [4597] [4611]
Re[2]:技術的な壁だったのですね・・・
ガンヘッド(01/1/30 00:24)

> ターボプロップでも難しいと考えています。
> (超音速ターボファンの場合、ファンシュラウド内流速は
> 音速を切っていますので適用できません)
>
震電みたいな格好で小径翼二重反転プロペラのダクテッドファン機ならどうですか?


4611 [4602] なし
Re[3]:技術的な壁だったのですね・・・
たかつかさ(01/1/30 02:12)

>> ターボプロップでも難しいと考えています。
>> (超音速ターボファンの場合、ファンシュラウド内流速は
>> 音速を切っていますので適用できません)
>>
> 震電みたいな格好で小径翼二重反転プロペラのダクテッドファン機ならどうですか?

問題はその場合、シュラウド内面に働く推力があるので
プロペラ推進として記録を認めてもらえないことでしょうね^^;


4605 [4591] なし
Re:無理でしょう。
松平(01/1/30 00:43)

こんにちは 松平です

>  下記のサイトに性能推算の方法が載っています。
>  その納得しない友人に挑戦させてみて下さい。

さっそく挑戦してみます。といいつつ、こりゃ難解ですね。
とりあえず私が自分で挑戦して理論武装すべきですね。



4601 [4590] [4606] [4610] [4613]
物語からあたってみると…
ごるぴゐ(01/1/30 00:08)

理論的なところは、早々と出てしまったようなので、記録から。

碇義朗著「戦闘機入門」広済堂出版 第五版の
裏表紙に「初の音速は一九四〇年P38の連続急降下テスト」とかかれています。

で、同書の該当部分を捜してみると「63 音速の壁を破った急降下テスト」(p202-203)に
「最初にこの経験をしたのは太平洋戦争開始の前年である一九四〇年に、当時の最新鋭双発戦闘機ロッキードP38による連続急降下テストの際であった。空軍テストパイロットのギルキー大佐は、急降下中機体に突然激しいバフェッティング(ばたつき)と振動が発生して舵がきかなくなるという恐ろしい状態からかろうじて回復し生還したが、後に同じテストをやったロッキード社のテストパイロットは急降下から回復できずに墜落死した。」

音の壁にぶち当たったことだけは書いてますが、
突破したことまではわかりませんね…

「戦後のイギリス航空映画にスピットファイヤー戦闘機が急降下テスト中に同じ現象にぶつかって操縦不能となり、パイロットが死んでその同僚がこのナゾを解明するため同じテストを試みるというものであった」(前出)

「衝撃降下90度」の元ネタと考えられる話ですね…

日本でも「飛燕」で同じテストがなされています。

本当に音速を超えられたのかは別として、この辺の所はいろいろ物語があるようですから、どなたかフォローお願いいたします。


4606 [4601] なし
Re:物語からあたってみると…
松平(01/1/30 00:55)

こんにちは 松平です

> 碇義朗著「戦闘機入門」広済堂出版 第五版の
> 裏表紙に「初の音速は一九四〇年P38の連続急降下テスト」とかかれています。

元記事にも書いたのですが、わたしの根本的な疑問としては、たとえエンジン全開でまっさかさまに
突っ込んでも、結局プロペラがついているのであればある領域をこえるとそれは抵抗として振舞うのではないか?
というのがあります。

それは当然加速を損なうでしょうし、おそらくは振動などの要因となり機体を破壊するのではないかと思ってます。

くだんの書籍は読んでいないのですが、このあたりいかがなものでしょうか?

そもそも高度1万メートルから物体を自由落下させたら地上にたどり着くころに音速を超えるのか?
たとえばそれ以前に時速700キロまで加速していたとしたら。
・・・って計算したらいいんですよね・・・


4610 [4601] [4614] [4615]
Re:物語からあたってみると…
たかつかさ(01/1/30 02:10)

> 理論的なところは、早々と出てしまったようなので、記録から。
>
> 碇義朗著「戦闘機入門」広済堂出版 第五版の
> 裏表紙に「初の音速は一九四〇年P38の連続急降下テスト」とかかれています。
音速突破は間違い無く、していません。
碇氏がそれを判断できないとは思えませんが、
裏表紙の文章は碇氏本人の書かれたものでしょうか?

飛燕についても土井技師自身がかつて否定なさっています。


4614 [4610] なし
Re[2]:物語からあたってみると…
ごるぴゐ(01/1/30 05:09)

>音速突破は間違い無く、していません。
>碇氏がそれを判断できないとは思えませんが、
>裏表紙の文章は碇氏本人の書かれたものでしょう>か?

本文から察するに、これは碇氏の文章ではないでしょう。


4615 [4610] なし
Re[2]:物語からあたってみると…
たかつかさ(01/1/30 13:21)


> 飛燕についても土井技師自身がかつて否定なさっています。
>
http://www.people.or.jp/~hornets80/report/doi.htm#4
これです。

ただ、後にご自身の著書で「降下で音速を超えた事例もあると聞いている」と書かれたのは
土井先生ご自身の名声を汚されたな、と思います。
ご本人の知らないところで書き足されたものであろうかとも思っていますが……。


4613 [4601] [4616]
ザ・ライトスタッフ
ささき(01/1/30 03:25)

> 音の壁にぶち当たったことだけは書いてますが、
> 突破したことまではわかりませんね…
いわゆるコンプレッション、圧縮現象ですね。これは超音速ではなく、音速を
超える前の遷音速状態(機体表面の気流が部分的に音速を超えた状態)で発生
する現象です。ですから「ある速度を超えると急にバフェッティングが止まった」
という記述がない以上、機体は音速を超えていないと思います。

> 「戦後のイギリス航空映画にスピットファイヤー戦闘機が急降下テスト中に同じ現象にぶつかって操縦不能となり、パイロットが死んでその同僚がこのナゾを解明するため同じテストを試みるというものであった」(前出)
>
> 「衝撃降下90度」の元ネタと考えられる話ですね…
映画「ザ・ライトスタッフ」の冒頭に出てくるエピソードだと思います。
私はこの映画を見たことはないのですが、聞く話によると劇中では操縦桿を
引けば引くほど降下角が深まり、機転を利かせたパイロットが操縦桿を押す
ことで降下から抜け命拾いするという演出になっていたそうです。理論上は
剛性不足による昇降舵の逆効き(エレベーター・リバース)ですが、これが
実際に起きた話かどうかは疑問です。
この映画の筋はあまりに印象的だったため、X−1で実際に音速を突破した
チャック・イエーガー氏はその後何度も「音速突破の秘訣は操縦桿を押す
ことだったんですか?」と聞かれて憂鬱になったそうです(^^;)
>


4616 [4613] [4617]
Re:ザ・ライトスタッフ
便利少尉(01/1/30 15:32)

>> 「戦後のイギリス航空映画にスピットファイヤー戦闘機が急降下テスト中に同じ現象にぶつかって操縦不能となり、パイロットが死んでその同僚がこのナゾを解明するため同じテストを試みるというものであった」(前出)
>>
>> 「衝撃降下90度」の元ネタと考えられる話ですね…
> 映画「ザ・ライトスタッフ」の冒頭に出てくるエピソードだと思います。
> 私はこの映画を見たことはないのですが、聞く話によると劇中では操縦桿を
> 引けば引くほど降下角が深まり、機転を利かせたパイロットが操縦桿を押す
> ことで降下から抜け命拾いするという演出になっていたそうです。理論上は
> 剛性不足による昇降舵の逆効き(エレベーター・リバース)ですが、これが
> 実際に起きた話かどうかは疑問です。
> この映画の筋はあまりに印象的だったため、X−1で実際に音速を突破した
> チャック・イエーガー氏はその後何度も「音速突破の秘訣は操縦桿を押す
> ことだったんですか?」と聞かれて憂鬱になったそうです(^^;)
 その映画は「ライトスタッフ」ではなくて、
「超音ジェット機」です。


4617 [4616] [4622]
訂正多謝
ささき(01/1/30 15:42)

>  その映画は「ライトスタッフ」ではなくて、
> 「超音ジェット機」です。
訂正感謝です。
頭の中で「ジェット・パイロット」「超音ジェット機」「ザ・ライトスタッフ」のイメージが混同しているようです(しかも、どれも観たことがない^_^;)


4622 [4617] [4630]
ライトスタッフ
便利少尉(01/1/30 23:31)

 映画の邦題はザの付かない「ライトスタッフ」のようですね(ナカグロ・もなし)。
この映画にも重大な問題はいくらもあって、考証ミスなのか、
確信犯的な嘘なのかは分かりませんが、冒頭でX-1実験機が墜落します。
実際には墜落事故で失われたX-1はないはず。


4630 [4622] なし
ライトスタッフ
エリアルール(01/1/31 19:20)

>  映画の邦題はザの付かない「ライトスタッフ」のようですね(ナカグロ・もなし)。
> この映画にも重大な問題はいくらもあって、考証ミスなのか、
> 確信犯的な嘘なのかは分かりませんが、冒頭でX-1実験機が墜落します。
> 実際には墜落事故で失われたX-1はないはず。
>

しかしこの映画の最大の問題は、
「訴えられる心配がなければ音楽パクッていいのかよ問題」
に尽きるかと。



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