陸軍省と海軍省の統合 : 原田(01/6/17 01:11)
Re:陸軍省と海軍省の統合 : アリエフ(01/6/17 11:58)
Re[2]:陸軍省と海軍省の統合 : 原田(01/6/19 02:33)


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陸軍省と海軍省の統合
原田(01/6/17 01:11)

陸軍省と海軍省の統合はどれくらいの現実可能性があったのでしょう? サイパン陥落のあとこの議論がにわかに活発化していますがはたしてどの程度真剣に議論された案だったのか?

木戸幸一、高木惣吉などの関係の資料をあたると海軍力がほとんどなくなった海軍を陸軍が吸収し資材を独占しようとした陰謀のようにかかれ、海軍の方では相手にしていなかったようです。 陸軍の佐官クラスではかなり突っ込んだ議論がなされたようです。
陸軍は、はたしてそこまで省益ばかりにとらわれていたのか? 統合によってどのようなことがおきる可能性があったのか? この事を議論してもらえるとありがたいです。
自分は統合とまでいかなくても正確な情報の交換をするようなものがあればルソン決戦がレイテ決戦になるようなことはなかったと思っているので
。 
もっと進めば航空機の機種統合かな。疾風か紫電改のどちらかがなくなるような。


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Re:陸軍省と海軍省の統合
アリエフ(01/6/17 11:58)

兵器開発や兵站の統一的運用程度のレベルならともかく、陸軍省と海軍省を統合し、参謀本部・軍令部も含めた「国防省」にするような組織の大幅改編は、当時の政治的状況からして難しかったと思います。
これには、軍だけでなく内閣や元老も含めた派閥争いが絡んでいるわけです。外務省の東郷や元老の木戸等を含み、それに海軍が加わる勢力と親陸軍派の勢力とが、ダレス工作等の終戦工作巡っても疑心暗擬していたわけで(ちなみに陸軍も独自のルートで終戦工作をやっている)、御指摘の高木、木戸等の主張も、そうした陸軍に対する不信感が原因です。終戦工作も、陸海軍がばらばらに行い、相互の連絡が十分取れていなかった位ですし、陸軍参謀本部と海軍軍令部の一体化もできなかった。要するに、私は、特に陸軍将校があまりにも中央政界に深入りし過ぎたことが、こうした派閥争いを招く原因だったと思うんですがね。


5737 [5732] なし
Re[2]:陸軍省と海軍省の統合
原田(01/6/19 02:33)

アリエフさんへ、まず論点をあいまいにしてしまったことについて謝りたいと思います。 自分が主に議論して欲しかったことは陸海軍省が統合してどういうことが起きた可能性があったのかということで、できる、できないという話はそれほど興味ありません。 できないという可能性の方が多いに決まっているので(^^) ただ宇垣-米内とかだったらある程度できたのでは、というできる可能性の議論は興味あります。 そして統合というのは部分的な統合も含むことをいったつもりでした。もちろん兵器開発や兵站の統一的運用程度の統合も含む。 自分としては、統合してほしかったもののトップは、報道関係。互いの戦果の真相を報告する部会をつくること。それぞれが報道部の発表しかしれないというのは異常過ぎると思うので。 東条はそれをしようとして失敗してますが。
そしておきた統合の可能性の例として陸海の航空統合の話では、陸軍からの発案で青木喬大佐が中心になった統合案、(昭和17年末に山本五十六大将に潰されたといわれる)海軍側からではアルミニウム論争の元になった案を軍令部作戦課主任部員佐薙さだむが昭和18年8月頃に発案しているのでまったく可能性はゼロだとはかんがえてません。
>陸軍将校があまりにも中央政界に深入りし過ぎたことが、こうした派閥争いを招く原因だったと思うんですがね。
自分は東条が無茶やったおかげでかなり下克上はなくなったと思っているのであえて戦争後半を選んだつもりなんですが・・・。 主だったとこが結構前線、予備役いってるし。
やっぱかわってないかな(−−;)


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