22000記念

これって国辱モノ?


 「航空朝日」昭和19年1月号の記事である。

 FW190
 メッサーシュミットMe109に代って、暴虐なる米英機を邀撃大量撃墜破し、或は爆弾を抱いて戦闘爆撃機として奮迅健闘をつづけるドイツ新鋭戦闘機フォッケ・ウルフ190の勇姿

 以下そのページである。

 ドイツ機と云うものも、どこかしら勇ましさがにじみ出ているようで、なかなか格好良いものである。が、この機体に付けられた国籍マークは…??

 どうみても、偉大なる第三帝国の鉄十字ではない。この当時斯様な国籍標識を付けている航空機と云えば、大英帝国が思い当たる。
 イギリスは、「暴虐なる米英」の「英」に他ならず、早い話が日独ともに不倶戴天の敵として唾棄してはばからない国家ではなかったか?

 例えば、米国に捕獲された零戦の写真を「我が帝国が誇る海軍新鋭戦闘機」と称して雑誌に掲載した間抜けな編集者がいれば、彼は即時徴兵されてしまうに違いないし、そもそも情報局が黙ってはおるまい。


 ドイツ大使館からクレームが付いた、と云う話は聞かないが、嫌みの一つは云ったに違いない。困ったものである。

 とは云え、FW190自身に罪は無いことは云うまでもないだろう。


 *本文では「英国だ!」とあえて断定したが、もちろん同様の国籍マークを持つ、フランス軍仕様と云う可能性も否定は出来ない。しかしフランスの可能性を前面に押し出すと、ネタとしての面白味が死んでしまうので、卑怯にも欄外で補足する次第である。読者諸賢にあらせられては、寛大なる処置を望む。

原図がカラーだったら確実なんですけどね…