参考:新宿の場合

 おなじみスタジオアルタ前。交差点の範囲が、赤円の範囲にあたる。つまり、爆風の危害範囲と云うわけだ。人が少ないのは、別に新宿が田舎だから、と云うわけではないと思う。車が見えないのは、たまたま撮影日が歩行者天国であったからで、新宿に自動車が一台も無いわけではない。

 アルタ前の道路の広さを実感していただけるかと思う。歩行者天国なればこそ出来た図である。普段の日であれば、こんなところにいたら、たちどころに轢かれてしまう(笑)。

 新宿三丁目に鎮座まします伊勢丹百貨店。横断歩道までが、爆心から直径50mの円内にあたるはずである。つまり、今歩いている人は、破片と爆風でほとんどやられてしまう、と云う事になるわけだ。

 画面の左側に、伊勢丹はある。御覧の通り、道幅は広いのであるが、爆風の危害範囲は、車道の幅ほとんどに渡る。前方の歩行者は、破片の危害範囲内にある。

 伊勢丹前から、対岸を撮影したもの。撮影位置は、赤円の範囲外であるので、身を低くすれば助かるかもしれないが、破片が当たれば助からない可能性の方が高い。

 新宿駅南口附近から見た、新南口(笑)。後方に見えるのが、高島屋である。NHKで天気予報をやる時に出てくる<新宿駅>がこのあたりになる。

 新南口から見た、南口付近。前方の道路が甲州街道(国道20号)である。車道はほぼ赤い円の中に収まるし、撮影位置は青円と赤円の境目くらいであるから、路上に一発落ちたら完全にアウトである。ついでに書くと、このあたりの道路は、JRの線路を跨いでいるので、さらなる被害も想定されるわけである。

南口前から、東の方向を見てみる。歩道部分が青円に入るわけだから、伏せないと破片に当たる危険がある。画面左側には券売機と改札があるのだが、爆弾が歩道付近で炸裂すれば、当然そのあたりは大変な事になるわけである。