零式艦上戦闘機75型

零式艦上戦闘機75型

 開戦当初は大活躍した零式戦闘機も、敵機の性能向上や防弾装備の増加 などにより栄発動機では性能が限界に来たため、誉21型発動機に換装する ことが計画され、昭和18年5月に三菱に対し試作が指示された。
 同型は主翼が大幅に改設計され、厚板構造を用いた層流翼を採用した。 また、出力の増加に伴い機体全体に渡って大幅な補強が施され、これらに より急降下制限速度は850km/hに及んだ。武装は、発動機の直径の増加に 合わせて胴体銃を廃止し、翼内に20mm機銃4門を搭載している。
 20年1月の軍の審査では640.3km/hという高速を記録し、居合わせた関係 者を狂喜させた。直ちに量産が指示されたが、誉発動機の性能低下や機体 の工作不良などにより量産機の最高速度は600km/h強にとどまった。なお、 本土防空戦には少数機が配備されたが戦果は不明である。
 戦後、電装部品などを交換し高オクタン燃料と高性能オイルを使用して 米国で行われたテストでは、最高速度実に702.3km/hを記録し、機体設計 の優秀さを示して零戦伝説の最後を飾った。

 データ 零戦75型

諸元:全幅11.00m 全長9.2m 全高5.57m 翼面積21.30m
自重2260kg 全備重量3210kg
発動機:中島 誉21型 空冷二重星型18気筒 離昇出力1990hp 基数1
プロペラ:ハミルトン定速3翅 直径3500mm
性能:最高速度622km/h(高度6100m) 巡航速度395km/h(高度4000m)
着陸速度145km/h 上昇時間 高度6000mまで5分45秒 実用上昇限度10750m
航続距離(正規)1520km (過荷重)1880km
武装:翼内20mm固定砲4門 爆弾60kgまたは250kg×2

----------------------------------------------------------

 この機体は、零戦に栄エンジンに直径の近い誉エンジンを積んでやれば、 Bf109やスピットファイアのように大戦末期でももっと活躍できたのでは ないか、という非常にシンプルな動機で描いてみたのですが、予想外に上 手く納まったので驚いています。この機体ならスティーブン・キング少年 もきっと満足してくれるでしょう(笑)。カウリング及びプロペラ部分は 「彩雲」のものを参考にしました。キャノピーの骨組みは「烈風」の構成 をもとに間引きしています。「なお、本土防空戦には少数機が配備された が戦果は不明である」のあたり、松本零士の「戦場まんがシリーズ」のノ リで想像してお楽しみいただけると幸いです(^^)。なお、スペックは出鱈 目ですので、マニアの方はどうか突っ込まないで下さい(^_^;)。