ドイツ空軍戦闘機 フォッケウルフFw190J

フォッケウルフFw190J


諸元

全長   : 8.95m
全幅   : 10.50m
全高   : 3.95m
自重   : 3,000kg
全備重量 : 3,800kg
発動機  : 中島「誉」二一型 空冷星型複列18気筒
       離昇出力1,990馬力×1
最高速度 : 680km/h
上昇力  : 6,000m/6分25秒
航続距離 : 1,060km
武装   : 20mm機銃×4(翼内)
       爆弾500kg
乗員   : 1名


 Fw190Aの発動機をBMW801D-2から中島「誉」に換装した機体。

 発動機の「誉」はドイツ国内で試験的に生産されたもので、その精密加工技
術によってカタログスペックを確実に発揮し得た。

 中島「誉」搭載によって発生したA型とJ型の差違は以下の通り。

 ・発動機の直径が小さくなったことで、機首が細くなった。
 ・発動機が軽量になったことで、重心バランスを調整。
  全体的に軽量化された。
 ・上記二項目により、速力、運動性が若干向上した。
 ・燃費の向上のため、航続距離が延伸した。
 ・中〜高々度での実効馬力向上で、中〜高々度性能が向上した。
 ・低高度での実効馬力低下で、低高度性能が若干低下した。
 ・発動機の耐久性が低く、運用性が若干低下した。

 J型は、Fw190シリーズとしては珍しい、軽戦型とでも言うべき機体と
なった。一方で、低高度性能の低下と「誉」発動機の耐久性の関係で、戦闘爆
撃機としての性能は低下している。
 また、機首が若干細くなったことから、前下方視界が向上し、このため着艦
フックを追加した艦載型が試作されている。

 中島「誉」発動機の生産が数々の問題からライセンス生産まで移行せず、J
型は制式化/量産には至っていない。その一方で試作された艦載型が数機、U
ボートによって中島「誉」発動機の生まれ故郷、日本に輸送され、大戦末期の
防空戦に投入されている。