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諸元 全長 : 9.50m 全幅 : 12.00m 自重 : 3,400kg 全備重量 : 4,500kg 乗員 : 1名 発動機 : ロールスロイス・グリフォン2B 液冷V型12気筒、離昇出力1,730馬力×1 最大速力 : 672km/h 航続距離 : 1,500km 武装 : 37mm機関砲×1(プロペラ軸内) 7.62mm機銃×6(翼内) 1,000lb爆弾×2 5inHVAR×8 P−39「エアラコブラ」の実験機、XP−39Eは2,100馬力のコンチネ ンタル液冷発動機を搭載する予定であったが、コンチネンタル液冷発動機の開 発が遅れたために低出力のアリソン発動機を搭載しての試験が行われた。 このE型は後にP−76、P−63へと発展するのだが、その一方で当初の 計画に近づくために、より大馬力の発動機を搭載する実験機が作成された。こ のE型後期実験機がEz型である。 Ez型が搭載した発動機はRRグリフォン2B(1,730hp)である。このグ リフォン2Bはパッカード社がライセンス生産準備の評価試験のためにアメリ カ国内に持ち込んだものであった。 前期E型はどちらかといえば高々度型の機体であったが、Ez型は低高度で の性能向上を重点においた改装がなされている。搭載するグリフォン2Bが低 高度用の発動機であることから、これは賢明な選択であったといえる。 改修とはいっても、グリフォン2B搭載のために発動機架自体を改修せねば ならず、重心調整のために機体は新造といって良いほどの改修をうけることに なった。 Ez型は低高度向けの機体にもかかわらず翼幅が増大している。低高度侵入 する敵戦闘爆撃機の迎撃用に上昇力を向上するため翼幅を広げたとの説がある が、詳細は不明である。これにより横転性能は低下したが、旋回性能/上昇力 は向上している。 Ez型は低高度迎撃の他に、対地攻撃を考慮に入れた改修が加えられている。 冷却器を中心に機体下面の防弾装甲が強化されており、対空砲火への対策とな されていた。 Ez型の初飛行は1943年12月7日のことである。Ez型の試験結果そのもの は良好であったと言われているのだが、結局のところ量産はおろか制式採用す らされなかった。大戦後期のアメリカ軍には、すでに十分使い物になる戦闘爆 撃機、迎撃機がともに存在したためで、対地攻撃/低空迎撃を兼務する、中途 半端な性格の機体を採用する必要など無かったためである。RRグリフォンの ライセンス生産計画自体が撤回されていたためでもあり、Ez型は元々、実験 機として改修された機体だった。 Ez型は各種実験用に10数機ほど製造されたのだが、発動機をネピア・セイ バー2B(液冷H型24気筒、2,420hp)に積み替えたEz−8型が、英空軍の 「テンペスト」を上回る低高度性能を発揮したという記録が存在する。 |