■シンガポール工廠 零戦21型改■




シンガポール工廠といえば敗戦直後イギリス軍が入手した2号機銃を搭載した零戦21
型の改造を行ったことでも有名であるがさらに改造を施した機体の存在が明らかになっ
た。それがこの機体である。これは最小限の改造で旧式化した21型を再戦力化するも
のであった。当時ソロモン方面で闘った204空の報告書によると米軍の新型機に対し
て21型では太刀打ちができず22型では加速力不足から逃げられる事例が多く52型を最
優先で補充してほしいとある。だがこと格闘戦において21型は依然52型よりも優位で
あった。そこでシンガポール工廠では21型に52型のパーツを組込んで性能アップを狙っ
たのであった。改造点として52型の直径3.05mのプロペラと単排気管を流用した。単
排気管によりカウルフラップに切り込みが入り対熱板が追加された。さらに翼端部
を21型と52型の中間幅の物に交換して21型の空戦性能と52型の速度の両立を目指した
のであった。主翼の20ミリ機銃は2号4型となっている。この写真は完成直後らしく対
熱板と翼端部は無塗装である。