小型航空母艦 改「龍驤」級

改「龍驤」級

諸元(新造時)

基準排水量 : 9,600t
全長    : 203.76m
全幅    : 20.32m
吃水    : 5.6m
主機    : 艦本式オールギヤードタービン4基・2軸
機関出力  : 65,000馬力
速力    : 29.5kt
兵装    : 12.7cm連装高角砲×6
        13mm4連装機銃×8
搭載機   : 常用30機、補用10機
飛行甲板  : 長さ170.0m×幅23.0m
乗員    : 924名
同型艦   : 12隻


 ロンドン軍縮条約が紆余曲折の末、排水量10,000t以下の航空母艦の保有量 に制限が課せられなかったことから、「龍驤」は当初の計画どおり、格納庫甲 板1層、排水量8,000tの小型航空母艦として竣工した。
 復元性が良く、操舵も容易な「龍驤」は高い評価を得たが、搭載機数の少な さ、飛行甲板の狭さが建造中から問題視されていた。

 改「龍驤」級はこの問題を解決するために排水量10,000t以内での艦型の拡 大を図った新造艦である。
 「龍驤」が「青葉」級巡洋艦に準じた船体をベースに設計されたのに対し、 改「龍驤」級は「妙高」級巡洋艦の船体をベースとすることで、艦型の拡大を 図った。
 ただし、機関は「龍驤」と同一のものを搭載しており、「龍驤」が最大速力 30ktであるのに対し、改「龍驤」級は排水量が増加した分、最大速力29.5ktと 若干低下している。
 武装は船体が伸びた分、機銃座を増設した程度である。

 改「龍驤」級は、改「夕張」級の実績から海外からの発注の打診も少なくな かったが、経済大恐慌のあおりを受けて実際に発注/建造された数はそう多く ない。とはいえ、不況下の日本にとって貴重な外貨獲得源であったことに変わ りはなかった。改「龍驤」級は、海外への輸出分と日本海軍発注分、あわせて 12隻が建造されている。

 改「龍驤」級は艦型の拡大をはかったとはいっても、小型空母であることに 変わりはなく、大型化する艦載機の運用に支障をきたすようになっていた。  このため、第2次大戦中は主に比較的軽量な戦闘機の運用を行ない、艦隊防 空の要として活躍した。