大和級防空戦艦改装案


画:A−140氏


太平洋戦争が開始され、日本軍は航空機と言う兵器の威力を目の当たりにした。
しかし、まともに敵の航空機に対して航空機をぶつけていれば、敵の圧倒的な物量の
前に圧倒されてしまうのは目に見えている。
そこで、「不沈艦」に思う存分航空機を叩き落とさせる方法を考えてみる事とした。
これは大和級戦艦の自慢の主砲を思い切って取り去り、開いた場所にさらに対空兵装
を配置するものである。
46センチ主砲には「三式弾」と言う強力な対空兵器があるではないか、と言う意見も
あるが、実際に史実で役に立つものだったのかは疑問がある。
光人社 北村賢志著 虚構戦記研究読本兵器・戦略篇 に書かれている史実を抜粋す
るに、
「レイテ沖海戦のシブヤン海において戦艦武蔵が米艦載機に対し三式弾による主砲射
撃を行った時、その爆風により艦上で射撃を行っていた機銃員は実にその三分の一が
海に吹き飛ばされ、多くの機銃がその照準装置を破壊された上に、残った機銃員も吹
き飛ばされないようにしがみつくのがやっとで、とても対空戦闘を行うどころではな
かったのである、日本海軍ではこの戦訓から同海戦以降、主砲射撃時には全く役に立
たない単装機銃を、戦艦の装備から事実上廃止してしまうのだが、どう考えても三式
弾のほうこそ廃止されるべきだった」
さらにこの資料を見るに、主砲では発射速度が遅く、しかも鈍重で敵機を狙うのが難
しくやっぱり対空兵器としては向かないはずなのに、それなのにレイテ沖海戦後の改
装では主砲発砲時の影響の大きい単装機銃のほうを艦尾のものを残してほとんど撤去
しており、かえって対空能力を低下させていると判断した。

そこで主砲で三式弾を使うのと止め、大和級のうちの一部を対艦・対地攻撃用に46セ
ンチ主砲を搭載した型として残し、もうひとつの型を図のように対空戦闘能力をを極
限まで高めて、「風神」「雷神」の如く互いを補うようにして戦うことを提言するも
のである。

諸元:
主砲 15.5cm60口径砲3連装2基
高角砲 12.7cm40口径砲2連装x15基
その他機銃多数
以下、46cm砲搭載型の大和級に準ず