エルビンク共和国海軍 装甲巡洋艦「ファーブニル」

ファーブニル

 諸元

基準排水量 : 10,650t
全長    : 172.5m
全幅    : 20.2m
吃水    : 6.02m
機関出力  : 40,000hp
速力    : 25.0kt
航続距離  : 5,000浬/16kt
兵装    : 21cm60口径連装砲×4
        12cm45口径単装高角砲×3
乗員    : 580名
装甲    : 水線203mm、甲板76mm、主砲塔203mm、指令塔203mm
同型艦   : 「ニドヘグ」


 第一次大戦後、ベルサイユ条約によりドイツから独立したエルビンク 共和国が1920年代後半に建造した二隻の主力艦が「ファーブニル」級で ある。

 エルビンク共和国は、バルト海南部、ダンチヒ湾をふさぐように位置 する南ゴトラント島をその領土とする国で、その海軍は、沿岸防衛を主 体とする。
 このため、装備艦はバルト海での運用が中心となり、浅吃水である必 要がある。逆に、航洋性能はさほど重視する必要は無い。
 こうした条件とベルサイユ条約、ワシントン条約との兼ね合いから、 排水量約10,000t、備砲は8インチ程度で、浅吃水の主力艦建造が計画さ れた。
 この計画では、いわゆる条約型重巡を基準に、速力を犠牲にする代わ りに、装甲防御を充実させた艦型となっているが、機関重量が減り、装 甲重量が増加することから重心が上昇してしまい、安定性が悪化するこ とになる。
 重心を下げるために取られた方策が、主砲塔の背負式配置をあきらめ ることだった。
 このため、主砲塔は、イタリアのド級戦艦「ダンテ・アリギウリ」級 を参考に配置することとなった。
 一番艦「ファーブニル」の竣工は1928年であるが、その竣工年からは 想像し得ない古めかしい艦型となっているのは、こうした事情のためで ある。
 艦種は装甲巡洋艦、設計は重装甲低速の条約型重巡であるが、運用上 は、この時期、北欧諸国で建造された海防戦艦と同等に扱われている。


作者のコメント

 巣田 夏生です。
 今回の作品は、準条約型重巡/装甲巡/海防戦艦の妥協案的な作品と なっています。
 デザイン的には、同系列のダンテ・アリギウリ級とガングート級を掛 け合わせて、条約型重巡の船体に押し込んだような格好です。
 特に、煙突はダンテ・アリギウリそのまんま(爆)。
 いや〜、この系統のデザイン、好きなんです(笑)。

 絵的には、初めてまともに描いたフネにしては、上出来かな、と自負 しております(笑)。
 超重装空母「瑞穂」はさすがに別格なもんで・・・(笑)。

 あと設定が尻切れトンボになっていますが、まだ、設定が未確定なた めです。いくつかアイデアはあるのですが、この装甲巡にどうやって、 劇的な最後を遂げさせてやろうかと思案中で、まだ納得のいく設定がま とまっていないためです。決定したときには、改定版を掲載していただ こうかと思っています。

 追記・・・

 いうまでもないことかも知れませんが、設定中のエルビンク共和国、 南ゴトラント島は、ともに架空の存在です。地図をみても、載っていま せんのでご注意のほどを(笑)。