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@計画で建造された占守型は、第1次大戦中に建造された600t型護衛駆逐艦以来久々の本格的護衛艦であった為、以後建造されるべき護衛艦のための実験艦としての性格を多分に含んでいた。 A計画で建造が決定された擇捉型は基本的に占守型の準同型艦であったが、占守型で得られた教訓から、一部の設計が変更されている。 まず、占守型で採用された14cm単装砲は、海上護衛や洋上哨戒といった任務には過大な装備である上に、荒天時の運用に難が有ること、対空戦闘能力が低いことなどから擇捉型では初春型駆逐艦と同様の三年式12.7cm連装砲のB型砲塔が採用された。 また、擇捉型の建造が決定した時点で哨戒艇が軍艦籍を外れたため、艦内設備が簡略化され、船体工数の減少が図られている。 A計画では、擇捉型を26隻建造することが計画されていたが、建造中に友鶴事件及び第4艦隊事件が発生した為、当時建造中だった全艦艇の設計が見直される事となり、擇捉型は建造の進んでいた8隻を除いて建造中止となり、新たに設計をやり直して平戸型として残りの18隻を建造する事となった。 平戸型は、艦首を直線化するなど船体各部の曲線を減少して擇捉型よりも更に量産を考慮した船体設計を採用し、また、艦尾のスロープを廃止している。 艦尾のスロープを廃止したのは、従来の哨戒艇は揚陸作戦や強行輸送任務にも使用できる汎用艦として設計されており、艦尾のスロープは魚雷艇や特殊潜航艇を搭載する事も考慮されていたが、第4艦隊事件の影響で荒天時の魚雷艇の運用に疑問が持たれた(実際は問題なかったが)ことから、平戸型は護衛作戦及び洋上哨戒任務に目的を絞って設計されたためである。 擇捉型に採用された三年式12.7cm連装砲のB型砲塔は、対空射撃も可能なように設計されていたが、砲弾の装填の為には砲身を10度まで下げなくてはならず高角射撃では発射速度が落ち、また、充分な高射照準装置を搭載しなかったため、正確な信管秒時の設定も不可能であることもあって、対空射撃は事実上不可能であった為、平戸型は主砲として八九式12.7cm連装高角砲を採用し、照準装置も新型の九四式高射装置を採用して対空戦闘能力を強化している。 平戸型の装備した八九式12.7cm連装高角砲は、電動機を強化して旋回及び俯仰の高速化を図って対水上艦戦闘を考慮したB1型である。 また、日本海軍で初めて水測室を建造当初から設置していたほか、水中聴音機の捕音器と聴音室付近の通風機その他の補機や、ディーゼル主機械に防震ゴムを取り付けて水測兵器の感度向上を図るなど、対潜戦闘能力も大幅に向上している。 ◎要目 基準排水量:2,000t 全長:110m 全幅:13.0m 機関出力:4,200hp 速力:19.8kt 兵装:12.7cm連装高角砲2基、25mm連装機銃3基 爆雷投下軌条2基、九四式爆雷投射機2基 同型艦:18隻 |