日本帝国海軍 超ド級戦艦 紀伊

世界初の51cm砲戦艦


要目
・基準排水量:76,000t ・全長:263m ・全幅:38.9m
・速力:28.5kt/h ・航続力:7,800里/18kt
・主罐:ロ号艦本式罐・重油焚×12基 
・主機:艦本式オールギヤードタービン×8基、4軸推進
・出力:212,000hp/4軸
・主要兵装:45口径正51cm連装主砲3基(6門)
      60口径15.5cm3連装副砲2基(6門)
      65口径10.0cm連装高角砲14基(28門)
      96式25mm3連装機銃36基(108門)
      96式25mm単装機銃6基(6門)
      水上偵察機7機
・装甲:舷側431mm(20゜) 甲板229mm
・同型艦:尾張、近江


 紀伊について

 本級は大日本帝国海軍が建造した3代目の新型戦艦である。第二次倫敦条約に従って建造された伊吹級、
その経験を活かした大和級の改良型となる。
 船型は大和のそれをほぼそのまま用いたが、51cm砲の搭載に伴い装甲を強化したため重量増加を招
き速力の低下へと繋がってしまった。
 各種射撃指揮装置、電波探信儀は昭和19年当時最新式の物で身を固めている。特に電探は英国からの
技術輸入により世界でもトップレベルの性能を誇っていた。
 また、増大する航空脅威に対処するため高角砲の増備が図られている。日英の技術提携および対米諜報
活動によって完成された近接信管、対空電探、新型の防空戦闘機を組み合わせた対空戦術は紀伊級を始め
とした日英艦艇の防空能力を飛躍的に高めている。また、威力不足が指摘された25mm機銃は、就役後
の改装によって一部がボフォース40mm機関砲へと置き換えられている。


 一端は締結された第二次倫敦軍縮条約。だが、いつ世界中で戦端が開かれてもおかしくない世界情勢。
 そんな中、帝国海軍は条約型巡洋戦艦に続いて超大型の次世代主力戦艦の建造を決定する。条約型巡戦
伊吹級の経験を元に、船内隔壁の強化、ダメージコントロール思想を取り入れた30ktを発揮する高速
戦艦大和級とその改型である。
 当初、大和級は2隻、2隻、1隻と分けて建造される予定だったが、最後の1隻が数的に半端であると
され2隻が予定されていた改型……紀伊級へと計画が変更されている。
 紀伊級に搭載された51cm砲は当時世界最強の艦砲であり、この砲を搭載した紀伊級は後に18イン
チ砲戦艦のフロリダ、プレジデント級や51cm砲12門搭載の敷島級が登場するまで世界最強と称えら
れた。

 昭和19年末の対米開戦を機に、紀伊級の工事は大幅にペースアップされた。開戦劈頭の機動部隊同士
の激突により、空対艦の戦闘はよほどの数的差が無い限り主力艦に対する攻撃力が不足していることが明
らかとなったためである。電探の発達と近接信管の普及は海戦のパワーバランスを崩してしまっていたの
だ。
 昭和21年、紀伊級は就役する。同年5月、トラック諸島沖へと押し出してきた米艦隊と紀伊級を加え
た連合艦隊は正面から激突し双方に多大な被害をもたらした。紀伊と尾張はモンタナ級戦艦に51cm砲
を浴びせ、同級の撃沈に寄与した。また、この戦いで大和級4番艦甲斐が戦没している。
 同年11月、英連邦の支援を受けた連合艦隊は上陸部隊と共にハワイ沖へと侵攻する。この戦いにおい
て、モンタナ級サウスダコタ級の集中砲火を浴びた紀伊級は紀伊が大破、尾張沈没の大被害を被ってしま
う。
 ハワイ陥落により、英国の仲介を得て日米は停戦。それとほぼ時を同じくして日本海軍遣欧艦隊が編成
された。ドイツ率いる大ヨーロッパ同盟に苦戦する英国への支援部隊である。元々、英国は日本の対独戦
への協力を条件に仲介を申し出たのだから仕方の無い話であった。
 紀伊級の中で唯一損害の軽かった近江は、大和や伊吹、空母瑞龍などを率いて欧州の戦場に望むことに
なる。


 あとがき
 皆様、初めまして。初投稿となりますヴァイナモイネンと申します。
 この紀伊級ですが、背景世界がかなり妖しいです。
 まず、日本軍部の力が弱い。朝鮮半島は幸いにも領土にせずに済んでおり、大陸情勢も軍の暴走が無い
ため国共が泥沼の内戦を繰り広げています。
 英国は米国と仲が悪く、その反面日英はかなり友好的。
 極めつけが、ソ連がすでに崩壊していることでしょうか。1940年代に入る前に、世界各国がナチに
梃入れしてソ連を攻めさせ崩壊させてしまったのです。そのため日独防共協定もありませんし、三国同盟
も締結されていません。
 その後、列強各国は44年まで戦争をしないで来たのですが、日米間の緊張はやっぱり高まっていき開
戦……となってしまった世界です。

 戦争の経過についてですが、米軍はオレンジプランほぼそのままに中部太平洋を突っ切ってきます。
英連邦が日本寄り中立のため大洋州の拠点が使用できないのです。最初の艦隊戦はマリアナ沖で双方の
中規模空母部隊による潰しあい。次に米艦隊主隊のフィリピン逆上陸と日米主力艦隊決戦。ミッドウェ
ーでの艦隊戦を経て、英連邦領経由にてハワイ攻略戦となります。ただ、ハワイが攻められたぐらいで
米が講和に応じるかどうかは……正直、自分でも「?」なのですが……自分で言ってれば世話ないです
ね、すいません。
 
 紀伊級自体は、史実より基礎技術の高い日本が建造したということもありかなり強力な戦艦になってい
ます。特に機関重量をかなりインチキしています。投射弾量ではやや心許ないものの、殴り合いでは大和
級をノックダウンできる艦です。ただ、対応防御が少し怪しいのが玉に瑕です。
 尚、途中ちょろちょろと出てきた伊吹は超甲巡の主砲拡大型、その建造経験を活かした大和は史実の改
良型です。