要目
満載排水量30000トン
全長230m 最大幅30m 最大喫水8.6m
デ−ゼル8基、2軸 140000馬力 32.5ノット
航続力25ノットで4500海里
兵装 38cm3連装砲塔2基 15cm3連装砲塔2基 37mm連装対空機関砲12基
20mm4連装対空機関砲8基
防御 15インチ砲弾に対し25000m以内で安全
装甲 甲板 40mm+90mm(傾斜部110mm)+16mm
舷側 60mm(8度傾斜)
乗員1100名
運用思想
改Z計画を要約すれば
1)本級小型戦艦群が北海で派手に騒いで、なるべく多数の英主力艦を本国海域に牽制拘束する。
2)その間に通商破壊用大型戦艦群と潜水艦隊の組み合わせが大西洋で通商破壊を行い英経済に
打撃を与え、抗戦意志を粉砕する。
となる。
改Z計画は英海軍力粉砕を目的とするものではなく、通商破壊による抗戦意志の粉砕が目的である。
艦隊決戦で英戦艦群を沈めただけでは、戦争の勝利には直接結びつかない。
沈めた後に英本土上陸なり海上封鎖なりに成功しなければ対英戦に勝利できなが、いわゆる艦隊決戦
の後に必要な海軍力が独に残っている保証はない。
英本土上陸戦では、独上陸部隊の海上補給路が残存英海軍の攻撃目標になり、危険極まりない。
大陸国家たる独は海上封鎖による経済への影響は僅少であるが、島国の大英帝国は産業基盤を脆弱な
海上輸送路に依存しており、ここが弱点である。
大陸国家の海軍は、島国の海軍に決戦を挑む必要性は無く、始めから通商破壊に徹した方が有利であ
る。従って英戦艦は、通商破壊の邪魔にならない程度に本国海域に牽制しておければ理想的である。
護送船団にて通商破壊活動を封じられた第1時大戦の戦訓を考慮し、潜水艦と通商破壊戦艦を併用す
ることとした。
レイダーが第三帝国内での海軍の地位向上を目論み、海軍のみで対英戦争に(海上戦闘ではない)勝
利する計画を提示したのであった。これは陸軍首脳と感情的な軋轢のあるヒトラーの入れるところと
なった。当時流行のドーエの戦略空軍思想の影響を受けている。
上述の通り本級は北海で行動し英主力艦を本国海域に牽制拘束することを目的とし、対外的に目立つ
ように15インチ砲を主砲とした。
巡洋艦以下の中小艦艇の掃討は考慮されたが、英戦艦との交戦は意図されなかった。
船体
平甲板型船型の堅艦で、顕著なシェアを持ち乾舷は後部約5mで前部約8.2mである。
全長225m 最大幅30m 最大喫水8.6m L/Bは比較的小さいが、前後部喫水線下は速力発揮のため痩
せておりCp値は0.64。キール運河通過のため、満載時3万トン弱 に押さえられた。
破片防御のため帝政時代同様に上部構造をできるだけ小さくした。
また司令塔を廃止し、破片防御を施したコンパクトな搭状艦橋を設けた。
北海作戦用であるため、停泊中は陸上の兵舎に宿泊させて艦内住居設備を簡素化した。
これに関連して防御上の観点より舷窓は一切廃止している。
操舵系には十分な重量を割り当て、操艦は容易で旋回性能は優秀だった。
防御
万一敵戦艦と遭遇して戦傷を受けて戦闘力を喪失しても、帰投可能な防御力を備えるのが望ましいと
された。艦が浮かんでいる限り戦闘力の回復は可能であり、敵を牽制し続けられると考えられたから
である。
しかし重い装甲により機動力が低下するのは本末転倒である。そこで舷側装甲を犠牲にして、甲板防
御を充実させた。また中小艦との交戦機会が多いと考えられたため、対水雷水中防御を重視した。
操艦性能を重視したのは回避運動のためである。
平甲板の露天甲板は強度材を兼ねてWh40mmからなり、5m下方の水線レベルの中甲板が防御甲板で
水平部Wh90mm、外側4.5mが傾斜して水線下2mで舷側外版に接する。
中甲板の80cm下方に16mmのスプリンター甲板がある。
舷側外版は水線下2.5mより上甲板までWh60mmが8度傾斜して、それより上方は40mmが露天甲
板に接している。防御甲板水平部外端より露天甲板まで垂直に30mmの弾片防御縦隔がある。
舷側外板は弾片防御と、小口径砲弾へのある程度の直接防御を目的とするものである。
外方への傾斜は浸水傾斜時の復元力保持の為である。
8インチ以上の徹甲弾に対しては甲板防御と間接防御に依ることになるが、重巡は砲力で圧倒し、
戦艦とは戦闘を回避するため致命傷を避けられればよしとされた。
大口径砲弾は露天甲板又は舷側外板で被帽を破砕したのち防御甲板上で炸裂させ、下方のスプリン
ター甲板で弾片を防御する。
25000m以内で15インチ砲弾に対し安全である。この距離は投射兵器の実用限界距離と北海の視界条
件を考慮し、3万m付近での遠距離砲戦など不可能として決定された。
水中防御として舷側より4.5mに水雷防御縦隔Ww45mmが内側に一層の防水区画と、外側に舷側よ
り空所一層と液層二層を伴っていた。

機関
MAN社の新開発のV型24気筒17500馬力のデ−ゼル機関を8基搭載し、フルカン流体接手で4基を
1軸に結合して2軸14万馬力で32.5ノットを発揮した。
重量節減のため伝統の3軸ではなく、新開発の大馬力機関で2軸とした。
燃費は良好で、航続力は基準速度25ノットで4500海里。
本級では機関を横置きに設置し、機関区画は中心線縦隔を設けることなく前後4つの機関室に分割
した。
兵装
前述の通り、囮として目立つために15インチの主砲を採用し、3連装砲塔2基に納めた。
砲塔は対8インチ砲弾防御で前盾140mm、天蓋105mmである。
戦艦級の重砲弾が天蓋を貫通した場合に備え、砲塔内部と弾火薬庫は50mmの防御隔壁で隔絶され
ていた。満歳時の重量節減のため主砲弾定数は各門80発。
中小艦艇との交戦が予測されるため、通常弾と準徹甲弾を多く搭載した。
4インチ時限信管式高角砲は航空機の発達に伴い、費用.重量対効果が著しく低い事より、これを廃
止し高角機関砲を多数装備した。
大型水平爆撃機に対しては、5.9インチ副砲を両用砲として対抗しようとした。
北海作専用のため味方陸上基航空隊の支援を受ける事を前提に、航空儀装を廃止した。
コメント
16th競作に投稿した巡戦を手直ししたものです。絵はそのままですが
競作の性能要求とは無関係に運用思想をでっち上げました。
競作巡戦から装甲要領を大幅に変更して重量を浮かせ、航続距離を延長しています。
このため戦艦ではなく、準戦艦と表記しました。
ただdgさんに指摘された礼砲打つのに困る問題はそのままです。機関の信頼性も大目に見てください。
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