ロードアイランド級戦艦

ロードアイランド


  基準排水量  74,500t       機関出力  236,000馬力
  満水排水量  86,900t       最大速力  30.5ノット
  全長     305.0m        航続距離  10,000海里/16ノット
  全幅     40.6m
  装甲厚    舷側  457mm(19度傾斜)  甲板  228mm  主砲前盾  584mm
  武装     主砲  45口径45.7cm砲 3連装3基 9門
         両用砲 54口径12.7cm砲 連装14基 28門
       対空速射砲 50口径 7.6cm砲 連装10基 20門
  同型艦    <ロードアイランド>
         <オレゴン>
         <ノースダコタ>
         <フロリダ>
         <サウスカロライナ>
         <ジョージア>

 
   
  1936年に英日より提案された海軍軍縮条約の停止は米国にとっても望ましいものだった。この時期米国は
  恐慌下にありその対策の一つに軍備の拡張が考えられていたからである。よって米国はこれに賛同し海軍力拡
  張を大大的に開始した。そのうち海軍の主力たる戦艦は攻防性能を重視した主力戦艦、ノースカロライナ級(
  38,000t 27ノット)6隻、モンタナ級(65,600t 28ノット)5隻と速度性能を追求した
  遊撃打撃部隊用の高速戦艦、アイオワ級(45,000t 33ノット)6隻の2系統に分けて整備、計画さ
  れた。しかしながらアイオワ級の廉価版と言うべきアラスカ級大巡(29,000t 33ノット)が攻防性
  能の貧弱さから2隻のみの建造となったことが示すように結局のところ高速戦艦も大型化させなくてはならな
  いし主力戦艦にしても全艦艇の高速化からより速度があるほうが望ましい。かくして以後の戦艦は攻防走すべ
  てを備えるべしとされた。この方針で建造された最初の、結果的には最後の戦艦がロードアイランド級である。
  本級の最大の特徴は45口径18インチ砲9門とスーパーヘビーシェル(以後SHSと記す)の組み合わせに
  よる大攻撃力である。SHSとは米国の新戦艦に採用された新型徹甲弾で他国の同サイズの砲弾に比べて2割
  ほど重たかった。このため初速は低く射程距離は短いがそれがゆえに同一距離での落角は大きくなり大重量な
  こととあわせて水平装甲に対して恐るべき威力を発揮する(舷側への威力もやや上がっている)このため本級
  の18インチ砲は対甲板攻撃力に関しては日本の大和級の46cm(約18.1インチ)砲どころかドイツの
  フォン=シュリーフェン級の20インチ砲をも上回っている。さらに発射速度も2.2発/分とこのクラスの
  砲としては非常に高速である。対空火力はモンタナ級と同じ長砲身5インチ両用砲と本級から採用された3イ
  ンチ対空速射砲あわせて48門を備え非常に強力であった。航空兵装は主砲発射時の圧力に機体が耐えられな
  いことや戦闘機の発達により水上機では対処できないこと空母の大量配備(エセックス級7隻造ってる)によ
  り偵察力に不足しないことにより廃止された。これらの装備をSHSの45口径18インチ砲に対応した防御
  を施された全幅40.6mの余裕ある船体に収めたうえ236,000馬力の高出力で30ノット以上の速力
  で走ることができかつ6隻という数を揃えられた本級は史上最優秀の戦艦といってよいだろう。1946年4
  月のアイルランド沖海戦おいて<ロードアイランド>は全軍を率いる旗艦となり航空攻撃との連携ではあった
  が2番艦<オレゴン>と共に<フォン=シュリーフェン>を撃破し<クネルスドルフ>を撃沈する活躍をみせ
  た。大戦後も本級は米海軍の象徴として予備役入りと改装を繰り返しながら21世紀初頭まで有力な戦力で在
  り続けた。

  あとがき
  当初の想定ではアイオワ級の18インチ砲版の予定だったのですが前作のあとがきで書いた反省をもとに改正
  した結果理想的すぎる高速戦艦になっちゃいました。単艦性能でも大和やシュリーフェンと同等なのに6隻も。
  やっぱアメリカ強すぎ。ちょっと完璧すぎるので最後に主砲前盾の厚み書き加えて主砲塔の防御力をやや弱く
  してみました。史実の長門とアイオワの主砲塔比べると500mm/250mm対460mm/184mm(
  前盾/天蓋)で長門の方が上なのでまあ妥当でしょう。あと前作ライオンの文章のなかで傾斜装甲を採用した
  って書きましたがあれは舷側装甲を傾斜させたという意味です。傾斜装甲甲板をつけたのでは決してありませ
  ん。自分で読み返してわかりずらかったので追記させてもらいます。
                                        lucky・long