日本海軍 重雷装駆逐艦「名雪」

重雷装駆逐艦「名雪」

諸元

基準排水量 : 2,700t
公試排水量 : 3,400t
全長    : 135.2m
最大幅   : 11.5m
吃水    : 4.15m
主機関   : ロ号艦本缶4基/艦本式ギアードタービン2軸
機関出力  : 100,000馬力
速力    : 39kt
航続力   : 5,000浬/18kt
兵装    : 50口径三年式12.7cm連装砲×1
        25mm機銃連装×2
        61cm5連装魚雷発射管×6(次発装填装置なし)
乗員    : 約260名


 元来、「名雪」は雷撃戦に特化した4,500t級の重雷装軽巡として計画さ れていた。しかし、かなり高額に達すると算定された建造費を圧縮するた め、雷装・機関以外の装備を簡略して、より小型の駆逐艦として再設計さ れ建造されることとなった。
 重雷装駆逐艦「名雪」の起工は、丙型駆逐艦「島風」の起工に遅れるこ と約四ヵ月、1941年12月の太平洋戦争突入直後である。
 竣工は約1年後の1942年12月23日である。

 重雷装駆逐艦「名雪」は「島風」には3基搭載されていた高圧缶を4基 搭載している。「島風」よりわずかに大きいだけの船体にこの大出力の機 関は過大な装備であり、公試で瞬間最大速力43ktを発揮したものの燃費は 悪く、海軍内部では「大喰い」の悪名を轟かせている。
 また、この大出力にはさすがに問題が有ったようである。一度缶の火を 落とすと、再起動時に缶圧の上昇が異常に遅く、通常運行が可能になるま で非常に時間がかかるという難点があった。

 「名雪」はもともと軽巡として計画されていたため、簡略化されたとは いえ一応、水雷嚮導艦としての機能を備えている。
 ちなみに軽巡としての予定艦名は「水無瀬」であったと伝えられている。

 戦歴については省略する。